給与計算ソフトおすすめ4選を比較!【2025年2月】選び方やタイプも解説

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給与計算ソフトおすすめを徹底比較

従業員の給与計算は、企業の業務の中でも特にミスが許されない業務です。そのため、計算の自動化によってヒューマンエラーを防止できる他、業務効率化にもつながる給与計算ソフトの導入を検討する企業が増えています。しかし、「どの給与計算ソフトを選べばいいか分からない」という人も多いでしょう。

当記事ではおすすめの給与計算ソフトを紹介します。給与計算ソフトの選び方や導入メリット・デメリットなども解説しているので、当記事を読めば自社に合った給与計算ソフトを選べるようになります。給与計算ソフトの導入を検討している方はぜひご覧ください。

目次

給与計算ソフトおすすめ3選を比較

給与計算ソフトおすすめ3選を比較

給与計算ソフトのおすすめを3つ紹介します。それぞれの製品の特徴は以下の通りです。

おすすめの給与計算ソフト特徴
ジョブカン給与計算低コストで導入が可能
COMPANY給与計算行政手続きの電子化に強み
PCAクラウド給与操作性の高さが特徴

それぞれ異なる強みを持っているので、自社に合ったものを選択しましょう。

ジョブカン給与計算

ジョブカン給与計算
引用元:https://payroll.jobcan.ne.jp/
料金プラン初期費用:無料
月額費用:1ユーザーあたり440円~
機能同社サービスとの連携機能
給与規定グループ機能
自動アップデート機能
帳票作成・出力機能
マイナンバー管理機能など
タイプ給与計算特化型
導入実績株式会社石橋楽器
湘南造機株式会社
株式会社ネクストリンクなど
電話番号050-3201-4837
会社所在地〒151-0053
東京都渋谷区代々木2丁目2-1
小田急サザンタワー8階

ジョブカン給与計算は中小企業でも導入しやすい給与計算特化型の給与計算ソフトです。クラウド型なこともあり初期費用が無料で、月額料金も1ユーザーあたり440円から利用できるなど、中小企業でも導入がしやすい価格設定になっています。

給与計算特化型ということもあって、機能は給与計算業務に関するものに絞られています。しかし、同社が提供する他のシステムと連携することで、より給与計算業務を効率化することが可能です。

セキュリティについても情報の暗号化やログ管理機能など、必要な機能がそろっているため、安心して個人情報を扱えます。低コストで給与計算業務をピンポイントに効率化したい企業におすすめの給与計算特化型です。

COMPANY給与計算

COMPANY給与計算
引用元:https://www.works-hi.co.jp/products/payroll
料金プラン要問い合わせ
機能給与明細
計算プロセスビュー
e-Gov電子申請
帳票出力
退職金シミュレーションなど
タイプ人事給与型
導入実績山崎製パン株式会社
株式会社リコー
株式会社ヤクルトなど
電話番号03-5575-5277
会社所在地〒107-0052
東京都港区赤坂1-12-32
アーク森ビル21階

COMPANY給与計算は大企業向けの人事給与型給与計算ソフトです。給与計算業務だけでなく、勤怠管理やタレントマネジメントなど、人事に関連するさまざな業務に対応できます。

給与計算業務においては行政手続きの電子化に強みを持っており、e-GovとAPI連携することで作成したデータを直接手続きに利用することが可能です。また、e-TaxやeLTAXにも対応しているため、年末調整もPC上で効率的に行えます。

給与計算方法も雇用形態や階級などに合わせて複数登録できるため、従業員の多い大企業でも問題なく自動計算のフローを組むことが可能です。企業規模が大きい企業は検討してみることをおすすめします。

PCAクラウド給与

PCAクラウド給与
引用元:https://pca.jp/area_product/cloud/prokyu_cloud_top.html
料金プラン初期費用:無料
月額費用:13,860円~
機能給与明細
条件付計算
帳票出力
遡及計算
電子申請など
タイプ給与計算特化型
導入実績株式会社エヌティーコンサルタント
株式会社エーデルワイン
株式会社ファイターズスポーツ&エンターテイメントなど
電話番号03-5211-2700
会社所在地〒102-8171
東京都千代田区富士見1-2-21
PCAビル

PCAクラウド給与は操作性の高さに定評のある給与計算特化型の給与計算ソフトです。給与明細の書式に合わせたUIとなっているため、普段から給与計算業務を行っている人ならすぐに操作に慣れることができます。

