【2026年最新】クリニック向けPOSレジおすすめ比較5選|医療用レセコン連携や選び方を徹底解説

おすすめのクリニック向けのPOSレジを紹介します。機能、比較ポイントなども解説しているので、当記事を見れば自社に合ったPOSレジを選定可能です。クリニック向けのPOSレジの導入を検討している方はぜひご覧ください。
クリニック向けPOSレジとは
クリニック向けPOSレジとは、医療機関の会計業務に特化した販売時点情報管理システムです。
一般的な小売店用とは異なり、医療特有の複雑な計算や公費負担を医事コンピュータ(レセコン)と連携して正確に処理できる点が最大の特徴です。
最近では、再診受付やキャッシュレス決済、自動精算機との連動など、病院のDX化を支える基盤として、多くの医療現場で導入が加速しています。
クリニック向けのPOSレジの機能
クリニック向けのPOSレジの機能は以下の4種類に分けられます。それぞれ表形式で解説します。
レセコン・電子カルテ連携機能
クリニック向けPOSレジの核心は、レセコンや電子カルテとのデータ連携にあります。診察終了後、レセコンで算出された会計データがリアルタイムでレジへ送信されるため、金額を手入力する手間が一切かかりません。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| 会計データ自動受信 | レセコンでの計算完了と同時に、レジへ金額を自動転送する機能 |
| 患者情報スキャン | 診察券のバーコードを読み取るだけで、該当の会計を呼び出す機能 |
| レセコンへの結果返信 | レジでの精算完了情報を、レセコン側へ自動で差し戻し同期する機能 |
自費・窓口販売の合算会計機能
医療用POSレジは、保険診療だけでなく自由診療や院内販売の管理にも長けています。非課税の保険診療と課税対象の物販が混在する場合でも、システムが自動で税率を切り分けて計算するため、複雑な処理もボタン一つで完了します。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| 区分別・自動計算 | 保険(非課税)と自費・物販(課税)を自動で判別し合算する機能 |
| 自由診療メニュー登録 | 自費診療のセット料金や物販アイテムをボタン一つで選択できる機能 |
| 在庫連動管理 | 物販の販売実績と在庫数を、リアルタイムで連動させ管理する機能 |
未収金管理・領収書の発行
クリニック経営で課題となりやすい未収金の管理も、POSレジ上で一元化できます。患者ごとに過去の未払い分を自動で通知する機能が備わっているため、次回来院時の請求漏れを確実に防ぎ、回収業務のストレスを軽減します。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| 医療用領収証発行 | 医療法規の要件を満たした診療明細書付き領収書を即時に出力する機能 |
| 未収金ポップアップ | 受付時に過去の未払い分を画面通知し、請求漏れを徹底的に防ぐ機能 |
| 患者別入金履歴紹介 | 患者単位で過去の支払い履歴を検索し、迅速な問い合わせに対応する機能 |
キャッシュレス決済・バーコード読み取り機能
現代の医療機関において、多彩な決済手段への対応は患者満足度に直結します。POSレジと決済端末を連動させることで、レジの金額を二重打ちすることなく、クレジットカードやQRコード決済を安全に処理できます。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| 決済端末・金額連動 | レジの会計額を決済端末へ自動送信し、金額の二重打ちを防止する機能 |
| マルチ決済対応 | クレジット、QR、電子マネーなど幅広い支払い手段を一元管理する機能 |
| 自動釣銭連携 | 現金の投入と釣銭排出を機械化し、スタッフの現金接触をなくす機能 |
クリニック向けPOSレジの比較ポイント
クリニック向けPOSレジを比較する上でのポイントを紹介します。
運用中のレセコン・電子カルテとの接続性
クリニックのレジ選びで最も優先すべきは、既存システムとの親和性です。
レセコン側のデータをレジが受け取る片方向連携だけでなく、レジの精算結果をレセコンに戻す双方向連携が可能かどうかで業務効率は大きく変わります。
接続実績があるメーカーかどうかを確認し、レセコン側の設定費用も含めたトータルコストで判断することが重要です。
医療現場の動線に合ったサイズと設置形態
受付カウンターはスペースが限られているため、機器の筐体サイズは導入の成否を分けます。
省スペースなタブレット型にするか、あるいは現金の授受を完全自動化する精算機型にするか、自院のレイアウトに合わせて慎重に選ぶ必要があります。
患者側の操作のしやすさはもちろん、スタッフ側がメンテナンスや現金回収を行いやすい配置かどうかも確認しましょう。
患者にとっての操作性
幅広い年齢層が来院する病院では、誰でも迷わずに会計できる直感的なUIが求められます。
特に高齢者が多い場合は、画面の文字サイズやボタンの配色、音声案内の有無が重要になります。
操作ステップを最小限に抑え、次に何をするべきか視覚的に誘導してくれるデザインを選ぶことで、スタッフへの問い合わせを減らし、スムーズな会計を実現できます。
医療従事者による導入後のサポート体制
万が一のシステム障害で会計が止まると、診療業務全体に深刻な影響を及ぼします。
そのため、トラブル発生時に現場へ駆けつけてくれるのか、あるいは遠隔操作ですぐに解決できるのかといった保守体制の確認は必須です。
土日や夜間診療を行っている場合は、自院の診療時間に合わせたサポートが提供されているかどうかが、選定の大きな基準となります。
現金払いへの対応
医療機関では依然として現金払いのニーズが高いため、キャッシュレス対応だけでなく、現金の取り扱い方法を検討する必要があります。
スタッフが現金を授受する対面型か、患者が投入する自動釣銭機連携(セミセルフ型)かによって、会計スピードや衛生面、レジ締めの事務負担が大きく変わります。
自院の患者層やスタッフの動線に合わせて、最適な現金処理の形態を選択しましょう。
【比較表】クリニック向けおすすめPOSレジ・自動精算機
クリニックで導入実績の多い主要10製品を、タイプ別に比較しました。
| 製品名 | タイプ | 初期費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スマレジ | タブレット型 | 0円〜 | 高い操作性 自動釣銭機と繋げばセミセルフ化も可能 |
| POS+ healthcare | タブレット型 | 要問い合わせ | 未収金管理や再来受付機能が充実 |
| ハヤレジ | セミセルフ/精算機 | 要問い合わせ | 卓上型から自立型まで選択肢が豊富 小規模医院に強い |
| FIT-A(アルメックス) | 自動精算機 | 約180万円〜 | 病院・クリニックでのシェアが高い 保守体制も万全 |
| Clinic KIOSK | 自動精算機 | 約200万円〜 | 再来受付から会計まで1台で完結 |
スマレジ

