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法人向けIP電話3社を比較!主な機能や導入時の注意点【2024年12月最新】

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「おすすめのIP電話サービスを知りたい」

「自社に合うIP電話はどう選ぶべき?」

会社で利用している電話の料金や、電話業務の応対品質の悩みを抱えている方は多いでしょう。

法人向けIP電話を導入すれば、コストを抑えてまとめて電話番号を取得できます。

また多くの社員が外出先でも電話できるようになるため、応対品質の向上に期待することも可能です。

業務効率アップにつなげやすいIP電話を導入するには、IP電話サービスごとの通話品質やサポート体制、料金体系を事前にチェックすることが重要となります。

この記事ではコスト管理や働き方を楽にするIP電話のメリットや、比較ポイントを解説するので、ぜひご覧ください。

目次

法人向けのIP電話の特徴を解説

法人向けのIP電話の特徴を解説

法人向けIP電話は、インターネット回線を利用するIP電話を法人向けに提供しているサービスです。

業務効率化機能と合わせたり、1番号あたりの料金を抑えたりして導入できる電話サービスとして、多くの法人で利用されています。

また一度の契約で多くの電話番号が取得できるため、法人向けIP電話は社用携帯を導入する際におすすめです。

ここでは法人向けIP電話についてさらに深堀りしていくので、ご参考にしてください。

IP電話の「IP」を解説

IP電話のIPは「Internet Protocol」の略で、インターネット回線を使って通話するためのプロトコル(※1)を意味しています。

身近なIP電話として、多くのユーザーに使われている通話機能は3つです。

  • LINE
  • Discord
  • Skype

「LINE」や「Discord」などは、電話番号の代わりにアカウントIDを利用して通話を行います。

一方電話番号を持つIP電話として、「050」から始まる「050型」や、市外局番から始まる「0AB-J型」などがあります。

お得かつすぐに導入しやすいため、コストを抑えてすぐに社用携帯を用意したい場合は、IP電話を検討してみてください。

※1 プロトコル:コンピュータ上でデータをやりとりする際の手順や規約。

IP電話の仕組み

ここではIP電話を使って、実際に音声が相手に届くまでの流れを解説します。

IP電話で相手に声が届くまでの流れ
  1. VoIP(※2)が音声を電気信号に変換
  2. 電気信号(元は音声)をVoIPゲートウェイ(※3)でIPパケットに変換
  3. IPパケットをインターネット回線を使って相手に送信
  4. 届いたIPパケットをVoIPゲートウェイで電気信号に再変換
  5. 電気信号をVoIPで音声に再変換して相手に届く
IP電話の仕組み

