KITAROの評判・口コミは?機能や料金プランから導入手順まで解説

車両を運用する事業者にとって、車両管理システムは今や欠かせないツールです。
「KITARO」は、車に小型端末を取り付けるだけで位置情報や走行状況をリアルタイムで把握できる、今注目されている車両管理システムです。
本記事では、KITAROの機能や料金プラン、導入手順を詳しく解説します。また、実際に利用している企業の評判・口コミも紹介します。
導入メリットなども紹介していますので、車両管理システムの比較や導入を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
KITAROとは

KITAROは、テレマティクス技術を活用したクラウド型の車両管理システムです。車両に小型端末を取り付けるだけで、位置情報や走行状況をリアルタイムで把握できます。
たとえば、急ブレーキや急発進といった運転行動を記録して安全運転の評価に活用したり、走行データをもとに日報を自動作成したりすることが可能です。また、ドライバーのアルコールチェック結果を一元管理できる機能なども搭載しています。
対応車種は乗用車からトラック、タクシー、バスまで幅広く、車両1台の小規模事業所から数千台を保有する大規模組織まで、導入規模を問わず柔軟に利用できます。
車両管理の業務効率化や安全性の向上、コスト削減に貢献するシステムとして注目されています。
KITAROの基本情報

料金プラン | KITARO×アダプタ ・端末レンタル:初期費用0円、月額利用料3,360円/台 ・端末買取:初期費用:31,200円/台、月額1,980円/台 KITARO×モバイル ・スタンダードプラン(1年契約): 月額980円 ・マルチプラン(月単位): 月額1,280円 KITARO×デジタコ: 本体価格:93,500円/台、月額:3,080円/台など |
---|---|
主な機能 | リアルタイム車両位置の一覧表示 日報の自動作成 安全運転・エコドライブ評価 アルコールチェック機能 アプリによるドライバーとの連携など |
特徴・強み | テレマティクスによる車両のリアルタイム管理 車両へのデバイス取付が容易 幅広い車種と導入規模への対応 無料のアルコールチェック機能など |
導入実績 | リコーリース株式会社 山一陸送産業株式会社 住友電設株式会社 三菱商事エネルギー株式会社 社会医療法人祐生会など |
評判の要約 | 一元管理で業務効率が改善 運転データ可視化で安全運転意識が向上 低コストで導入できる シンプルな操作性 |
おすすめな企業 | 複数の車両を事業で使う企業 運行管理を効率化したい企業 安全運転意識の向上を目指す企業 アルコールチェック義務化への対応を検討している企業 初期費用を抑えたい企業 |
企業名 | 株式会社アクシス |
企業所在地 | 〒105-0003 東京都港区西新橋2-3-1 マークライト虎ノ門 8F |
KITAROは、日報自動作成や安全運転評価、アルコールチェック機能など、多彩な機能を備えています。乗用車からトラックまで幅広い車種に対応し、低コストで導入・運用が可能です。
テレマティクスサービスとは
テレマティクスサービス(Telematics Service)とは、車両位置情報や走行状況をリアルタイムに把握するためのクラウド方式の車両管理システムを指します。
車両に小型端末(GPSトラッカー付きOBD2端末など)を取り付け、インターネットに接続することで、データがサーバーに送信される仕組みです。
PCやスマートフォンなどを使ってWebブラウザや専用アプリの地図上で、車両の現在位置確認や走行履歴を閲覧できます。
また、速度超過や急ブレーキなどを自動検知したり、ドライバーや車両ごとの比較分析したりすることも可能です。これにより、運行効率や安全性の向上にも役立ちます。
KITAROの機能と特徴

