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クラウドPBXおすすめ4選を比較!【2024年12月】選び方や機能を解説

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多くの企業で採用されているPBXは、社内の内線や外線の管理や電話取次業務の効率化のために必要不可欠なものとなっています。しかし、リモートワークが普及し始めたこともあり、社内の電話機しか紐づけできない従来のPBXでは不便に感じることも少なくありません。

そこで利用されることが増えているのが、スマートフォンや社外の固定電話も紐づけできるクラウドPBXです。しかし、「どのクラウドPBXを導入すれば良いか分からない」という人も多いでしょう。

当記事ではおすすめのクラウドPBXを紹介します。クラウドPBXの選び方や機能、導入するメリット・デメリットなどを解説しているので、当記事を読めば自社に合ったクラウドPBXを選べるようになります。クラウドPBXの導入を検討している方はぜひご覧ください。

目次

クラウドPBXおすすめ4選を比較

クラウドPBXのおすすめを比較

クラウドPBXのおすすめを3つ紹介します。それぞれの製品の特長をまとめると以下の通りです。

おすすめのクラウドPBX特徴
BIZTELビジネスフォン電話業務関連サービスでの実績が豊富
トビラフォンCloud独自の迷惑電話防止フィルタが特徴
Dialpad Connect初期費用無料でサービス連携に強み
GoodLine多機能型の国産クラウドPBX

それぞれ利用できる機能や強みが異なるので、自社に合ったものを選びましょう。

BIZTELビジネスフォン

BIZTELビジネスフォン
引用元:https://biztel.jp/
料金プラン初期費用:55,000円~
月額利用料:23,100円~
機能代表番号発着信
ブラウザ管理
音声認識・テキスト化
番号継続利用
IVR(音声ナビ)など
導入実績日清食品ホールディングス株式会社
寺田倉庫株式会社
キッコーマンビジネスサービス株式会社など
電話番号03-5785-2255
会社所在地〒107-0061
東京都港区北青山 2-14-4
アーガイル青山 14階 / 15階

BIZTELビジネスフォンは電話業務に関するさまざまなサービスを提供するBIZTELのクラウドPBXです。最短5日での導入が可能で、契約から導入までをスピーディに行えます。また、料金プランやオプション機能が細かく分類されているのも特徴で、小規模で試験運用してから本格導入することも可能です。

BIZTELはコールセンターに関するシステムをはじめとして、電話業務関連のソリューションの提供で豊富な実績を誇ります。そのため、実績重視でサービスを選びたい企業にもおすすめのサービスといえるでしょう。

トビラフォンCloud

料金プラン初期費用:33,000円~
月額利用料:3,300円~
機能代表番号発着信
着発信履歴管理
事業者名表示
迷惑電話フィルタなど
導入実績株式会社リアステージ
ASUE株式会社
株式会社タカオなど
電話番号050-3646-2079
会社所在地〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-3-6
CIRCLES御茶ノ水 10F

トビラフォンCloudは独自の迷惑電話防止フィルタを搭載したクラウドPBXです。提供会社であるトビラシステムズ株式会社が保有するデータベースを最大限活用しており、独自作成のブラックリストに登録された企業からの電話を自動的にブロックしてくれます。

また、データベース上の企業であれば電話番号をもとに法人名を自動表示してくれるので、確認や入力などの業務を円滑に行うことが可能です。SalesforceやSlackといったツールとの連携も可能なので、導入がしやすいサービスであるといえるでしょう。

Dialpad Connect

料金プラン初期費用:無料
月額利用料:1,000円~
機能他サービス連携
ボイスメールテキスト化
着信ルーティング設定
グループ通話自動録音
API連携など
導入実績株式会社ベルパーク
株式会社マンガボックス
株式会社フリーウェイジャパンなど
電話番号050-1748-7710
会社所在地〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-9-8
CIRCLES渋谷 6階