また、同社が提供するERPとARI連携できるため、ERPで管理しているデータを活用することも可能です。サポート体制も万全なため、導入や運用時に困ることもありません。加えて、バックアップ機能も搭載しているため、万が一データの紛失などがあった場合でも安心です。

給与確定後の承認機能など、内部統制の強化につながる機能も豊富なので、セキュリティにこだわりたい企業にもおすすめの給与計算ソフトといえるでしょう。

Web明細くん

Web明細くん
引用元:https://webmeisai-kun.com/
料金プラン初期費用:無料
月額費用:1ユーザーあたり40円~
機能給与明細
届出機能
アンケート機能
アカウント自動配布機能 など
タイプWeb明細ソフト
導入実績小野建株式会社
株式会社リフレッシュセンター
梨湖フーズ株式会社など
電話番号03-6661-0033
会社所在地〒103-0025
東京都中央区日本橋茅場町2-5-6
日本橋大江戸ビル9階

Web明細くんは、給与明細の電子化を超え、ご担当者様の業務効率を大幅に向上させるソフトです。

紙の明細の印刷や封入作業の手間を削減し、時間とコストを節約できます。

主な機能は以下の通りです。

  • 給与明細の電子化:印刷や封入が不要で、迅速かつ安全に配布可能。
  • 個別メッセージ機能:特定の従業員への重要な通知も簡単に送信。
  • 社内報配信:一斉通知で組織内のコミュニケーションを強化。
  • 労務情報申請機能:住所変更などの申請をスムーズに処理。
  • アンケート機能:従業員の意見を集め、職場改善に活用。
  • アカウント自動配布機能:社員番号や氏名の入力のみで、従業員がログイン情報を簡単に取得。

失敗しない給与計算ソフトの選び方

失敗しない給与計算ソフトの選び方

給与計算ソフトを選ぶ際には、以下のようなポイントを確認しましょう。

特に既存システムとの連携を考えている場合は、自社で導入しているシステムと連携が可能か、あらかじめ確認しておくことが重要です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

自社の事業規模に合っているか

まずは導入を検討している給与計算ソフトが、自社の事業規模に合っているか確認しましょう。給与計算や労務管理は事業の規模が大きくなるほど複雑化する傾向にあります。単純に従業員数が増えることで参照するデータが増える他、階級や手当の種類なども多様化するため、要件定義が難しくなりがちです。

そのため、事業規模が大きい企業ではカスタマイズ性が高い給与計算ソフトを導入する必要が高くなります。ERP型の給与計算ソフトであれば、自社のデータをシームレスに活用できるため、効率的なルールを設定しやすいです。

一方で、小規模の企業の場合は給与計算のルールがシンプルであることが多いため、低コストな給与計算特化型のサービスでも十分効果があるでしょう。事業成長を見越すのであれば、段階的に機能を追加できるサービスを検討するのもおすすめです。

効率化させたい業務に対応できるか

給与計算ソフトを選ぶ際には、対応可能な業務範囲も確認しましょう。給与計算ソフトの中には、給与計算以外の業務にも対応しているものもあります。例えば、ERP型の給与計算ソフトであれば、社内の業務全体の業務効率化につなげることが可能です。また、人事給与型の給与計算ソフトの場合は、人事関連の業務全般に対応できます。

ただし、業務対応範囲が広い給与計算ソフトは導入や運用時のコストが高くなりがちです。また、対応範囲全体で業務フローの見直しや人員の再配置を行わなければいけません。そのため、導入時に時間がかかることが多いです。費用対効果を考えるのであれば、自社の課題を明確にし、必要な範囲に対してのみ影響があるサービスを選ぶようにしましょう。

多様な計算方法を登録できるか

多様な計算方法を登録できるかも、給与計算ソフトを選ぶ上での重要なポイントです。給与計算業務では、従業員の属性によって計算方法が変化します。特に雇用形態が異なると、割増賃金や各種手当の計算ルールも変わってくるので、それぞれで別の計算方法を適用しなければいけません。

計算方法を複数登録できる給与計算ソフトを選べば、従業員の属性ごとに計算方法を登録できるため、個別に計算する必要がなくなります。さらに、法改正に合わせて税率や保険料率が自動で変更されるサービスであれば、それぞれの計算方法で更新を行う必要もないので、給与計算業務を効率化することが可能です。

周辺業務の関連システムと連携できるか

既存システムとの連携を考えている場合は、自社で利用しているシステムと連携できるかも確認しましょう。給与計算ソフトには外部システムと連携することで、より業務を効率化できるものがあります。

