【2025年5月最新】POSレジ比較3選!無料で使えるシステムや業態別の選び方も解説

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POSレジおすすめを徹底比較

POSレジの比較方法や、選び方に悩んでいませんか?POSレジは機能や価格、対応業態はさまざまで、どれを選べば良いのか分からない方も多いでしょう。

近年、店舗経営の効率化や顧客満足度向上のために、POSレジの導入が急速に進んでいます。

本記事では、おすすめのPOSレジを厳選してご紹介します。

業態別の選び方や導入メリットも解説するので、業務効率化を目指したい方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

おすすめのPOSレジ3選を比較

おすすめのPOSレジを紹介

おすすめのPOSレジを厳選してご紹介します。

おすすめのPOSレジ特徴
ユビレジ幅広い業態に対応
スマレジ高機能で柔軟性が高い
Airレジ(エアレジ)初期費用・月額費無料
CASHIER店舗の規模や業種に最適なオリジナルハードウェアを組み合わせることが可能

「どの製品を選べば良いかわからない」「POSレジの利用イメージがつかない」といった方は、参考にしてください。

ユビレジ

初期費用要見積もり
月額費用6,900円~
POS種類タブレット型
キャッシュレス決済・クレジットカード
・電子マネー
・QRコード

ユビレジは、iPadで簡単に使えるクラウド型POSレジです。商品登録や売上管理はもちろん、在庫や顧客情報の一元管理もできます。

また会計ソフトや決済サービスとも連携できるため、業務の効率化にも役立つでしょう。スムーズな会計処理は、会計待ちのストレスを軽減するなど、顧客満足度の向上にもつながります。

小売店・飲食店・美容室など、幅広い業態に対応している点も魅力です。

ユビレジの機能を見てみる
会計機能・売上分析
顧客・在庫管理
商品管理
予約管理
スタッフ管理
アプリ連携
システム連携・会計ソフト
・予約アプリ
・CRMプラットフォーム
サポート・メール
・電話
・オンサイト保守
サポート対応体制・標準電話サポート:平日(年末年始除く)10:00~18:00
・電話サポートプレミアム:年中無休 10:00〜22:00

スマレジ

初期費用0円
月額費用0円~15,400円
POS種類タブレット型
キャッシュレス決済・クレジットカード
・電子マネー
・QRコード

スマレジは、iPadを活用した高機能なクラウド型POSレジです。リアルタイムで売上を確認できる分析機能が充実しています。

キャッシュレス決済や外部システムとの連携にも強く、店舗の成長に柔軟に対応できる点も魅力です。

初期費用無料でPOSレジ導入できるため、個人店や小規模店舗でもスモールスタートしやすいでしょう。

スマレジの機能を見てみる
会計機能・売上分析
顧客・在庫管理
商品管理
予約管理
スタッフ管理
アプリ連携
システム連携・会計ソフト
・予約システム
サポート・電話
・メール
・チャット
サポート対応体制・365日対応
・9:00~22:00
※電話

Airレジ(エアレジ)

初期費用0円
月額費用0円
POS種類タブレット型
キャッシュレス決済・クレジットカード
・電子マネー
・QRコード

Airレジは、初期費用・月額費用ともに無料で始められる、手軽で高機能なタブレット型POSレジです。

iPadを使った直感的な操作で、在庫や売上の管理が簡単に行えます。Airペイとの連携で、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済にも対応可能です。

導入コストを抑えながら業務効率を大きく改善できるため、多くの業態から支持を得ています。

Airレジの機能を見てみる
会計機能・売上分析
顧客・在庫管理
商品管理
予約管理
スタッフ管理
アプリ連携
システム連携・会計ソフト
・グルメサイト予約システム
・勤怠管理ソフト
サポート・メール
・チャット
サポート対応体制・365日対応
・9:30~20:00

CASHIER

CASHIER
引用元:https://cashier-pos.com/
初期費用0円〜
端末費用のみ
※端末レンタルあり
月額費用スタンダードプラン:0円
プロフェッショナルプラン:4,400円(税込)
プロフェッショナルプライムプラン:6,600円(税込)
POS種類・一体型POSレジ
・タブレットPOSレジ
・モバイル型POSレジ
・セルフレジ
・セミセルフレジ
・タッチパネル型券売機
キャッシュレス決済・クレジットカード
・電子マネー
・コード決済