IP電話で相手に音声が届くまでの流れは、音声をインターネットで転送できるデータにし、再度音声に復元して相手に届けるシンプルな仕組みです。

音声を届けるまでの距離が、基地局を経由するアナログ電話回線より短いため、音声の劣化を抑えられます。

※2 VoIP:Voice over Internet Protocolの略。音声をデータに変換し、インターネット回線でやり取りする技術。

※3 VoIPゲートウェイ:アナログ電話回線とインターネット回線を中継する機器。

IP電話と光電話との違い

IP電話と光電話の違いは、通話の仕組みとサービスを提供する業者の2つです。

IP電話は「IPパケット(※4)」を用いて通話する仕組みで、光電話は「光ファイバー(※5)」を用いて通話する仕組みです。

両者ともインターネット回線を利用しますが、光電話は電話用の回線を利用しているため、通話品質の高さが強みになります。

またIP電話はインターネットサービスの開発を行うプロバイダが、光電話は回線自体の保守・点検などを行う光回線業者がそれぞれ提供しているという違いもあります。

※4 IPパケット:インターネットプロトコルによって分けられたデータ。

※5 光ファイバー:透過率の高い石英ガラスや高性能プラスチックなどの資材で作られた光の伝送路。

IP電話の種類を解説

IP電話の種類を解説

ここではIP電話に用いられる電話番号の種類を解説します。

IP電話の種類は3つです。

【無料・安価に導入しやすい】050型

「050型」は電話番号が「050」から始まる11桁の番号体系です。

インターネット回線があれば安価で利用できるため、多くの法人で社用携帯の番号として利用されています。

またNTTの固定電話を利用するための「電話加入権」を購入する必要がないため、無料で電話番号を取得できます。

IP電話アプリをダウンロードするだけで利用でき、既存の携帯電話端末を使った即日利用も可能です。

ただし050型番号は、発信地を特定できないため、受信した側は迷惑電話や営業電話の可能性を懸念します。

法人用として利用する際は、事前に会社名や担当者名と合わせて番号を伝えておきましょう。

【高品質で緊急通報にも対応】0AB-J型

「0AB-J型」は「03(東京都)」、「06(大阪府)」、「092(福岡県)」など、0から始まる10桁の番号体系です。

通信品質が高く、「050型」は対応していない警察や消防への緊急通報もできます。

IP電話アプリやクラウド上で内外外線を紐づけるクラウドPBXが登場してからは、外出先からの通話も可能です。

OAB-Jの意味

「0AB-J」とは、よくある電話番号形式を例えている「0A-BCDE-FGHJ」を略したものです(1と混同する英語の「I(アイ)」を除く)。

最初の「0」は国内プレフィックスと呼ばれ、国内で電話をするための合図のようなものとなっています。

そこに、「1桁〜4桁の市外局番」、「1桁〜4桁の市内局番」、4桁の「加入者番号」が続くことで0AB-J型の電話番号が構成されます。

相手も電話番号を見るだけで発信地がわかることから、050型と比べて信用されやすいといえるでしょう。

【市外局番の例】

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地域市外局番完成形
東京都303
大阪府606
札幌市11011
宮城県22022
福岡県92092

【アプリで簡単通話】電話番号不要型

「電話番号不要型」は、電話番号がなくても相手と通話できるIP電話です。

「LINE」や「Discord」、「Skype」などのサービスで使えるIP電話で、同一サービス同士なら基本的に通話料金がかかりません。

ただし他のIP電話や携帯電話には課金しないと発信できなかったり、同一サービス以外との通話に対応していなかったりします。

ビジネス現場では他のIP電話や携帯電話と通話する機会が多いため、法人にはおすすめできません。

IP電話を法人契約する時の費用相場を解説

IP電話を法人契約する時の費用相場を解説

IP電話を法人契約する時の費用相場を、初期費用・月額基本料・国内への通話料の3つに分けて解説します。

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費用項目費用相場
初期費用0円〜約2,000円
月額費用0円〜約6,000円
通話料金
(国内固定電話に3分発信)
8円〜8.8円