| 料金目安 | 初期費用:0円〜 月額:0〜15,400円 |
| レセコン連携 | ◯ |
| タイプ | タブレット型 |
| 公式サイト | https://smaregi.jp/ |
スマレジは、iPadやiPhoneを用いたクラウド型POSレジで、高機能ながらシンプルで洗練された操作性が特徴です。
医療機関専用の製品ではありませんが、周辺機器の連携が非常に柔軟であるため、自動釣銭機と組み合わせてセミセルフレジとして運用するクリニックが急増しています。
特に自由診療や院内物販が多い場合、複雑な商品登録や在庫管理も容易に行えるため、美容皮膚科や歯科医院からの支持が厚いです。また、外部連携アプリ(スマレジ・ウェイター等)やAPI公開により、主要なレセコンとの連携実績も豊富に持っています。
初期費用を抑えつつ、キャッシュレス決済の導入や会計スピードの向上を目指す病院にとって、最もバランスの良い選択肢の一つと言えるでしょう。
POS+ healthcare(ポスタス ヘルスケア)

| 料金目安 | 初期費用:400,000円〜(要相談) 月額:14,000円〜 |
| レセコン連携 | ◯ |
| タイプ | タブレット型 |
| 公式サイト | https://www.postas.co.jp/service/postas-healthcare/ |
POS+ healthcareは、ポスタス株式会社が提供する医療機関専用に設計されたタブレット型POSレジです。
一般的なレジ機能に加え、未収金管理や再来受付機能など、クリニックの受付業務を包括的にサポートする機能が標準搭載されています。
医療用として開発されているため、日医標準レセコン(ORCA)をはじめとした主要なレセコン・電子カルテとの親和性が極めて高く、スムーズなデータ連携が可能です。
また、導入時の設置設定から稼働後のトレーニング、365日対応の電話サポートなど、医療従事者が安心して利用できる保守体制が整っている点も大きな魅力です。
レジ締め作業の自動化はもちろん、患者の来院傾向分析など病院経営の改善に直結するデータ活用を行いたいクリニックに最適な高機能モデルです。
ハヤレジ

| 料金目安 | 要問い合わせ |
| レセコン連携 | ◯ |
| タイプ | セミセルフ/精算機 |
| 公式サイト | https://hayaregi.com/ |
ハヤレジは、クリニックの現金管理の自動化に特化した、セミセルフレジ・自動精算機のパイオニアです。スタッフが操作するレジ本体と、患者様が対面で現金を投入する自動釣銭機を組み合わせたスタイルは、医療現場の衛生面と正確性を同時に向上させます。
卓上型のコンパクトな筐体から、床置きの自立型精算機までラインナップが豊富で、受付の広さに合わせた最適な設置が可能です。
主要なレセコンとの連携実績が非常に豊富で、導入後の「レジ締め時間が1/10になった」という声も多い、現場の効率化に直結するシステムです。
FIT-A(アルメックス)