例えば、給与計算特化型の給与計算ソフトの場合、勤怠管理システムと連携することで、残業時間や休日出勤などのデータをシームレスに計算に活用することが可能です。さらに経費精算システムと連携すれば、従業員の経費精算も容易に行えます。システム連携でより業務効率化を図りたいのであれば、検討しているサービスが連携可能なシステムをあらかじめ確認しておきましょう。

必要なフォロー・サポート体制が構築されているか

給与計算ソフトを選ぶ際には、サービスのサポート体制も確認しましょう。給与計算ソフトの導入時には初期設定やデータの移行が必要になるため、トラブルが発生しやすいです。また、運用時にも給与の振込日前日や年末調整にトラブルが発生し、重大な問題につながることが少なくありません。

サポート体制が万全な給与計算ソフトを選べば、万が一トラブルがあった際にも適切に対処できます。特に24時間365日サポート対応しているサービスであれば、急なトラブルでも迅速に対応が可能です。

自社に合う料金体系のシステムか

自社の予算に合った料金体系になっているかも、給与計算ソフトを選ぶ際のポイントです。給与計算ソフトの料金体系は、サービスによって異なります。採用されていることが多い料金体系は以下の通りです。

  • 買い切り型:初期費用のみで月額費用なし
  • 定額型:初期費用と定額の月額料金
  • 従量課金型:初期費用と機能に合わせた月額料金

買い切り型の給与計算ソフトはランニングコストが発生しないため、長期運用するほど費用対効果が高くなります。一方で、定額型や従量課金型の場合は、月額料金が発生するため、ランニングコストへの考慮が必要です。

ただし、定額型や従量課金型は買い切り型と比較すると初期費用が安い傾向にあります。また、従量課金型は後から機能を追加できるのが一般的なため、事業の成長に合わせて機能を充実させることが可能です。自社のキャッシュフローや将来性なども考慮して、自社にあった料金体系の給与計算ソフトを選びましょう。

自社に必要な帳票が作成・出力できるか

給与計算ソフトを選ぶ際には、必要な帳票に対応しているかも確認しましょう。作成や出力が可能な帳票はサービスによって異なります。給与明細や賃金台帳など、給与計算に関連する一般的な帳票にはほとんどのサービスで対応していますが、勤労統計調査票のような管理帳票については対応していないものも少なくありません。

給与計算ソフトを選ぶ際には、自社で扱っている帳票をあらかじめ洗い出し、対応しているサービスを選びましょう。

必要な機能が搭載されているか

必要な機能が搭載されているかも、給与計算ソフトを選ぶ際の重要なポイントです。給与計算ソフトではさまざまな機能が利用できます。しかし、機能の有無はサービスによってまちまちです。そのため、あらかじめ利用できる機能を確認しておかないと、想定通りの運用ができないということになりかねません。

給与計算ソフトを選ぶ際には、自社に必要な機能を明確にし、必要な機能を利用できるサービスを選びましょう。後から機能を追加できるサービスを選べば、自社の成長に合わせて段階的に機能を増やすことも可能です。

十分なセキュリティ対策が施されているか

給与計算ソフトを選ぶ際には、セキュリティ機能にも注目しましょう。給与計算業務では従業員の個人情報を扱うことになるため、セキュリティ対策が重要です。セキュリティ対策をおろそかにしてしまうと、個人情報が漏洩して大きな問題に発展しかねません。

給与計算ソフトを導入すると、給与計算に関する情報をシステム内で管理することになるため、セキュリティの強度が製品に依存します。そのため、セキュリティ対策が万全なサービスを選べば、社内のセキュリティレベルを向上させることが可能です。特にマイナンバーについては、別途管理機能を備えているものもあるので、セキュリティにこだわりたいのであればよく確認しましょう。

多言語に対応しているか

海外拠点がある企業の場合は、多言語対応しているかどうかも重要なポイントです。給与計算を拠点ごとに行っている場合、各拠点の給与計算業務は現地の担当者が行うことになります。現地の担当者が日本語話者ではない場合、多言語対応していない給与計算ソフトを導入してしまうと、満足に運用することができません。

また、現地の通貨で給与を支払う場合は、為替レートの変動を給与の計算式に盛り込む必要があります。他通貨対応している給与計算ソフトを導入すれば通貨換算も自動で行えるので、業務を効率化することが可能です。