CASHIERは、クラウドPOSを中心に飲食業・小売業・レジャー業など、店舗規模や業種に適したハードウェアと管理機能を選択し、自由自在に販売環境の設計が可能なPOSレジです。初期費用0円or月額費用0円で導入可能なため、個人店舗にもおすすめです。

また、在庫管理機能や発注や仕入れ、棚卸しなどの機能を活用し、高度な在庫管理を実現します。クラウドPOSレジだけでなく、商品スキャンからお会計までお客様自身で操作できる、外国語にも対応したセルフレジサービスも提供しています。

CASHIERの機能を見てみる
会計機能・売上分析
顧客・在庫管理
商品管理
予約管理
スタッフ管理
アプリ連携
システム連携・会計ソフト
・顧客管理
・予約管理
サポート・メール
・電話
・オンサイト保守 (オプション)
サポート対応体制・スタータープラン / プロフェッショナルプラン :平日10:00~21:00 (年末年始を除く)
・プロフェッショナルプライムプラン:10:00~21:00 (年末年始を除く)

【業態別】店舗経営に生かせるPOSレジの選び方

業態ごとにPOSレジで必要な機能は違います。そのため、自身の業態に合わせてPOSレジの機能を確認し、選ぶようにしましょう。

ここからは業態別に必要な機能を紹介していきます。「どのような場面で・どのような機能を使ってPOSレジが活用されているのか」も解説していますので、事前に把握して導入のイメージを掴んでください。

上記3つの業態に必要な機能、活用例を順番に解説します。

飲食店の場合

飲食店でPOSレジを利用する際は、以下の3つの機能がおすすめです。

  • 顧客管理機能
  • キャッシュレス決済機能
  • オーダー機能

顧客管理機能では、予約情報や来店履歴、会員情報を一括管理できます。誕生日クーポンの配信や、好みに合わせた接客など、リピーター獲得に効果的な対応が可能です。

キャッシュレス決済機能は、クレジットカードやQRコードでの決済時に必要です。スムーズな会計や、グループで来店された時の割り勘対応もできるため、顧客満足度の向上につながるでしょう。

オーダー機能では、テーブルのタブレットやスタッフの端末から注文を厨房に直接送信でき、提供時間を短縮できます。

小売店の場合

小売店でPOSレジを利用する際は、以下の3つの機能がおすすめです。

  • 商品・在庫管理機能
  • 連携機能
  • 予算・売上管理機能

商品・在庫管理機能では、商品の売れ行きを細かく把握したり、複数店舗で在庫情報を共有したりできます。棚卸し作業もリアルタイムで管理でき、業務の効率化を目指せるでしょう。

連携機能では、ECショップと実店舗の在庫や売上情報を一元管理できます。ネット上で近隣店舗の在庫を表示できるため、商品をすぐ手に入れたい顧客のニーズにも対応可能です。

予算・売上管理機能では、リアルタイムの売上確認や、時間帯別の売上比較に役立ちます。売れる時間帯の把握により、仕入れや発注の判断も的確に行えるため、効率的な店舗運営に欠かせない機能です。

美容室の場合

美容室でPOSレジを利用する際は、以下の3つの機能がおすすめです。

  • カルテ機能
  • 予約管理機能
  • 商品・在庫管理機能

カルテ機能では、施術メモや写真、使用した薬剤などの情報を記録できるため、次回以降の施術クオリティを維持でき、リピーターの満足度向上につながります。

予約管理機能は、Webやアプリからの予約やスタイリスト指名に対応し、スケジュールの可視化でダブルブッキングの防止が可能です。

商品・在庫管理機能では、販売した商品が会計時に自動で在庫に反映されるため、手作業の手間を省き、在庫切れのリスクを軽減できます。作業効率を高めたいサロンにぴったりの機能です。

POSレジを導入する際の9つの比較ポイント

POSレジを比較するための9つのポイントを紹介します。

比較ポイントを参考に、自店舗に合ったPOSレジを見つけましょう。

店舗の課題解決につながる機能が搭載されているか

POSレジを比較する際は、店舗が抱えている課題を解決できる機能が搭載されているかを確認しましょう。

そのときのポイントは、自店舗の課題を明確にしておくことです。課題を明確に把握したうえでPOSレジを比較しないと、自店舗と相性の良いPOSレジに出会うことはできません。