KITAROには、以下のような機能と特徴があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
リアルタイム位置情報
KITAROは、車両の位置情報や走行ルートを24時間リアルタイムで確認できる「運行管理システム」として重宝します。
高精度なGPSを搭載しており、位置情報の精度が高く、正確な位置や走行ルートをリアルタイムで確認可能です。位置情報は10秒ごとに更新されるため、ほぼ誤差なく車両の位置を把握できます。
従来の車両管理システムで起こりがちな「実際の位置との誤差」が比較的少なく、訪問先からの問い合わせにも迅速に対応可能です。
日報の自動作成
KITAROの大きな特徴の一つが日報の自動作成機能です。ドライバーの走行履歴や運転データをもとに、日報を自動的に生成ます。
通常、ドライバーは一日の終わりに走行距離、時間、訪問先などを手書きやPC入力で日報にまとめなくてはなりません。しかし、この作業はドライバーにとっては負担となる上、記入漏れや誤記のリスクも伴います。
KITAROを導入すれば、車両に搭載されたデバイスが自動的にデータを収集・記録し、その情報に基づいて日報が完成するため、ドライバーの負担軽減が実現可能です。管理者側も、手書き日報の集計やデータ入力の手間がなくなります。
安全運転・エコドライブ評価
KITAROには、エコドライブ評価・自動集計機能が備わっています。これは、急加速・急ブレーキ・急ハンドルといった運転操作を自動で記録するシステムです。
危険運転を検知すると、ドライバーのアプリにすぐさまアラートを出し、管理者へもメールで通知が届く仕組みです。
また、車両ごとの平均時速、走行時間、平均燃費も算出し、ドライバーごとに点数化してランキング表示できる機能もあります。
ランキングを活用すればドライバーが自身の運転を客観的に認識できるため、ドライバーの安全運転への意識向上が期待できます。結果として事故の削減や燃費改善によるコスト削減につなげることが可能です。
アルコールチェック機能
「KITARO×アルコールチェック」は、スマートフォンで手軽にアルコールチェックができる、無料追加オプションです。
アルコールチェックは、業務で自動車を使う企業に義務付けられた法定点検です。
以前は「緑ナンバー」車両が対象でしたが、2021年に発生した飲酒運転事故を契機に、2022年4月からは営業車や社用車といった「白ナンバー」車両も義務化されました。現在では運送業に限らず、一般企業も運転業務がある場合はアルコールチェックが必要です。
KITAROはアルコールチェック義務化に対応しています。チェック結果はドライバーの日報に自動反映されるため、手書きの手間がなくなり、管理者の負担も大幅に軽減されます。
KITAROの料金プラン

KITAROでは、利用タイプに応じて、以下のような料金プランが用意されています。
それぞれの料金プランについて、詳しく解説します。
KITARO×アダプタ
「KITARO×アダプタ」は、車両のOBD2コネクタに接続するタイプの端末を利用するプランです。車両のCAN情報(車両運行情報)から、正確な走行データや車両情報を取得できるのが特徴です。
このプランでは、端末のレンタルと買取で料金が変化します。それぞれの初期費用と月額利用料は以下の通りです。
プラン名 | 初期費用 | 月額利用料 | 主な特徴 |
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KITARO×アダプタ(レンタル) | 0円 | 3,360円/台 | 端末レンタル+通信費込み |
KITARO×アダプタ(買取) | 31,200円/台 | 1,980円/台 | 端末買取+通信費込み |
「KITARO×アダプタ」プランは、リアルタイム車両位置情報、走行履歴、日報自動作成、エコドライブ評価など、ほぼすべての基本機能を利用できます。
KITARO×デジタコ