Dialpad Connectは海外企業であるDialpad Inc.が提供するクラウドPBXです。海外のサービスではありますが、日本向けの支社も存在するため、サポートも充分期待できます。他サービスとの連携に強みをもっており、主要なCRMやSFAをはじめ、Google WorkspaceやMicrosoft 365といったビジネスツールとも連携が可能が可能です。

また、「050」番号だけでなく、0ABJ番号での運用も可能で、既存の電話番号を活かしたまま導入できます。料金プランもシンプルで、初期費用が無料なのも特徴で、気軽に導入しやすいサービスといえるでしょう。

GoodLine

引用元:https://good-line.jp/
料金プラン初期費用:10,000円~
月額利用料:3,000円~
機能WEB管理画面 管理機能
ビジネスフォン PBX機能
業務効率化 独自機能など
導入実績株式会社STAGE ONE
ツチノコテクノロジー
文京区社会福祉協議会
大和財託株式会社
ArcherConsulting合同会社
合同会社RIMCなど
電話番号0120-961-967
会社所在地〒541-0047
大阪府大阪市中央区淡路町4-7-5
本町ハイエストビル5F

GoodLineは、日本で唯一、米国のCIOReviewから「最優秀クラウド電話ソリューション」を受賞した国産クラウドPBXです。

従来の会社電話システムでは、社内に主装置(PBX)を設置し、電話線を張り巡らせて内線を構築する必要がありました。これに対し、GoodLineは主装置(PBX)をクラウド上に構築しているため、特別な工事が不要で、インターネット環境さえあれば短期間で導入可能です。さらに、世界中どこからでもマルチデバイスで内線を構築でき、高額なPBXやビジネスフォンの購入・設置工事も必要ありません。業者に頼らず、誰でも簡単に会社電話の設定をWEB上で行えます。

また、GoodLineは業務効率化に役立つ多彩な機能を標準装備しています。柔軟性が高く契約の縛りがない点や、優れたセキュリティ機能も備えているため、中小企業から大企業まで幅広いお客様に選ばれています。

失敗しないクラウドPBXの選び方

失敗しないクラウドPBXの選び方

クラウドPBXを選ぶ際には、以下のような点を確認しましょう。

特に導入後の自由度に関する部分は事前に確認しておきたいポイントです。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

現在利用中の番号を使えるか

まずは現在利用中の電話番号を使えるか確認しましょう。クラウドPBXを導入すると、今までの電話番号が利用できなくなる場合があります。特にアナログ電話やIP電話を使用している場合は、「050」から始まる番号への変更を求められることが多いです。

そのため、今までの番号を引き継いで利用したい場合や、新規で市外局番で始まる電話番号を求めている場合は注意が必要です。サービスによっては好きな電話番号を取得できるものもあるので、どうしても希望の電話番号がある場合は電話番号の自由度をあらかじめ確認しておきましょう。

固定電話に対応しているか

クラウドPBXを選ぶ際には、既存の固定電話に対応しているかを確認しましょう。クラウドPBXに紐づけられる端末には以下のようなものがあります。

  • スマートフォン
  • タブレット
  • PC
  • 固定IP電話機

固定IP電話の場合、LANケーブルで接続するタイプであれば基本的には利用が可能です。しかし、電話回線を利用して接続するタイプの固定電話機には対応していないものもあります。もし電話回線を利用して接続するタイプの固定電話機を利用している場合は、当該の電話機に対応しているものを選びましょう。

複数拠点でシステムが運用できるか

自社の拠点が複数ある場合は、複数拠点に対応しているクラウドPBXを選びましょう。オンプレミス型のPBXの場合、サーバーが設置されている拠点の電話機しか接続することができません。

一方、クラウドPBXの場合はインターネットを利用して電話機との紐づけを行うので、インターネット接続が可能な端末であれば、電話機の場所を問わず紐づけできるのが一般的です。ただし、サービスによっては複数拠点での紐づけが行えないこともあるので注意しましょう。