既存のインターネット回線で利用できるため、IP電話は初期費用・月額費用0円から始められます。

また国内の固定電話に3分間発信した際の費用は、約8円です。

必要な機能を明確にして自社に合うサービスを選べば、お得に利用できます。

IP電話の主な機能

IP電話の主な機能

ここではIP電話ツールに搭載されている機能を3つ解説します。

応対によるストレスを軽減したり、応対品質を改善したりと、IP電話ツールには、顧客満足度を高めつつ業務を効率化する機能が搭載されています。

IPツール導入前に、機能の詳細を確認しておきましょう。

【自動音声が応対】IVR機能

IVR機能とは、オペレーターの前に自動音声が応対する機能です。

顧客の問い合わせ内容に合わせて適切な部署や担当者に転送するための機能で、用件を聞くための一次応対を省略するのに役立ちます。

IVR機能にはオペレーター業務の効率化や、電話業務のストレス軽減などの効果があります。

また顧客にとってもすぐに担当部署につながるため、顧客満足度の改善も可能です。

さらに電話をかけてすぐに自動音声のガイダンスが流れるため、間違い電話や営業電話を事前に避けられます。

【聞き逃しを防止】録音・文字起こし機能

IP電話と業務支援ツールが合体しているものには、電話の内容を録音・文字起こしする機能が搭載されている場合があります。

顧客と話した内容を自動的に記録できるため、聞き逃しがあっても後から記録内容を確認すれば再度確認の電話をかける手間が省けます。

またリアルタイムで通話内容に沿うマニュアルを自動表示したり、通話内容を自動要約して議事録を作成したりできます。

【通話内容をフィードバック】AI解析機能

AI解析機能では自動記録した通話内容を解析し、オペレーターの応対に改善策を提示したり、強みを見える化してくれたりします。

たとえばクレーム対応が得意なオペレーターの会話パターンをAIが分析し、分析内容をチームで共有すれば、全体のスキルが向上します。

また顧客の声音から感情を推測できるため、クレームへの適切な対応も可能です。

法人でIP電話を導入するメリット

法人でIP電話を導入するメリット

ここでは法人でIP電話を導入するメリットを6つ解説します。

導入コストが安く、業務が効率化できる機能が搭載されているため、IP電話の導入は企業の成長に繋がります。

IPツール導入前に、どのようなメリットがあるかをチェックしておきましょう。

初期費用・通話料などを安く抑えられる

多くのIP電話はサービスを契約すれば、過去に使っていた固定電話や携帯電話からでも通話をかけられます

またインターネット回線を通じて音声のやり取りを行うため、基地局を経由して音声をやり取りする固定電話より通話料が安いです。

複数の拠点を一括で管理できる

インターネットを介して利用するIP電話を導入すれば、各拠点の電話機能を一括で管理できます。

全国各地に拠点がある企業でも、インターネットを介して内線で連絡が取れます。

また原則一つのサービスで全拠点の電話機能を賄えるため、拠点ごとに電話回線を導入したり、保守点検を行ったりする必要はありません。

余計な手間がかからないため、時間や経費が削減できます。

外部システムと連携できる

業務支援ツールを搭載したタイプのIP電話は外部システムと連携でき、他部署との情報共有や業務ミスの削減、スムーズな応対などにつなげられます

連携先として代表的なシステムが、「CRM」です。

CRMは顧客との関係性を構築する管理ツールです。

CRMと連携できると、問い合わせ内容や関係性を記録して顧客目線での応対が実現できます。

また外部システムと連携すると、応対時のポイントを瞬時に復習して電話に出られます。

応対履歴のある顧客から着信があった場合に、顧客情報が自動表示されるため、電話応対の向上が可能です。

テレワーク中や外出先でも会社番号で電話できる

インターネット回線で使えるIP電話の特徴を生かせば、テレワーク時や外出先でも会社の代表番号を使って電話ができます

パソコンやスマートフォン、タブレット端末でも電話ができるので、より柔軟な働き方ができます。

たとえばコンプライアンスの観点で、テレワーク中の社員の電話が気になる場合は、電話状況をリアルタイムで確認できるシステムの導入がおすすめです。

従業員の増減に対応しやすい

IP電話は従業員の入退社や部署異動に応じて、電話番号の数をコントロールできます。

契約内容を変更するだけで電話番号の数が調整できるため、配線工事や機器の用意が必要な固定電話より使いやすいです。

また電話番号の増減も短時間で済むため、部署の新設や統合などの組織変更にもスピーディーに対応できます。

業務の効率化にも役立つ

AIによる通話分析や他ツールとの連携以外にも、業務の効率化に役立つ機能を多く搭載しているのがIP電話の特徴です。

たとえば電話に出れなかった場合は、着信通知がメールで配信されます。

またオペレーター向けの教育コンテンツが利用できるツールを使えば、学習結果の数値化によって効率的に学習や評価を進められます。

おすすめの法人向けIP電話3社を解説

おすすめの法人向けIP電話3社を解説

社用携帯によるコスト負担を軽減したり、電話業務の改善を図って顧客満足度を高めたりしたい場合は、どのIP電話を選ぶかが重要です。

ここではおすすめの法人向けIP電話3社を、費用や特徴も合わせて紹介します。

導入が容易なものから、社員の仕事を後押ししてくれるものまで紹介しているのでご参考にしてください。

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法人向けIP電話特徴
ビジネスLaLa Call社員の携帯に社用番号を追加できる
G-Call050スマホ以外のタブレット端末でも利用できる
MiiTel Phone電話応対をAIが支援して成長をサポート

ビジネスLaLa Call

ビジネスLaLa Call サイト画面
引用元:https://business.lalacall.jp/ 
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通常タイプ
月額基本料
(5番号まで/6番号以降)
500円(5番号まとめて)/300円(1番号ごと)
セントレックスタイプ
月額基本料
(5番号まで/6番号以降)
2,500円(5番号まとめて)/500円(1番号ごと)
通話料
(一般加入電話・ひかり電話・その他固定電話)
3分8円
通話料
(携帯電話・スマートフォン)
30秒8円(通常)/1分18円(セントレックス)
通話料
(有料提携先IP電話)
3分7.4円
通話料
(国際電話)
1分6円(アメリカの場合)
災害用伝言ダイヤル33円(3分)
無料サポートあり
無料トライアルあり
運営会社株式会社オプテージ

※費用は2024年現在の情報です。

ビジネスLaLa Callの特徴
  • 特徴1:社員が個人で持っているスマホを社用電話化できる
  • 特徴2:通話料は運営会社から一括請求されるから管理が楽になる
  • 特徴3:内線あり・内線なしプランを自由に選べる