「KITARO×デジタコ」は、運行記録計(デジタルタコグラフ)とKITAROのシステムを連携させることで、より詳細な運行データを管理できるプランです。
デジタコ連携により、ドライバーの運転時間、休憩時間、速度などの法定管理項目に加え、リアルタイムの車両位置や危険運転情報も一元的に把握できます。
プラン名 | 初期費用 | 月額利用料 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
KITARO×デジタコ | 93,500円/台 | 3,080円/台 | デジタルタコグラフ連携 |
※機材の取り付け、取り外しにかかる費用および送料が別途必要です
「KITARO×デジタコ」プランは、運送業やバス事業者など、法令遵守が厳しく、詳細な運行記録が求められる企業におすすめです。運行管理の精度を格段に向上させ、業務効率化と安全性の両面を強化できます。
KITARO×ドラレコ
「KITARO×ドラレコ」は、ドライブレコーダーとKITAROのシステムを連携させることで、映像による運行状況の把握や事故時の証拠保全が可能になるプランです。
ドラレコタイプでは、運転中の映像を記録・確認できるため、万が一の事故発生時には状況を正確に把握し、迅速な対応や原因究明に役立てられます。また、ヒヤリハット映像の記録を通じて、ドライバーへの具体的な安全運転指導にも活用可能です。
プラン名 | 初期費用 | 月額利用料 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
KITARO×ドラレコ | 要問合せ | 要問合せ | ドライブレコーダー連携 |
利用可能な端末は3種類あり、用途に応じて最適なタイプを選べます。
- シンプル1カメラタイプ
- 選べる2カメラタイプ
- 1~3カメラタイプ
KITARO×ドラレコは、車両の安全運行やリスク管理を徹底したい企業や、事故防止やドライバーの教育に力を入れたい企業におすすめです。
KITARO×バイク
「KITARO×バイク」は、二輪車(バイク)専用の端末を利用して、位置情報や走行状況を管理するプランです。近年はデリバリーサービスや移動販売など、業務でバイクを使用する企業が増加しており、二輪車の運行管理ニーズも高まっています。
このプランでは、バイクに特化した小型端末を取り付けることで、リアルタイムでの位置追跡や走行履歴の確認、ルート最適化などが可能です。
プラン名 | 初期費用 | 月額利用料 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
KITARO×バイク | 0円 | 3,360円/台 | バイク専用プラン(通信費込み) |
端末は盗難防止対策としても活用できるため、盗難発生時の追跡用途にも有効です。走行停止後も位置情報を記録し続けるため、不正移動の早期発見にも役立ちます。
KITARO×モバイル
「KITARO×モバイル」は、専用の車載デバイスが不要で、利用者のスマートフォンを活用して手軽に車両管理ができるプランです。
初期費用がかからず、1台からでも導入できるため、小規模事業者や、お試しで車両管理システムを導入したい企業に適しています。
プラン名 | 初期費用 | 月額利用料 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
KITARO×モバイル(年契約) | 0円 | 980円/台 | スマホだけで始められる |
KITARO×モバイル(月契約) | 0円 | 1,280円/台 | 1ヶ月単位で解約自由 |
車両のリアルタイム位置情報の把握から、日報の自動作成、運行に関するリマインド通知、アルコールチェック機能まで、車両管理に必要な機能を備えています。
期間限定で機能が制限された無料版も提供されており、気軽に機能を試すことも可能です。
KITAROの良い評判・口コミ