通話品質は納得できるレベルか

クラウドPBXを選ぶ際には、通話の品質にも注目しましょう。物理的に配線を行うオンプレミス型のPBXと異なり、クラウドPBXはインターネットを介して端末との紐づけを行うため、通話の品質がインターネット環境に依存します。

クラウドPBXで利用できる回線によっては、通信環境が不安定になったり、突然通話が切断されてしまうことも少なくありません。もちろん端末側の通信環境も影響しますが、クラウドPBX自体の通信性能が高ければ、トラブルが発生するリスクを低減できます。

クラウドPBXを選ぶ際には、事前に回線に関するスペックを確認し、通信性能を確認しましょう。トライアルが可能なサービスであれば、あらかじめ通信の安定性を確認することが可能です。

サポート体制に力を入れているか

サポート体制の充実度も、クラウドPBXを選ぶ際のポイントです。サポート体制の充実度は、サービスを提供する企業によって異なります。中には導入や運用に関するコンサルを行っている企業もあり、万全なサポートを受けることも可能です。

ただし、機能がシンプルなサービスを導入した場合は、コンサルのようなサポートが必要ないことも少なくありません。クラウドPBXを導入する際は、導入する目的を明確にし、機能に応じたサポートを受けられるかを確認しましょう。

また、サポートの対応時間を確認することも重要です。24時間365日サポート対応してくれるサービスを選べば、不測の事態にも対応しやすくなります。

優れた実績のあるサービスか

クラウドPBXを選ぶ際には、サービスの導入実績も確認しましょう。導入実績が多いサービスは信頼性が高く、サポート体制も充実していることが多いです。また、さまざまな事業規模での導入実績があるサービスを選べば、自社の規模に合ったプランを提案してくれる可能性が高くなります。

多くのサービスでは自社のサイトで導入事例などを掲載しているため、クラウドPBXを選ぶ際はあらかじめ導入事例を確認し、信頼できるサービスであるか確認するのがおすすめです。

最低利用期間が設定されているか

クラウドPBXを選ぶ際には、最低利用期間が設定されていないものを選ぶと安心です。クラウドPBXは導入が容易なのが利点ですが、オンプレミス型のPBXから切り替える場合はサーバーの撤去などが必要になり、準備に時間がかかることも少なくありません。

そのため、まずは小規模で試験運用し、問題なければ徐々に移行していくのが理想です。最低利用期間が設定されていないクラウドPBXを選べば、試験運用中に問題があった際にすぐに解約できます。一方、最低利用期間が設定されているクラウドPBXを選ぶと、期間中の解約で違約金が発生する場合があるので注意が必要です。

必要な機能が搭載されているか

必要な機能が搭載されているかも、クラウドPBXを選ぶ際のポイントです。クラウドPBXではさまざまな機能が利用できます。サービスによっては留守番電話のスケジュール設定や通話履歴の管理など、業務効率化につながる機能を利用可能です。

あらかじめクラウドPBXの利用目的を明確化し、必要な機能を洗い出しておけば、運用時にサービスの性能を最大限利用できます。クラウドPBXを利用する際には、サービスにどのような機能を求めるのか明確にしておきましょう。

自由なプラン変更ができるか

クラウドPBXを選ぶ際には、プランなどの柔軟性も確認しておきましょう。プランや機能の追加、回線数の増設などが柔軟に行えるサービスを選べば、自社の事業規模の成長に合わせて契約内容を変更できるので、長期で利用できます。

特に、オプション機能については後から必要になることも少なくありません。クラウドPBXを選ぶ際には、いつでもプラン変更や機能の追加が可能なものを選ぶようにしましょう。

他のシステムとの連携が可能か

クラウドPBXによっては、他のシステムとの連携が可能です。連携できるシステムの例としては、SalesforceやkintoneといったCRM/SFAツールや、Google WorkspaceやMicrosoft 365といったビジネスツールなどがあります。

他のシステムと連携できるクラウドPBXを選べば、それぞれのシステム間でシームレスな情報共有などが可能になるため、業務の効率化につながります。特に電話を利用したインサイドセールスなどを行っている場合は、他のシステムと連携できるクラウドPBXを選択することで、より円滑な業務を実現できるでしょう。