無料トライアルを利用できるか

給与計算ソフトを選ぶ際には、無料トライアルを利用できるかも確認しましょう。無料トライアルが利用できる給与計算ソフトであれば、実際に導入する前に操作感や自社のシステムとの連携が可能かを確認できます。また、サポート体制なども事前に確認できるため、導入後に想定外の問題が発生するリスクを低減することが可能です。

また、複数のサービスの無料トライアルを利用すれば、自社に必要な機能を再度洗い出せます。最適なサービスを選択するためにも、まずは各サービスの無料トライアルを試してみるのがおすすめです。

給与計算ソフトとは何

給与計算ソフトとは何

給与計算ソフトとは、従業員の給与を算出するためのソフトウェアのことです。給与の計算では就業規則に則った各種手当や社会保険料、各種税金や控除などを加味する必要があるため、計算式が複雑になります。また、従業員ごとに参照する数値が異なるため、手動で行うと計算ミスが発生することも珍しくありません。

給与計算ソフトを利用すれば、複雑な給与の計算を自動化できます。普段の給与計算だけでなく、賞与や年末調整の計算も行えるため、給与計算に関する業務を大幅に効率化することが可能です。

給与計算ソフトの3種類のタイプ

給与計算ソフトの3種類のタイプ

給与計算ソフトには以下の3つのタイプが存在します。

給与計算ソフトのタイプ

それぞれ強みが異なるので、自社に合ったものを導入するのが重要です。それぞれ詳しく解説します。

人事給与型

人事給与型は、給与の計算や管理だけでなく、人事業務全般に対応しているタイプの給与計算ソフトです。単なる給与計算にとどまらず、勤怠管理機能や労務管理機能などを搭載しています。プランによって機能を選択できる製品も多く、後から機能を拡張することも可能です。

また、提供企業がリリースしている他のサービスや、外部製品と連携できるものが多く、すでに導入されている社内のシステムとの親和性が高いのもメリットです。段階的に機能を追加したい場合や、既存のシステムとの連携を考えている場合におすすめのタイプといえるでしょう。

ERP型

ERP型は、経営資源を統合管理できるERPシステムに組み込まれているタイプの給与計算ソフトです。ERPシステムでは、経営に関わる社内のデータを一元管理できます。管理できる項目には人材や財務会計なども含まれており、従業員の給与もまとめて管理することが可能です。

ERP型を導入すれば、他部署で管理しているデータが必要になった際に確認をとる必要がなくなるので、社内全体の業務効率化が図れます。ただし、システムの導入に伴ってデータの管理体制や業務フローの見直しが必要になることが多く、運用開始まで時間がかかることも少なくありません。給与計算に限らず、時間をかけてでも社内全体の生産性を向上させたい場合におすすめのタイプです。

給与計算特化型

給与計算特化型は、給与計算に必要な最低限の機能だけを搭載しているタイプの給与計算ソフトです。給与の自動計算機能や年末調整機能など、給与計算のための機能のみに絞られているため、他のタイプと比較すると、対応範囲は狭くなっています。

一方で、機能が少ない分価格が抑えられていることが多く、低コストでの導入が可能です。他の業務に関連する必要がなく、可能な限り導入費用を抑えたい企業にとっては、最適な選択肢になり得るタイプの給与計算ソフトといえるでしょう。

給与計算ソフトで使える7つの機能

給与計算ソフトで使える7つの機能

給与計算ソフトでは、主に以下のような機能が利用できます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

給与計算機能

給与計算ソフトの肝となるのが、給与の自動計算機能です。各従業員の基本情報が入力されていれば、給与を自動計算してくれます。さらに勤怠管理機能が搭載されているものや、勤怠管理システムと連携可能なものであれば、残業時間などのデータを引用して自動計算が可能です。

書類・台帳の管理機能

給与計算ソフトでは、給与計算に関する書類や台帳の管理も行えます。毎月の給与に関する書類や台帳だけでなく、賞与や有給に関するものも電子データで管理することが可能です。また、労働基準法で作成が義務付けられている法定三帳簿の作成も、給与計算ソフト上で行えます。

給与明細書の閲覧・発行機能

給与明細書の発行や閲覧も、給与計算ソフトの基本的な機能です。給与計算機能で自動計算された給与情報をもとに、給与明細書の発行を行えます。また、発行した明細書の確認も可能です。給与計算ソフトで発行した明細書は電子データとして保存できるため、ペーパーレス化も実現できます。

勤怠管理機能

給与計算ソフトによっては、勤怠管理機能を備えているものもあります。勤怠管理機能がある給与計算ソフトでは、従業員の出退勤時間や休憩時間、有給取得日時といった情報を管理することが可能です。管理したデータをもとに給与の自動計算が可能なので、より給与計算の業務を効率化できます。