KITAROの良い評判・口コミを調査したところ、以下のようなものがありました。
それぞれの口コミと、それに対する解説を見ていきましょう。
口コミ①:今までの中でベスト3に入るくらい良いサービス(介護タクシー事業者)
介護タクシーの業界で、お客様からの問合せや急な依頼に対して「何分くらい遅れが出ている」「あと何分くらいで到着する」という回答をその場で迅速に対応できる企業はほとんどないはずですが、自社ではKITAROを使うことで充分に対応できています。
おそらく今まで購入したサービスの中でベスト3に入るくらい、うちにとってKITAROはいいサービスだと感じています。
介護タクシー事業を行っている株式会社エムドライブでは、KITARO導入前は、突発的な依頼や送迎遅延時に正確な情報提供が難しいという課題がありました。そこで、車両位置の見える化と事故削減を目的としてKITAROを導入しました。
結果としてリアルタイム位置情報把握機能により、お客様からの問い合わせに対し車両の選定から到着時刻、遅延状況までを迅速かつ正確に伝えられるようになりました。
KITAROで他社では困難なレベルの顧客対応が実現できたことで、「今まででベスト3に入る良いサービス」と高く評価されています。KITAROが、お客様へのサービス品質向上とドライバーの安全意識向上に大きく貢献した事例と言えるでしょう。
口コミ②:事故件数が大幅に減少した(下水道管工事会社)
2018年がピークで年間12、3件交通事故が起きていました。そこで全員に運行管理について認識してもらうことで、事故件数の上昇が止まり、2020年は4件とピーク時の3分の1くらいに減少しました。
下水道管などの管更生工事を行っている日本ノーディッグテクノロジー株式会社では、交通事故の削減を急務とし、KITAROを導入したところ、事故件数が劇的に減少しました。
導入前は年々事故件数が増加しており、安全対策の強化や運転成績の可視化が大きな課題でした。そのため、協力会社の成功事例や安全大会での報告を参考に、運行管理システムとしてKITAROを採用しました。
導入後は「見られている」という緊張感がドライバーに生まれ、年間事故件数はピーク時の12件超から4件へと約3分の1にまで激減しています。
さらに、ランキング機能によって運転癖の認識と改善サイクルが定着し、安全運転意識が飛躍的に高まった好事例と言えるでしょう。
口コミ③:業務の世界が一気に変わった(陸送会社)
導入前と導入後では、本当に業務の世界が一気に変わりました。
リアルタイムで今どこにいるのかを聞かれた場合にも、すぐに回答できるようになりました。今まではドライバーに電話で確認していたのが、KITAROを見れば一瞬で回答できるようになりましたから。多分ドライバーよりもKITAROを閲覧している人の方が、その車がどこにいるかわかるようになっていますよ。
陸送業務を行う山一陸送産業株式会社では、KITAROを導入したことで、車両への電話確認業務などの削減に成功しています。
導入前、同社ではスタンドアローン型ドラレコしかなく、配送中の運転状況をリアルタイム把握できず、安全指導や品質維持に課題がありました。
アラート機能を備えたKITAROを採用したことで、管理者は遠隔から即座に運転状況を確認できるようになりました。
導入後は業務の無駄な時間が削減され、顧客への迅速な対応が可能になるなど、搬送品質が向上しました。操作性や眠気検知の精度も高く、ドライバーの安全意識の向上と指導の効率化にもつながっていると評価されています。
口コミ④:盗難防止に役立っている(トラック・重機リース会社)
KITAROにより常に位置情報が把握できるため、以前課題としていた、“お客様と連絡が付かなくなり車両を持ち逃げされる”というような被害に遭うこともなくなりました。
システムで管理が出来ることでの安心感により、お客様へのサービスが一層広がりました。
株式会社シマ商会では、導入前はリース中のトラック約30台の位置把握を担当者の“勘”と、電話などの連絡手段のみに頼っていたため、増車に伴う盗難リスクを懸念していました。GPSで位置情報と稼働状況が確認でき、料金も安価だったためKITAROを選択しました。
導入後は、台数が120台に増えても一元管理が可能となり、顧客と連絡が取れなくなり車両が持ち去られる事案はゼロになり、安心感の向上がサービス拡大にも寄与しています。
口コミ⑤:シンプル機能で使いやすい(エネルギー商社)
KITARO導入の決め手は、他サービスと比較して、スマホアプリのユーザーインターフェースが簡易且つ分かりやすかった点、SDカードの運用がなかった点、コストがリーズナブルだったことです。
三菱商事エネルギーでは、以前まで利用していたシステムのサポート終了を受け、運転日報・月報の自動作成や証跡管理の後継サービスを探していました。ユーザーインターフェースの分かりやすさと低コストを評価し、KITAROを採用しています。
導入後はクラウド上で日報・月報を一元管理できるようになり、管理業務の負担が大幅に軽減しました。アルコールチェックなどの機能も活用しています。
また、各拠点やドライバーも管理画面を閲覧できるため、「適切に車両を管理している」証拠としても役立っています。
KITAROの悪い評判・口コミ