クラウドPBXとは何

クラウドPBXとは何

クラウドPBXとは、クラウド上にPBXを構築することで、インターネットを通じてPBXを利用できるようにするサービスのことです。会社にかかってきた電話を別のオフィスや自宅の電話、従業員のスマートフォンなどに接続でき、電話によるコミュニケーションを効率化できます。

最大の特徴はオンプレミス型のPBXよりも低コストで導入できることです。工事やサーバーの設置をせずにPBXを利用できるため、リモートワークの普及に合わせて導入する企業が増えています。

PBXとは何

PBX(Private Branch Exchange)とは、企業内の電話同士を接続する電話交換機のことです。社内の電話機を1つにまとめ、発着信や転送を制御するツールで、外線と内線の接続や、内線同士の接続をスムーズに行う目的で利用されます。一般的な家庭用電話機の場合、電話機それぞれに独自の電話回線が引かれているため、通話中に別の電話に対応することができません。

一方、PBXを利用していた場合は同じ回線にかかってきた電話をサーバーで受け取り、紐づけた電話機に振り分けることができます。そのため、紐づけられている電話機のうちの1つが通話中でも、別の電話機で通話対応することが可能です。基本的に1つの代表電話番号で電話対応を行う企業において、欠かせないシステムとなっています。

オンプレミス型とクラウド型の違い

PBXには当記事で主に紹介するクラウド型の他に、ビジネスフォンとも呼ばれるオンプレミス型のサービスも存在します。双方の最大の違いはサーバーの設置場所です。オンプレミス型の場合、社内にPBXサーバーを設置する必要があります。

対して、クラウド型はサービスを提供する企業が用意したPBXサーバーにインターネットを介して接続することになるため、社内にサーバーを設置する必要がありません。結果として、オンプレミス型とクラウド型には以下のようなメリットとデメリットが生まれます。

形式オンプレミス型クラウド型
メリットカスタマイズ性が高い
通信が安定しやすい
低コストで導入・運用が可能
複数の拠点間での接続が可能
リモートワークに対応可能
デメリットサーバーの設置場所を確保する必要がある
サーバーの設置費用がかかる
カスタマイズ性が低い
通信がインターネット環境に依存する

特に、クラウド型は役員の自宅にある固定電話や従業員のスマートフォンも接続できるため、リモートワークに対応可能な点が重要なポイントです。

クラウドPBXの6つの機能

クラウドPBXの6つの機能

クラウドPBXには主に以下の6つのような機能が搭載されていることが多いです。

それぞれ詳しく解説します。

代表電話番号を使った発信・着信

クラウドPBXに限らず、PBXは紐づけられた電話を利用して代表電話番号での発信・着信が可能です。クラウドPBXでは従業員のスマートフォンやPCを紐づけることもできるので、オフィスにいなくても代表電話番号で発信・着信を行えます。

内線通話

PBXを導入すれば、社員間で無料の通話が可能な内線通話を利用できます。クラウドPBXの場合はスマートフォンやPCでも内線通話ができるので、出張中やリモートワークの従業員との間でも内線で連絡が可能です。

通話転送

PBXでは外部からの着信を保留し、PBXに紐づけられている別の電話に転送できます。クラウドPBXであればオフィス内での転送だけでなく、リモートワークで電話窓口業務を行っている従業員からの転送を受けることも可能です。

通話で利用する機能・設定の変更

クラウドPBXでは、通話で利用する機能や通話設定をシステム上で一元管理できる機能が利用可能です。入社した従業員の電話の登録や、退職した従業員の電話の登録解除も円滑に行えるので、業務の効率化につながります。

通話履歴管理

PBXでは紐づけた電話の発着信履歴の確認が可能です。一般的なPBXでは社外から通話履歴を確認することはできません。一方で、クラウドPBXであれば社外から通話履歴の確認が可能なので、オフィス内の従業員に履歴の確認する手間を省くことが可能です。