単に人気があるPOSレジを選択しても、実は必要な機能が不足していたり、逆にオーバースペックで活用できなかったりと、投資額を無駄にしてしまう恐れがあります。

そのため、現状の課題をまとめつつ、解決できそうな機能が搭載されているシステムを厳選していくのがおすすめです。

初期費用やランニングコストが予算内に収まるか

POSレジを選ぶ際は、初期費用とランニングコストが予算内に収まるかを必ず確認しましょう。たとえPOSレジによって売上が向上したとしても、コストが利益を上回ってしまっては本末転倒です。

初期費用には本体や周辺機器、設置・設定費が含まれ、ランニングコストには月額費用・保守費・通信費などが発生します。必要な機能に見合った価格かを見極め、過剰な機能に無駄な費用をかけないよう注意が必要です。

またコストを抑える手段として、補助金や助成金の活用も有効なため、長期的な視点で総費用を把握しましょう。

補助金や助成金の利用はできるか

POSレジの導入を検討する際は、補助金や助成金の活用ができるかも確認しましょう。導入のハードルが低くなるため、活用しない手はありません。

代表的な国の補助金は下記の通りです。

POSレジ本体やソフトウェアの費用が補助対象となる場合が多いです。

ただし補助金の申請は、POSレジ導入前の「事前申請」が原則となります。補助金交付についても、導入実績の報告をした後に行われるため、自己資金の確保も必要です。

制度も年度ごとに変わるため、最新情報の確認も欠かせません。補助金や助成金を上手に活用し、より店舗運営の効率化を図りましょう。

誰でも利用できる操作性か

POSレジの豊富な機能を最大限に活用するには、誰でも簡単に操作できるシステム選びが必要不可欠です。操作が複雑で使いにくいと、機能を持て余してしまう恐れがあります。

また、レジ操作は勤務時間が短いアルバイト・パートタイムの従業員や新入社員が行う場合が多いです。

教育時間の短縮やミスの減少、働きやすさの向上を図るという点でも、POSレジの操作性にこだわると良いでしょう。

多くのPOSレジは無料試用期間を儲けているため、この期間にスタッフなどの意見も聞きながら導入を検討すると、本格的に導入した後も業務に活かしやすくなります。

カスタマイズ性が優れているか

POSレジを選ぶ際は、店舗の業務フローや成長段階に応じて柔軟に対応できるカスタマイズ性の有無が重要です。

業務フローに最適化された機能を構築できるだけでなく、新たなPOSレジを導入する必要がなくなるため、長期的なコスト削減につながります。

特に小売業など、商品ラインナップや価格が頻繁に変更される業態では、カスタマイズできることが前提です。セールやプロモーションにも迅速に対応できるため、競争力の維持・向上に役立ちます。