法改正の自動アップデート機能

給与計算機能ソフトには法改正に合わせた自動アップデート機能を備えているものも多いです。保険料率などの給与計算に関する数値は頻繁に変化することが多く、計算ミスの原因になることも少なくありません。

法改正の自動アップデート機能が搭載された給与計算ソフトであれば、法改正の内容が自動で反映されるので、給与計算業務におけるミスを最小限に抑えられます。

年末調整機能

給与計算ソフトでは年末調整にも対応が可能です。各従業員の毎月の給与データをもとに、年末調整に必要な申告書類を作成できます。また、従業員に提供を求める必要がある情報を収集できる機能もあり、年末調整に関する業務を効率化することが可能です。

マイナンバー管理機能

マイナンバーの管理機能も、給与計算ソフトに搭載されていることが多い機能です。マイナンバー管理機能を搭載している給与計算ソフトであれば、従業員のマイナンバーを一元管理できます。

当該の給与計算ソフトではセキュリティ面も万全であることが多く、2段階アクセス認証や情報の暗号化など、個人情報であるマイナンバーが流出しないような対策が施されているのが一般的です。

給与計算ソフトを使うメリット

給与計算ソフトを使うメリット

給与計算ソフトを利用するメリットは以下の通りです。

給与計算に関する業務を効率化できるだけでなく、個人情報の保護も可能なのがポイントです。それぞれ詳しく解説します。

業務を効率化できる

給与計算ソフトを導入することで、給与計算に関わる業務を大幅に効率化することが可能です。一般的に、給与計算業務では以下のような作業を行います。

  • 給与処理
  • 明細書発行
  • 社会保険料処理
  • 賞与処理
  • 年末調整
  • 法改正への対応

一口に給与計算業務といっても、実際には上記のように複数の作業を行わなければいけません。給与計算ソフトを導入すれば、給与計算に関する一連の作業を自動化できるので、担当者の業務効率を大幅に向上することが可能です。特に勤怠管理システムと連携できる製品であれば、毎日リアルタイムで給与が計上されるため、締め日に業務が集中することを避けられます。

給与計算にかかるコストがカットできる

続いてのメリットは給与計算にかかるコストがカットできることです。給与計算ソフトを導入することで、給与計算に関する業務を自動化できるので、業務を行う人員の確保や外注の必要性がなくなり、人件費を削減できます。

また、給与計算ソフトでは給与計算に関する書類や明細などを電子データで管理できるため、書類を保管するためのスペースを確保する必要もありません。さらに、ファイルなどの雑費や印刷代などの削減も可能です。

従業員の個人情報が保護しやすくなる

給与計算ソフトは社内のセキュリティ強化にも役立ちます。給与計算業務では従業員の個人情報を扱うため、社内の業務の中でも特にセキュリティ対策が必要です。特に近年はマイナンバーの管理も必要なため、今まで以上にセキュリティが重要になります。

給与計算ソフトを導入すれば、従業員の情報を1つのシステム上で管理できるため、セキュリティ対策がしやすくなります。製品によっては認証機能や暗号化機能など、さまざまな機能を搭載しているので、強固なセキュリティ環境を構築することが可能です。

正確かつ迅速な給与支払いができる

給与の支払いをミスなく迅速に行えるのも、給与計算ソフトを導入するメリットです。給与計算では各作業で計算が必要になるため、ヒューマンエラーが発生することも少なくありません。

また、休日などの兼ね合いで支払日が変わることも多いため、支払い日を間違えてしまうリスクがあります。給与の計算ミスや支払いミスは従業員の生活にも関わるため、可能な限り改善すべき課題です。

給与計算ソフトを導入すれば、給与の計算や支払いを自動化できるため、正確かつ迅速な給与支払いが実現できます。支払い後の確認もシステム上で簡単に行えるため、給与の支払いでトラブルがあった場合でも問題点をすぐに発見することが可能です。

法改正に素早く対応できる

給与計算ソフトを導入することで、法改正への対応も効率化することが可能です。給与の計算に利用する税率などの数値は、税制や社会保険料に関する法令の改正によって頻繁に変化します。そのため、給与計算業務を行う際には関連する法令の最新版を確認し、逐一対応していかなければいけません。

法改正の自動アップデートに対応している給与計算ソフトを導入すれば、法改正があっても自動で税率や社会保険料率が変更されるので、対応漏れでミスにつながる心配がありません。改正された法令を逐一確認する必要もなくなるため、業務に集中できます。