スケジュール設定

スケジュール設定はPBXに紐づけた電話の留守番電話機能の開始・終了スケジュールを設定できる機能です。例えば休業日に留守番電話機能をオンにしておけば、休日にかかってきた電話に留守番電話対応が可能になります。

クラウドPBXを使うメリット

クラウドPBXを使うメリット

クラウドPBXを利用するメリットは以下の通りです。

特に社用端末が不要な点は、創業したての企業でも導入しやすい要因となっています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

初期費用が抑えられる

クラウドPBXはオンプレミス型のPBXよりもコスト面で優れています。オンプレミス型のPBXの場合、社内にサーバーを設置する必要があるため、初期費用が割高になりがちです。

また、サーバー設置では配線作業などが必要になる上、オフィスが複数ある場合はそれぞれでサーバーの設置を行う必要があるので、利用開始まで時間がかかることも珍しくありません。

クラウドPBXであれば、サーバーの設置が必要がないため、オンプレミス型よりも低コスト・短時間で導入できます。また、自社でサーバーの保守・管理などを行う必要もないので、ランニングコストも抑えられるのがメリットです。

電話取次業務の負担が軽くなる

クラウドPBXを導入することで、電話取次業務の負担が軽くなります。代表電話番号にかかってきた電話を紐づけたすべての電話で受信できる他、転送も可能なので担当者に簡単に取り次ぐことが可能です。

取り次ぎ先のステータスを確認できるクラウドPBXを利用していれば、対応できない担当者に転送してしまうこともありません。確実に対応が可能な担当者に転送などを行えるので、結果的に電話取次業務を効率化することが可能です。

火災・停電時でも発信・着信が可能

火災や停電のような時に電話業務が行えることも、クラウドPBXのメリットです。火災によってオフィスに被害があった場合、従来のオンプレミス型PBXでは電話機やサーバーにも被害が及ぶことになるため、電話業務が不可能になります。

また、停電の場合は火災のような被害は出ませんが、電力供給が止まることで一時的にサーバーが止まってしまうため、復旧するまで電話業務が行えません。

クラウドPBXを利用すれば、社内にサーバーを設置する必要がない上、従業員のスマートフォンを紐づけできるので、オフィスが停電や災害の被害に遭ったとしても電話業務を継続して行えます。

社用端末が不要

社用端末が不要なこともクラウドPBXを利用する大きなメリットです。オンプレミス型のPBXでは、オフィスに電話機を用意する必要があります。対して、クラウドPBXでは従業員のスマートフォンをPBXに紐づければ電話対応が可能になるので、別途電話機を用意する必要がありません。

特に従業員が個人所有する端末を業務に利用するBYODを採用している企業の場合、普段業務に利用しているスマートフォンで電話対応も可能になるので、業務効率化につながります。スマートフォンとPBXの紐づけはアプリをインストールして設定を行うだけで可能なので、導入が容易なのもメリットです。

共有の電話帳ですぐに社名が探せる

クラウドPBXによっては電話帳をシステム上で管理できるものがあります。電話帳をシステム上で管理することで、自社から外部に対して電話を掛ける際の業務を効率化することが可能です。

また、従業員のスマートフォンなどを利用している場合、端末を紛失した際に電話番号が流出するリスクがあります。しかし、システム上で電話帳を管理している場合は端末に情報が残らないので、情報が漏えいすることがありません。結果的にセキュリティの強化にもつながります。

クラウドPBXを使うデメリット

クラウドPBXを使うデメリット

クラウドPBXにはメリットだけではなく、デメリットも存在します。主なデメリットは以下の通りです。

特に通信の安定性がインターネット環境に依存する点には注意が必要です。それぞれ詳しく解説します。

安定した通信環境が必要

クラウドPBXで快適な通話を実現するためには、安定した通信環境が必要です。オンプレミス型PBXの場合はPBXと電話機を物理的な配線で接続するため、通話に安定性があります。一方、クラウドPBXはインターネットを経由してPBXと端末を接続するため、通信環境がインターネットに依存します。