併せて、将来的な機能追加やアップデートへの対応力も、選定時の重要な判断材料としましょう。

サポート体制が整っているか

POSレジは日々の業務に直結するため、サポート体制が整っているかどうかは非常に重要です。

トラブル時に迅速な対応ができるよう、24時間365日対応の有無や、電話・メール・チャットなどサポート手段の豊富さを確認しましょう。

たとえば、遠隔操作によるリモートサポートや、必要に応じて現地で対応してくれるサービスなどがあると安心です。

また操作マニュアルや、FAQがオンラインで整備されていると、軽微な問題なら自力で解決しやすくなります。

レジのトラブルは、単に不便なだけでなく、顧客を待たせることによる販売機会の損失にもつながりかねません。

導入予定のPOSレジに、どのようなサポートサービスがあるのか、事前に確認しておくことが大切です。

利用中のシステムと連携できるか

POSレジを選ぶ際は、現在利用しているシステムと連携できるかどうかの確認をしましょう。

メーカーによっては提携先が限られている場合がありますが、多くのPOSレジは優れた連携性を誇っています。

具体的には、下記のようなシステムやツールと連携できるサービスが多いです。

  • 会計ソフト
  • 予算管理システム
  • ECサイト

これらと連携できれば、手作業でひとつずつ確認をする手間がなくなり、業務の効率化を目指せます。

またLINEやメール配信など、マーケティングに活用する外部ツールとのAPI連携ができる場合もあり、将来的な拡張性も視野に入れて選ぶことが重要です。

レジ端末の種類は適しているか

POSレジを導入する際は、レジ端末の種類が店舗に適しているかの見極めが重要です。飲食店、小売店、美容室など、業種によって店舗の規模が異なります。

たとえば、スペースの限られた小規模店舗や個人店ではコンパクトなタブレット型のPOSレジがおすすめで、低コストでの導入が可能です。

一方、多機能を求める中・大規模店舗ではターミナル型やパソコン型が安定した運用に向いています。

操作性やスタッフの習熟度、拡張性、既存の周辺機器との連携可否も検討ポイントです。店舗の規模・業種・予算に応じて最適な端末を選びましょう。

セキュリティ対策は万全であるか

POSレジは顧客情報や決済データを扱うため、セキュリティ対策はとても重要です。

データ暗号化や二段階認証、アクセス制限の有無を確認し、不正アクセスや情報漏洩のリスクに備えましょう。

また、下記の点も重要です。

  • セキュリティパッチの定期更新
  • 国際的なセキュリティ基準への準拠(PCI DSSなど)

万が一に備え、迅速に対応できるサポート体制が整っているかも含めてチェックすることが大切です。

POSレジの費用相場

POSレジの費用相場

POSレジの費用相場は、選ぶタイプによって大きく異なります。

POSレジ初期費用月額費用
タブレット型無料~20万円程度無料~3万円程度
パソコン型5万~20万円程度5千円~3万円程度
ターミナル型50万~100万程度発生しない場合が多い

また初期費用や月額費用以外にも、周辺機器の費用も別途必要です。

  • レシートプリンター
  • キャッシュドロア
  • バーコードリーダー
  • カスタマーディスプレイ
  • キャッシュレス決済端末

コストを抑えたい場合は、レンタルや国の補助金を活用するのも有効です。店舗の規模や用途、予算に応じて最適な選択をしましょう。

POSレジを導入する6つのメリット

店舗経営にPOSレジを導入するメリットを6つ紹介します。

ひとつずつ確認しましょう。

売上データの収集・分析がしやすくなる

POSレジの導入で、売上データの収集と分析が自動化され、店舗経営の意思決定が格段にしやすくなります。

曜日や時間帯、商品ごとの売上傾向がリアルタイムで把握できるため、需要予測や人員配置の最適化に活用できるからです。

長期的なトレンド分析も容易になり、季節の移り変わりや市場動向に応じた柔軟な経営戦略の策定ができます。

手作業による収集や分析に比べ、より客観的で効果的な意思決定がしやすくなり、売上向上や収益性の改善が期待できるでしょう。

複数店舗の情報を一元管理できる

複数店舗を展開する場合、POSレジによる一元管理は大きなメリットです。各店舗の売上データ、在庫状況、顧客情報といった経営状況を、どんな場所からでも瞬時に把握できます。

店舗間の比較分析や、全体的な経営戦略の立案が行いやすくなり、店舗経営に必要なリソースを最適に配分できるようになります。

また、成功事例や課題を店舗間で共有しやすくなるため、チェーン全体としての成長にもつながるでしょう。

レジ作業でのヒューマンエラーを減らせる

POSレジの導入により、レジ作業におけるヒューマンエラーを大幅に減少できます。特に、複雑な割引計算や税率の計算も自動化できるため、手入力による計算ミスなどの軽減が可能です。

また現金の受け渡しにおいても、POSレジが正確な釣り銭を計算し、自動で現金を出してくれます。閉店してから現金の過不足に気付くリスクも減らせるでしょう。

レジ作業の自動化は、従業員の心理的な負担の軽減だけではありません。顧客トラブルの減少や会計時間の短縮による顧客満足度の向上、正確な売上管理による経営の透明性アップにつながります。

店舗スタッフの不正を防止できる

POSレジの導入は、店舗スタッフの不正行為を防止する上でも非常に効果的です。すべての取引が自動的に記録され、詳細なログが残るため、不正な値引きや架空取引などを簡単に発見できます。

また釣り銭機を連携していれば、従業員が現金に触れる機会が大幅に減るため、現金の横領リスクの軽減も可能です。

もし不正疑惑が発覚しても、従業員ごとのIDを設定していれば、個々の操作履歴の追跡ができるため、責任の所在も明確です。

POSレジの導入は不正の抑止力となり、経営者と従業員の信頼関係を守るためにも役立ちます。

コストの削減ができる

POSレジの導入は、店舗運営におけるさまざまなコスト削減につながります。たとえば、売上や在庫管理の自動化で業務効率が向上し、必要な人員数を抑えることで人件費の削減が可能です。