簡単にソフトが使いやすい

給与計算業務では一般的に、Excelをはじめとした表計算ソフトが利用されます。表計算ソフトで業務を効率化するためには発展的な機能を利用する必要があるため、業務の属人化が起こりがちです。

一方で、給与計算ソフトは専門知識がなくても直感的に操作できるように作られているため、すぐに操作に慣れることができます。表計算ソフトでは応用操作が必要になりがちな計算工程を自動化できるので、従業員ごとの作業品質のばらつきがなくなり、属人化を解消することが可能です。

給与計算ソフトを使うデメリット

給与計算ソフトを使うデメリット

給与計算ソフトを導入する際のデメリットは以下の通りです。

特にカスタマイズできる範囲に限度がある点は留意しておく必要があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

ソフト導入にコストがかかる

給与計算ソフトの導入には費用が発生します。初期費用はもちろん、運用時にも月額の利用料がかかることが多いので、ランニングコストが発生することを頭に入れておかなければいけません。

特にセキュリティ機能が高度なものやサポート体制が充実しているものは、運用費用が高額になることが多いです。給与計算ソフトを導入する際には費用対効果を吟味し、あらかじめ設定した予算の範囲内で適切な製品を選択するようにしましょう。

ソフトの研修に手間がかかる

給与計算ソフトを導入する際は、ソフトの研修に時間がかかることも頭に入れておきましょう。前述の通り、給与計算ソフトは直観的に操作が行えるものが多いものの、導入直後はどうしても操作に慣れる時間が必要になります。特に今まで給与計算に利用していたソフトと操作感が大きく異なる場合は、想定以上に時間がかかることも少なくありません。

そのため、給与計算ソフトの導入時には、スケジュールに操作に慣れるまでの期間を設けることが重要です。無料トライアルがある製品を選べば、導入前に操作感を確認できるため、スケジュールが組みやすくなります。

カスタマイズできる範囲には限度がある

給与計算ソフトにはカスタマイズできる範囲に限度があります。特に自社独自の業務フローを組んでいる場合や、一般的な給与計算では行わないような特殊な方法で給与を算出している場合は導入が困難です。

上記のような場合は外部システムとの連携や、業務フローの変更などが必要になります。給与計算ソフトを選ぶ際は、製品が自社の業務フローに合っているか確認しましょう。また、自社の給与計算方法が特殊な場合は、外部ツールとの連携などによって解決できるか事前に確認することが重要です。

定期的なアップデートが必要になる

自動アップデート機能が搭載されていない給与計算ソフトの場合は、定期的なアップデートが必要になります。前述の通り、給与計算ソフトでは法改正に合わせて逐一アップデートしなければいけません。アップデートを行わなかった場合、税率や保険料率が更新されず、計算ミスが発生する原因になります。

そのため、基本的には自動アップデート機能がある給与計算ソフトを選ぶのがおすすめです。自動アップデート機能がない製品を導入する場合は、更新漏れを予防するための施策を考えましょう。

初期設定・データ移行が必要になる

初期設定やデータの移行が必要になることも、給与計算ソフトを導入する際のデメリットです。給与計算ソフトの導入時には、今までの給与計算のルールをシステムに適用させる必要があるため、運用開始まで時間がかかります。また、今まで別の給与計算ソフトを利用していた場合は、データの移行も必要になります。

特にサポートが充実していないサービスを導入した場合は、初期設定でトラブルが発生した際に解決まで時間がかかることも少なくありません。導入時の工数を抑えたいのであれば、サポート体制が万全な給与計算ソフトを検討しましょう。

【まとめ】自社に必要な種類やタイプなどに合う給与計算ソフトを選ぼう

【まとめ】自社に必要な種類やタイプなどに合う給与計算ソフトを選ぼう

給与計算ソフトのおすすめや選び方、導入するメリット・デメリットなどについて解説してきました。

給与計算ソフトを導入すれば、複雑な給与計算を自動化できるため、ヒューマンエラーの低減と業務効率化が期待できます。ただし、導入・運用にコストがかかることや導入時の設定に時間がかかる点には注意が必要です。

給与計算ソフトを選ぶ際は、まず自社の規模に合っているか確認しましょう。そのうえで機能やサポート体制の充実度をもとに吟味していけば、自社に合ったサービスを選びやすくなります。

当記事を参考に、ぜひ自社に合った給与計算ソフトを探してみてください。

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