| 料金目安 | 本体価格:250万円〜 オプションで追加費用がかかる |
| レセコン連携 | ◯ |
| タイプ | 自動精算機 |
| 公式サイト | https://www.usen-almex.jp/products/detail/p-mc-fta.html |
自動精算機の分野で圧倒的なシェアを誇るアルメックスが、クリニック向けに開発したモデルです。大手病院での導入実績に裏打ちされた堅牢なシステムと、あらゆるメーカーのレセコン・電子カルテに対応できる接続性が最大の特徴です。
高齢者の患者様でも迷わないよう、大きな画面と分かりやすい音声ガイダンスが搭載されており、受付業務の完全自動化を目指すクリニックに最適です。
全国に広がる保守網により、物理的な故障時にも迅速な駆けつけ修理が受けられる点は、専用機メーカーならではの強みです。
Clinic KIOSK(クリニックキオスク)

| 料金目安 | 要問い合わせ |
| レセコン連携 | ◯ |
| タイプ | 自動精算機 |
| 公式サイト | https://apostro.co.jp/kiosk/ |
Clinic KIOSKは、再診受付機としての機能と自動精算機の機能を一台に集約した、スマートな多機能マシンです。
診察券を読み込ませるだけで受付が完了し、診察後はそのまま会計ができるため、患者様の導線が非常にシンプルになります。
白を基調とした洗練されたデザインは、清潔感が求められる医療機関の受付に溶け込み、圧迫感を与えません。
レセコンとの双方向連携により、会計準備が整った患者様をリアルタイムで画面表示できるため、待合室での呼び出し業務を大幅に削減することが可能です。
クリニックにPOSレジを導入するメリット
クリニックにPOSレジを導入するメリットを紹介します。
業務の効率化による待ち時間短縮
レセコン連携によって会計準備が整うまでのロスタイムが削減され、診察終了から会計までの流れが非常にスムーズになります。
患者一人あたりの対応時間が短縮されることで、待合室の混雑緩和につながるだけでなく、スタッフも本来の患者対応に集中できるようになります。
これは患者満足度の向上だけでなく、クリニック全体の評判向上にも大きく寄与します。
入力ミス・二重入力の防止
手動で金額を入力する従来のレジ運用では、打ち間違いによるレジ締め時の金額が合わない事態が起きやすいです。
医療用POSレジであれば、レセコンの計算結果が直接反映されるため、ヒューマンエラーを物理的に排除できます。
確実な証跡が残るため、誰がいつどの会計を行ったかが明確になり、公費負担などの複雑な控除計算ミスも起こらなくなります。
経営状況の可視化
POSレジは日々のデータを自動集計し、経営状況を可視化するツールとしても機能します。
時間帯別の来院数や自費メニューの販売動向などを客観的な数値で把握できるため、スタッフの最適なシフト配置や、今後の診療戦略を立てる際の強力な根拠となります。
支払い方法の内訳も一目で分かり、キャッシュレス決済の手数料管理なども容易に行えるようになります。
クリニックがPOSレジを導入する際の注意点
クリニックにPOSレジを導入する際の注意点を紹介します。
導入コストとランニングコストのバランス
システム導入には本体代金のほか、初期設定費や月額の利用料が発生します。
多機能であればあるほど便利ですが、自院の規模に対して過剰なスペックになっていないか、毎月のコストが利益を圧迫しないかを精査する必要があります。
事務スタッフの残業代削減やミス防止による損失回避など、導入によって得られる経済的メリットを冷静に比較検討してください。
スタッフが慣れるまで時間がかかる
新しいシステムの導入初期は、スタッフの不慣れから一時的に会計が滞るリスクがあります。
事前のレクチャーはもちろん、返金処理や領収書の再発行といったイレギュラーな対応へのマニュアル作成が成功の鍵を握ります。
現場スタッフが十分に納得し、操作に自信を持てる状態で稼働を開始できるよう、十分な準備期間とトレーニング時間を確保しましょう。
停電やシステム障害時のバックアップ体制
デジタル管理に依存するPOSレジは、停電やネットワーク障害が発生した際に脆弱性を露呈します。
万が一の事態に備え、手書き領収書の常備や、オフライン環境下での最低限の会計フローを事前に決めておくことが、病院としての危機管理につながります。
クラウド型であれば、代替端末からログインして継続運用できるかなど、障害時のリカバリプランも確認が必要です。
まとめ:クリニックの経営課題に合わせた最適な選択を
飲食店向けのPOSレジのおすすめ、選び方、機能などを解説してきました。
飲食店向けのPOSレジを比較・検討する際は以下の点に注目しましょう。
- 運用中のレセコン・電子カルテとの接続性
- 医療現場の導線に合ったサイズと設置形態
- 患者にとっての操作性
- 医療従事者による導入後のサポート体制
- IT導入補助金などコスト面の検討
上記を踏まえた上で、当記事でおすすめするクリニック向けPOSレジは以下の通りです。
- スマレジ
- POS+ healthcare(ポスタスヘルスケア)
- ハヤレジ
- FIT-A(アルメックス)
- Clinic KIOSK(クリニックキオスク)