また、在庫状況をリアルタイムで把握できるため、過剰仕入れや在庫ロスといった無駄も防げます。POSレジの活用で、生産性の向上が期待できるでしょう。

顧客満足度の向上につながる

POSレジの導入は、顧客満足度の向上に直結します。会計処理がスピーディーだと、待ち時間が短縮され、ストレスの少ない買い物が可能になるからです。

またクレジットカードや電子マネーなど、多様な決済手段への対応で、顧客の利便性も向上します。さらにポイント機能や顧客情報の蓄積で、個別対応や特典提供ができ、リピーターの獲得も可能です。

リアルタイムでの在庫管理もできるため、欠品を未然に防ぎ、売り逃しも防げます。POSレジの導入で、顧客が買い物をしやすい環境作りが目指せるでしょう。

POSレジを導入する3つのデメリット

POSレジを導入する3つのデメリットについて解説します。

新しいシステムを導入する際は、注意点も付き物です。導入前の参考にしてください。

周辺設備に費用がかかることがある

初期費用無料で導入できるPOSレジも増えてきていますが、別途周辺機器の用意に費用がかかることがあります。

たとえば、レシートプリンターやバーコードスキャナ、キャッシュトレーなどです。タブレット型POSレジでは、iPadスタンドなどの購入が必要になるケースがあります。

POSレジを導入する際は、事前に周辺機器の購入費用がどの程度かを把握しておくと安心できるでしょう。

カスタマイズには別途費用がかかる

POSレジは、業種や店舗の運営スタイルに応じてカスタマイズが可能ですが、別途費用が発生する場合があります。大幅なカスタマイズを依頼したいときは、注意が必要です。

たとえば、独自機能の追加や既存システムとの連携を行う場合、ソフトウェアの改修やインターフェース開発に高額なコストがかかることがあります。

また、追加の周辺機器の購入や保守対応の範囲拡大、アップデート時の再設定費用なども考慮すべき点です。導入前にカスタマイズ費用の内訳を明確にしておきましょう。

システム障害が発生することがある

POSレジは非常に便利なシステムですが、システム障害が発生するリスクがある点には注意が必要です。たとえば、停電や災害、ネットワークの不具合により会計処理ができなくなる可能性があります。

またクラウド型POSレジの場合は、インターネット接続に依存しており、通信障害時には売上記録や決済処理がストップすることも懸念点です。

ハードウェアの故障やソフトウェアの不具合、サイバー攻撃による情報漏洩などもリスク要因となるでしょう。これらの注意点を考慮し、事前対策を検討する必要があります。

POSレジとは?

POSレジとは?

POSレジとは、売上や顧客属性、店舗の在庫状況などの情報をリアルタイムで収集・管理できる「POSシステム」を導入したレジのことです。

詳細な販売情報を「商品が売れた時点」で記録するため、迅速な経営判断や顧客対応の改善に役立ちます。これらの情報は、店内外のスマートフォンやタブレット端末からも確認が可能です。

店舗オーナーや経営者が実店舗に足を運ばずとも情報を管理し、経営方針を一斉に共有できる点も強みでしょう。

また基本的な会計機能の自動化や、他サービスとの連携による顧客への効果的なアプローチも行えるため、業務の効率化や売上の向上につなげられます。

POSレジのおおまかなタイプは2つ

POSレジには、おおまかに2つのタイプがあります。

それぞれのタイプについて解説をするので、POSレジ導入時の参考にしてください。

どんなお店でも使いやすい「汎用型」

汎用型POSレジは、あらゆる業界・業態の店舗で活用しやすいタイプです。

商品・在庫管理、顧客管理、売上分析といった基本機能を備えています。他の機器や、アプリとの連携による高いカスタマイズ性も特徴のひとつです。

また、下記のような機能により業務効率化も図れます。

  • 会計ソフトとの連携で帳簿や決算書の自動作成
  • 決済端末との連携でレジ待ち時間の短縮

多くのベンダーが提供しており、サポート体制が整っているため、トラブル時も迅速に対応してもらえる点が魅力です。

専門的なお店で使いやすい「業態特化型」

業態特化型POSレジは、基本的なPOSレジ機能に加え、特定の業態に特化した機能を備えているタイプです。

主に「飲食店向け」「小売店向け」「美容室向け」などに分かれています。各業態での代表的な機能は下記の通りです。

  • 飲食店
    →オーダー機能で、タブレット注文ができる
  • 小売店
    →連携機能で、実店舗とECショップ間での売上管理ができる
  • 美容室
    →顧客管理機能で、顧客の特徴やオーダー内容の管理ができる