株式会社オプテージ「ビジネスLaLaCall」は、内線なしの「通常タイプ」と内線ありの「セントレックスタイプ」が選べるIP電話です。

内線が必要ない場合ビジネス用番号を1番号あたり100円から300円で所有可能です。

遠隔での連絡先削除や不正利用を防ぐ機能で取引先の情報も守れます。

G-Call050

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月額基本料308円
通話料
(G-Call同士)
0円
通話料
(他社050番号)
3分8.8円
通話料
(国内固定電話)
3分8.8円
通話料
(国内携帯電話)
1分17.6円
通話料
(海外)
アメリカ1分5円/カナダ1分10円など
無料サポートあり
無料トライアルなし
運営会社株式会社ジーエーピー

※費用は2024年現在の情報です。

G-Call050の特徴
  • 特徴1:コスパ高のIP電話で世界中で受発信できる
  • 特徴2:G-Call同士の通話は無料で利用できる
  • 特徴3:iPhone・Android以外にiPadやiPod touchでも利用できる

2013年にリリースされた株式会社ジーエーピーの「G-Call050」は、法人でも低価格で契約・通話できるIP電話です。

スマホだけではなくタブレット端末でも利用できることから社用携帯を揃える手間もなくせます

「G-Call050」はキャリア携帯より国際電話の通話料が安いため、お得に使えます。

MiiTel Phone

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初期費用初期費用0円
利用費用月額5,980円(1IDあたり)
通話料
(固定電話・IP電話)
3分8.49円
通話料
(携帯電話)
1分16.9円
無料サポートあり
無料トライアルなし
(期間限定開催の可能性はあり)
運営会社株式会社RevComm

※費用は2024年現在の情報です。

MiiTel Phoneの特徴
  • 特徴1:電話対応をAIが解析して成約につながるトークパターンを発見する
  • 特徴2:通話内容の自動文字起こしで後から内容を確認できる
  • 特徴3:チームの活動量を分析して負担の偏りを防止する

株式会社RevCommの「MiiTel Phone」は、電話業務の改善や効率化を実現する機能を搭載しています。

AI分析機能を使えば、話し方の特徴やラリー回数を解析して成約につなげる応対方法が学習できます

電話の自動録音や文字起こしを活用すれば、通話内容の再確認も可能です。

りもふぉん

りもふぉん サイト画面
引用元:https://remophone.cloud/
スクロールできます
初期費用初期費用0円
利用費用月額980円~
(050回線ごと/10台まで同額)
通話料
(固定電話・IP電話)
1分9円
通話料
(携帯電話)
1分21円
無料サポートあり
無料トライアルあり(7日間)
運営会社合同会社クラウドエンジン

※費用は2024年現在の情報です。

りもふぉんの特徴
  • 特徴1:複数のスマホを同時に呼び出します
  • 特徴2:050を使って発信できます
  • 特徴3:パソコンで着信を管理
  • 特徴4:固定電話から転送して使用させると便利です

リモートワークの電話「りもふぉん」は、電話の着信を複数のスマホに同時転送するクラウドIP電話サービスです。 ひとりが電話に出ると呼び出しが終了し、話中でも次の電話を受付けます。050からの発信もできます。