KITAROに関する悪い評判・口コミは見つかりませんでした。今後の調査で発見できた際には追記します。
KITAROを導入する5つのメリット

口コミや評判を元に、KITARO導入メリットをまとめると、以下の5点に集約できます。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
車両管理を一元化し業務効率がアップ
車両管理を一元化し、業務効率が最大化できることは、KITARO導入の大きなメリットです。
各車両のリアルタイムの位置情報が把握でき、配車判断の精度が上がることで、ドライバーの待機時間を削減し、車両の稼働率アップにつながります。到着予想時間や遅延の理由を顧客にも共有することで、電話確認が不要になる点も大きいです。
また、蓄積した走行データをダッシュボードで分析できるため、過去のデータに基づいた走行ルートの最適化や、非効率な運転行動の改善が可能になります。結果的に業務の効率化を促進し、生産性が向上します。
顧客対応力と信頼性が向上
KITAROはリアルタイムで車両の位置を把握できるため、急な依頼にも迅速かつ的確に対応できます。
最も近くにいる車両を特定して配車できるほか、正確な到着時刻などの情報提供も可能です。顧客からの「あとどれくらいで着くの?」といった問い合わせにも、瞬時に答えられます。
万が一遅延が発生した場合でも、その理由を具体的に説明するなど、きめ細やかな対応ができるのが強みです。顧客は「この会社はきちんと管理している」という安心感を与えられます。
日報のデジタル化によるコストカット
日々の記録をデジタル化することはコストカットにつながります。手書きの日報をなくすことで、紙代や印刷代といった消耗品費を削減できます。
加えて、紙の日報を保管するための物理的なスペースも不要になるため、オフィス空間の有効活用や、オフィス縮小による賃料削減に繋げることも可能です。
デジタル化された日報はクラウド上に保管されるため、物理的な保管スペースだけでなく、ファイル管理の手間や人件費も削減できます。
さらに、データがクラウドに保管されることで、盗難や紛失などの人的リスクや、火災、地震といった災害による物理的な消失リスクを低減できる点も、大きなメリットです。
ドライバーの安全運転意識が促進
運転データの可視化とフィードバックにより、ドライバーは自身の運転癖(ブレーキの回数やアクセルの踏みすぎなど)を客観的に認識できるようになるため、安全運転への意識が高まり事故削減につながります。
KITAROの各サービスにはアルコールチェック機能も搭載されており、運転前後のアルコールチェックの結果を記録することで酒気帯び運転防止の強化にも貢献します。
低コストで導入可能・操作がシンプル
KITAROは、初期費用を抑えて導入できるプランが多数用意されています。中でも「KITARO×モバイル」は低価格プランで、また専用デバイスが不要なため、スマートフォンにアプリをインストールするだけで手軽に始められます。
その他のプランも、PCのWebブラウザから直接アクセスして利用できるため、専用ソフトのインストールなどは不要です。
操作もシンプルで分かりやすく、ITに詳しくない人でも、設定から運用まで迷わずに進められます。
KITAROを導入するデメリット

KITAROの導入には、いくつかの留意すべき点が存在します。
これらのデメリットについても解説します。メリットと合わせて総合的に判断し、導入を検討することが重要です。
情報漏洩のリスクが高まる
KITAROのようなテレマティクスシステムでは、車両の位置情報や走行履歴、運転行動などのデータをリアルタイムで収集し、クラウド上で一元管理します。
これらの情報には、ドライバーの行動や勤務状況など個人に関わるデータも含まれるため、慎重な取り扱いが求められます。
万が一、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃、あるいは管理者側の設定ミスなどにより情報が漏洩すれば、プライバシー侵害や企業への信用失墜につながるおそれがあります。
そのため、システム導入時にはセキュリティ対策の強化やアクセス権限の管理、従業員への情報管理に関する教育などが欠かせません。
車両台数に応じてシステム利用料が増える
KITAROの料金体系は、基本的に車両1台あたりの月額利用料に基づいています。そのため、保有する車両台数が増えれば増えるほど、トータルコストも高くなります。
すでに多数の車両を保有している事業者や、今後大幅な増車を計画している場合は、導入前にトータルコストを十分に試算することが重要です。
数年先まで見据えた運用コストのシミュレーションを行えば、思わぬ出費を防ぎ、より適切な判断につながります。車両規模の拡大を踏まえた費用対効果の検討が、導入成功のポイントです。
ドライバーから反発されるリスクがある
KITAROの導入は、ドライバーから反発されるリスクがあります。
KITAROでは安全運転の評価機能などで日々の運転が数値化されるため、ドライバーが「常に監視されている」という印象を持つことも少なくありません。
結果として、導入の目的やメリットが十分に伝わっていない場合、モチベーションの低下や離職につながるリスクがあります。
そのため、システムの導入にあたっては「安全性の向上」や「業務の効率化」といった目的を明確に説明し、プライバシーへの配慮姿勢をしっかり示すことが重要です。
また、ドライバーの意見に耳を傾け、丁寧なコミュニケーションを通じて理解を得る姿勢も欠かせません。「監視のためのツール」ではなく、働きやすさや安全を支える仕組みであるという認識を共有することが、導入成功の鍵になります。
KITAROの導入手順