各業態のニーズに合わせた専門的な機能の搭載により、より効率的な店舗運営と顧客満足度の向上を目指せます。

POSレジの種類

POSレジには、主に3つの種類があります。

種類によって導入時の価格やランニングコストなどが変化します。各種類の特徴を詳しく解説するので、店舗規模などに応じた最適なPOSレジを選びましょう。

タブレット型

タブレット型POSレジは、iPhoneやiPadなどのタブレット端末にPOSアプリをインストールして使用するタイプです。

タッチパネルを使った直感的な操作が簡単に行え、初期費用を抑えられるため、気軽に導入できます。設置スペースも最小限で済むため、個人店や小規模店舗のレジとして導入するケースが多いです。

店内利用はもちろんのこと、イベントや臨時出店の際にも柔軟に対応でき、より多くのシーンで「持ち運べるレジ」として活用できるでしょう。

サービスを無料で提供していることも多く、少ない投資額でPOSレジの恩恵を受けられるのがタブレット型の強みです。

パソコン型

パソコン型POSレジは、既存のパソコンに専用ソフトをインストールして使用するタイプです。

既存のパソコンをPOSレジとして活用できるため、初期投資を抑えたい場合や小規模店舗での導入に適しています。

もちろん、売上や在庫管理、顧客分析などの基本機能を備えており、通常のパソコン業務も行えるという利便性もメリットが大きいでしょう。

ただし、フルスペックのPOSレジとして機能させるには、レジスキャナーや釣り銭機などの周辺機器の購入が必要です。

またインターネット接続によるウイルス感染や、情報漏洩のリスクがあるため、適切なセキュリティ対策も求められます。

ターミナル型

ターミナル型POSレジは、専用のハードウェアとソフトウェアが一体となった据え置きタイプです。

主に大規模店舗やチェーン店で導入されており、スーパーなどで見かける一般的なレジを指します。

店舗経営に必要なレジ機能が1台にほぼ集約されており、長期的な運用計画がある場合に適しているでしょう。

他タイプと比べると高額な初期費用や保守費用が必要ですが、ネットワーク障害時でも利用できる堅牢性や、手厚いサポート体制が魅力です。

タブレット型のように直感的に行える操作性もあり、多くの店舗で導入されています。

POSレジで利用できる代表的な機能

POSレジで利用できる主な機能を紹介します。

メインとして利用する機能は店舗ごとに異なりますが、活用次第で業務改善や売上アップを目指せるでしょう。

会計機能

会計機能は、店舗のスムーズな運営を支える中心的な役割を担います。

バーコードスキャンによる商品登録や、合計金額・釣り銭の自動計算によって、レジ作業のスピードと正確性の向上が可能です。返品や値引きなどの処理も容易になり、顧客対応もスムーズに行えます。

割引やキャンペーンの適用、レシート発行、売上データの自動記録といった機能も備え、会計業務の効率化を目指せるでしょう。

キャッシュレス決済機能

キャッシュレス決済機能は、現金を使わずにスムーズな会計を実現する重要な機能です。

クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など多様な決済方法に対応し、顧客の利便性を高めます。

現金の受け渡しが不要となるため、会計スピードの向上や人的ミスも削減できるでしょう。また売上データが自動的に記録・集計され、管理の手間が軽減される点もメリットです。