そのため、インターネットが利用できない環境では、電話対応を行うことができません。また、インターネットの通信状況が不安定だと、音質の悪化や通話中の切断が発生するおそれがあります。クラウドPBXを利用する場合は、まず安定した通信環境を確保しましょう。

緊急通報の番号に繋がらない

緊急通報の番号に繋がらないことも、クラウドPBXを利用する際に注意したい点です。「110」や「119」などの緊急通報は、総務省が定めた要件を満たした電話端末でないと発信することができません。要件は以下の通りです。

  • 管轄の緊急通報受理機関へ接続できる
  • 発信者の位置情報を通知できる
  • 回線の保留や呼び返しができる

クラウドPBXでは上記の要件を満たす機能をすべて有していることが少ないので、緊急通報できないことが多いです。そのため、クラウドPBXを利用する場合は、事前に最寄りの警察署や消防署など、緊急通報受理機関の連絡先を控えておくことをおすすめします。

電話番号が変わる場合がある

クラウドPBXを利用すると、今まで利用していた電話番号が利用できなくなる可能性があります。クラウドPBXは場所を問わず会社の番号で発信できる性質上、詐欺や悪質な営業などで利用されることも多いです。

そのため、基本的には「050」から始まる番号しか利用できません。市外局番を利用したい場合は、基本的には当該地域にオフィスが存在する必要があるので、電話番号にこだわりがある場合は注意しましょう。クラウドPBXには電話番号を柔軟に変更できるサービスも存在するので、当該のサービスを利用するのも手段の1つです。

クラウドPBX導入までの流れ

クラウドPBX導入までの流れ

クラウドPBXを導入するまでの流れは以下の通りです。

  1. クラウドPBXの導入目的を決める
  2. 目的に合う製品を申し込む
  3. 初期設定・カスタマイズを実施する

それぞれの手順について詳しく見ていきましょう。

STEP1:クラウドPBXの導入目的を決める

まずはクラウドPBXの導入目的を明確にしましょう。既存のシステムからの切り替えの場合はコスト面などが注目すべきポイントになります。また、BTOD対応などが目的の場合は、通話履歴管理やスケジュール設定機能の必要性が高くなるでしょう。

自社でのPBXをどのように運用するかを決め、予算や必要な機能を明確にすることで、導入するサービスを絞り込めるようになります。

STEP2:目的に合う製品を申し込む

クラウドPBXの導入目的を明確にしたら、目的に合った製品を選び、申し込みしましょう。製品を選ぶ際には導入費用や機能だけでなく、自社の既存システムとの連携の可否や、対応している通信環境などについても確認することが重要です。

上記を確認の上、導入するサービスが決まったら申し込みを行いましょう。基本的には各サービスの公式ホームページから申し込みを行えることが多いです。

STEP3:初期設定・カスタマイズを実施する

クラウドPBXの契約が完了したら、サービスを導入し、初期設定を行います。初期設定を行う段階で使用感の確認を忘れずに行うようにしましょう。また、必要に応じて機能をカスタマイズすることも重要です。

導入コンサルがサービス内容に含まれているものを選べば、初期設定やカスタマイズに関するアドバイスを受けられます。導入時の設定に不安がある場合は、コンサルを受けられるサービスを選ぶのがおすすめです。

【まとめ】自社に必要な機能・目的などに合うクラウドPBXを選ぼう

【まとめ】自社に必要な機能・目的などに合うクラウドPBXを選ぼう

クラウドPBXのおすすめや選び方、導入するメリット・デメリットなどについて解説してきました。

クラウドPBXは低コストで導入可能な上、従業員のスマートフォンなども紐づけできるため、電話業務を効率化できます。ただし、特定の電話番号が利用できない可能性がある他、通信の安定性がインターネット環境に依存する点には注意が必要です。

当記事を参考に、ぜひ自社に合ったクラウドPBXを探してみてください。

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