KITAROを導入するには、以下のシンプルなステップで進められます。
それぞれのステップについて見ていきましょう。
問い合わせ・申し込み
まずは問い合わせ・申し込みです。KITAROの公式サイトか、または電話で申し込みます。
問い合わせの際に、車両台数や利用したい機能や目的などを伝えて、最適なプランについて相談できます。
トライアルとして車両を2台まで選定し、申込書類と車検証のコピーを提出します。
車両登録・端末発送
申し込みに必要な書類を提出すると、その情報をもとにKITARO側で車両登録が行われます。登録完了後、設定済みのKITARO端末(OBD2アダプタやドライブレコーダーなど)が発送されます。
端末は、すぐに利用開始できるよう事前に必要な設定が施された状態で送付されるため、受け取り後すぐに運用を開始できます。
端末の取り付けと初期設定
届いた端末を車両の車両のOBD2コネクタや、シガーソケットに差し込むだけで取付完了です。特別な工事は不要で、ドライバー自身が行えるタイプがほとんどです。
ただし、ドラレコタイプの場合は、メーカーが取り付けを行う場合もあります。
端末取り付け後、専用ページにログインすればトライアルの利用が可能です。管理画面で簡単な初期設定を済ませれば、すぐに運行データの収集が始まります。
KITAROに関する・よくある質問(FAQ)

KITAROに関するよくある質問をまとめました。
導入に関する気になるポイントについて回答していますので、気になる項目をご覧ください。
KITAROはどんな車に導入できますか?
4tトラック、2tトラック、普通自動車、軽自動車など、OBD2コネクターの付いた自動車であればすべて対象です。
OBD2コネクタは、上下8ピン×2列の長方形コネクタです。搭載場所は車種によって異なりますが、一般的な車両では、運転席周りのパネル内、運転席足元・ハンドル下、センターコンソール下、グローブボックス内、ヒューズボックス付近などに設置されています。
OBD2コネクタがない車両でも使えますか?
OBD2コネクタがない車両でも、KITAROはシガーソケットタイプの端末で導入可能です。この場合も、リアルタイム位置情報や走行軌跡、危険運転検知などの基本機能は利用できます。
ただし、OBD2コネクター非搭載車両では、エンジン回転数や故障診断、燃費などの詳細データが取得できないため、車両固有情報の自動取得や高度な分析機能が制限される場合があります。
車両管理システムのシェアは?
矢野経済研究所のレポートによると、KITAROのような車両管理システムを含む「コネクテッドサービス」の市場は、商用車向けを中心に大きく成長しています。
国内における業務用車両・MaaS車両向けのコネクテッドサービス市場は、2020年には約130億円規模でしたが、2035年には約940億円に達する見通しで、今後も右肩上がりの成長が期待されています。
このように、商用車両向けのテレマティクスやクラウド型の車両管理システムは、今後ますます需要が高まり、KITAROのようなサービスを導入する企業も着実に増えていくでしょう。
車両管理システムの費用相場は?
車両管理システムの費用相場は、車両1台あたり月額1,000円〜3,000円が一般的です。
車両に取り付ける端末(OBD2アダプタ、デジタルタコグラフ、ドラレコ一体型端末など)は、レンタルを選ぶと初期費用はかからないことが多いですが、月々のランニングコストは高くなる傾向があります。
一方、端末を購入する場合は、1台あたり10,000円〜100,000円程度の初期費用が発生することもあります。
車両管理システムとは何ですか?
社用車やリース車両を効率的に管理するためのツールです。リアルタイム車両位置把握、走行履歴、運転状況(急発進・急ブレーキなど)の自動記録、日報・月報の自動作成、アルコールチェック連携などの機能を搭載しているものが多いです。
車両管理システムの導入によって、車両のリアルタイム位置把握や走行データ分析が可能になります。これによって、業務効率化、安全運転促進、コスト削減が可能です。さらに、日報自動作成などの機能があるサービスを使うことで、管理負担も減らせます。
【まとめ】KITAROで効率化された車両管理を低コストで実現しよう
KITAROは、クラウドとテレマティクスを活用した高機能な車両管理システムでありながら、低コストで導入できる点が魅力です。
リアルタイム位置情報把握、日報自動作成、安全運転・エコドライブ評価、アルコールチェック機能など、車両管理に必要な機能が充実しています。
実際に導入した企業の口コミからも、業務効率化、コスト削減、ドライバーの安全運転意識向上といった、高い効果が伺えます。
車両管理に課題を感じている企業や、より効率的で安全な運行体制を構築したい企業にとって、KITAROは有力な選択肢となるでしょう。