オーダー機能

オーダー機能は、飲食店などで注文業務の効率化に役立つ機能です。

タブレットなどを使って注文を入力すると、内容がリアルタイムでキッチンやPOSレジに送信されるため、人的な注文ミスを防げます。

またセルフオーダー機能を活用すれば、顧客が自身のスマートフォンや卓上タブレットから直接注文でき、スタッフの負担軽減にもつながるでしょう。

注文情報は自動で会計に反映されるため、レジ業務のスピードアップと正確性が向上します。

ポイントプログラム機能

ポイントプログラム機能は、顧客のリピート促進と売上の向上に効果的です。

購入金額に応じてポイントを自動付与し、次回の割引や特典に利用できる仕組みは、顧客ロイヤルティの向上に直結します。

またポイント情報と購買履歴の連携で、顧客ごとのニーズ分析やターゲット施策が可能です。

ポイントカード機能を店舗専用アプリに組み込めば、顧客の利便性を高め、紙のカードを持ち歩く手間も省けます。

さらにポイントアップキャンペーンの実施などで、集客力の強化も期待できるでしょう。

商品・在庫管理機能

商品・在庫管理機能は、リアルタイムで販売状況と在庫状況を確認できます。

自動的に在庫数を更新するため、適切な発注計画の立案が可能です。季節変動や特定イベントによる需要変化も迅速に把握でき、効果的な在庫管理が可能になるでしょう。

連携機能

連携機能は、POSレジの柔軟性をさらに高められます。さまざまなシステムとの連携で、データの自動入力が不要となり、入力ミスや人件費の削減が可能です。

下記に連携例を紹介します。

  • 会計ソフトと連携
    →経理業務の効率化を図れる
  • ECショップと連携
    →実店舗との在庫を一元管理できる
  • 顧客管理システムと連携
    →購入分析が行える

業態に合わせて、業務効率化が目指せるシステムとの連携がおすすめです。

複数店舗管理機能

複数店舗管理機能は、チェーン展開や支店運営を行う企業にとって欠かせない機能です。

各店舗の売上データをリアルタイムで一元管理できるため、経営状況を即座に把握し、迅速な意思決定ができます。

また在庫状況の共有により、店舗間での過不足を調整しやすく、効率的な在庫運用を目指せます。商品の価格変更などを全店舗に一括反映でき、運用負荷の軽減にもつなげられるでしょう。

店舗別の売上比較や、KPI分析も可能なため、エリアマネージャーや本部が現場の状況をリアルタイムに把握できる点も魅力です。

顧客管理機能

顧客管理機能は、顧客との関係強化や販売戦略の最適化に役立ちます。

個々の顧客の購買履歴、好み、来店頻度などの情報を一元管理し、パーソナライズしたサービスや商品提案が可能です。

またポイントカードやロイヤリティプログラムとの連携により、効果的な顧客の囲い込み戦略も実現できます。

CRMツールやLINE公式アカウントなどと連携すれば、情報配信や関係構築の実現もできるでしょう。

もちろん、見込み客に対するアプローチも可能となるため、リピート率の向上だけではなく、新規売上の増加にも効果を望めます。

アクセス権限機能

アクセス権限機能は、スタッフごとに操作可能な機能を制限・管理できるセキュリティ機能です。

入社して間もない従業員がいる場合、万が一に備えてアクセス権限の管理は厳格に行うべきでしょう。

管理者には全機能を開放し、アルバイトには会計機能のみに制限するといった柔軟な設定が可能です。

これにより、業務範囲外の操作によるトラブルや情報漏洩のリスクを防止し、不正行為の抑止が期待できます。

また、業務に必要な機能だけを使用できるため、操作がシンプルになり業務効率も向上するでしょう。安全かつ効率的な店舗運営を支える重要な機能です。

勤怠管理機能

勤怠管理機能では、従業員の出退勤時間や労働時間を正確に記録し、手作業による勤怠管理のミスを減らせます。

売上データと連動させれば、来客数や売上高に応じた最適なシフト編成も可能です。

繁忙期や閑散期に合わせて柔軟に人員を配置できるようになるため、人件費の無駄を省きつつ、顧客サービスの質を維持できます。また、必ずしも店舗で打刻する必要がなくなるのも強みの一つです。

別の端末からオンライン打刻が可能な製品であれば、テレワークや外回りの際でも簡単に打刻でき、勤務時間の正確な把握ができます。

生体認証機能も合わせて利用すれば、従業員による不正打刻の防止も期待できるでしょう。

まとめ:POSレジは業態や課題に合わせて比較しよう

POSレジは、店舗経営に必要な情報をリアルタイムで収集・管理できるシステムです。

業態によって汎用型・業態特化型と選ぶことができ、種類は「タブレット型」「パソコン型」「ターミナル型」があります。

POSレジによる業務の自動化は、売上データの迅速な分析や複数店舗の一元管理、ヒューマンエラーの減少につながり、店舗ごとの課題解決が可能です。

コスト、操作性、カスタマイズ性などを吟味しつつ、適切なPOSレジを選び、経営の効率化と顧客サービスの向上を図りましょう。

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