リモートワーク時の電話受付や、外出が多い職種、複数拠点で電話を受付けたい時、在宅コールセンターや訪問・在宅医療などの現場に使いやすい電話サービスです。

法人向けIP電話を比較する時の6つのポイント

法人向けIP電話を比較する時のポイント

ここでは法人向けIP電話を比較する際に意識すべき6つのポイントを解説します。

安さや人気度だけで選んでしまうと、後で業務に活かせないことに気づくことがあります。

6つのポイントを意識して、自社に合う法人向けIP電話を探しましょう。

ポイント1:自社に必要な機能の搭載有無

自社の業務内容や電話応対における現状の課題を分析したうえで、必要な機能を持つツールを選びましょう。

たとえば顧客対応の質を向上させたい場合は、通話録音機能が役立ちます。

通話内容を録音しておくと、通話内容が確認でき、顧客対応向上のための改善策が考えられます。

将来的な事業の拡大や組織の変更を考慮し、目的に応じた機能を搭載したツールを選択すれば、長期的な運用が可能です。

ポイント2:通話音声の品質

IP電話はインターネット回線を使って通話するため、回線状況が悪いと通話品質も下がります。

通話品質の低下は顧客とのコミュニケーションの妨げになるため、IP電話の比較時には料金だけではなく、通話品質もチェックしましょう。

IP電話の通話品質は、総務省が定める通話基準に基づいて3つのクラスに分けられています。

  • Aクラス:アナログ電話と同じくらいの通話品質
  • Bクラス:携帯電話と同じくらいの通話品質
  • Cクラス:通常のIP電話くらいの通話品質

IP電話3種類のうち「0AB-J型」はAクラスに該当しないとそもそも提供ができないため、常に一定の通話品質は保障されます。

しかし「050型」はCクラスでも提供できるため、回線状況によっては相手の声が途切れる問題が発生します。

契約前には通話品質がどのクラスに該当するか比較して、業務に支障をきたさないIP電話の導入を進めましょう。

ポイント3:予算内で運用できる料金体系

IP電話サービスの料金体系は3つです。

  • 初期費用
  • 月額基本料
  • 通話料

IP電話は固定電話より安い価格で使えます。

しかし契約する番号数や通話以外の機能によって、費用は変わりやすいです。

利用料金をもとに一定期間利用し続けた時の総コストや、従業員が大幅に増えた時の月額コストを試算しておき、予算オーバーとなる可能性がないか事前に確認しておきましょう。

ポイント4:柔軟なサポート体制

インターネット回線に大きく依存するIP電話は、回線トラブルにも弱いです。

固定電話のような安定性に期待できないケースもあるため、サポート体制が優れた会社のツールを導入し、障害発生時でも迅速に問題を解決できる環境を整えておきましょう。

また導入サポートや、使い方の研修コンテンツなどを提供しているツールを選ぶと、初めてIP電話の本格を導入する会社でも安心して使えます。

ポイント5:専用電話番号の取得可否

IP電話をビジネスで利用する場合、専用番号を取得できるIP電話を選びましょう。

安さと信頼性の両方を確保するなら、会社の代表回線には従来の「0AB-J型」の番号を流用できるIP電話を、社用携帯には安さが売りの「050型」のIP電話を割り振るなどの工夫が必要です。

ポイント6:外部システムとの連携性

顧客から頻繁に着信がある部署でIP電話を導入する場合は、連携性に優れたIP電話を選びましょう。

たとえばCRMやSFAと連携すると、着信のタイミングで顧客の詳細を一目でチェックしたり、通話内容を記録して次回に役立てたりできます。

連携機能がIP電話単体に足りない部分を補ってくれるため、業務がさらに改善できます。

電話口から常にベストな応対を実現し、社員のモチベーションを高めるためにも、カスタマイズできるIP電話を導入して働きやすい環境を整備しましょう。

IP電話を法人契約する時の注意点と解決方法

IP電話を法人契約する時の注意点と解決方法

ここではIP電話を法人契約する時の注意点を3つ紹介します。

IP電話の注意点と解決方法を把握しておき、効果的にIP電話を活用しましょう。

インターネット回線の影響を受けやすい

IP電話はインターネット回線の影響を受けやすいです。

回線の状況次第で通話品質が下がるため、事前に対策しておきましょう。

たとえば改善が混み合う時間帯はインターネット利用を控えたり、電波干渉を防ぐために、IP電話機器から別の電子機器を離したりすると状況が改善できます。

また停電が起こるとIP電話は利用できなくなるため、予備電源を用意しておく方法もおすすめです。

一部の電話番号に発信できない

「050型」や「電話番号不要型」のIP電話は、フリーダイヤルや緊急通報に発信ができません。

フリーダイヤルは電話回線用の番号なので、インターネット回線を利用するIP電話にはかけられません。

また緊急通報に発信できないため、トラブル時に使える別の電話番号が必要です。

緊急通報に発信できないのは、固定電話やスマホに場所を知らせる機能がIP電話に存在しないためです。

IP電話はGPSによる位置特定ができないため、パトカーや救急車が動かせません。

相手にも同じアプリを使ってもらうケースがある

番号不要型のIP電話を利用する場合、同じアプリ同士でないと発着信できません。

番号不要型のIP電話は、相手にも同じアプリを利用してもらう必要があります。

ビジネス用として利用する場合は、相手を選ばず柔軟に電話をかけられる「0AB-J型」や「050型」を選びましょう。

まとめ:法人で利用するIP電話は相手の都合も加味して比較しよう

インターネット回線を利用するIP電話は、会社用の番号を安く増やせます。またIP電話によって、多様化した働き方を実現しやすくなります。

配線工事をはじめとした大規模な準備がなくても電話回線が引けるため、会社の体制変更に合わせた柔軟な使い方も可能です。

取引相手に負担を与えない範囲でIP電話の導入を検討し、コスト削減や自社課題の解決を図りましょう。

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