Web問診システムおすすめ3選を比較!【2025年3月】システムの選び方や基本機能を解説

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Web問診システムおすすめを徹底比較

初診の際に患者に回答してもらうことになる問診票は患者と医院双方の業務負担になります。特に患者としては、医院への滞在時間が長くなる原因になるため、医院としては可能な限り効率化したいところです。

そこで、あらかじめインターネット上で問診票の回答が可能になるWeb問診システムの導入を検討する医院が増えています。しかし、「どのWeb問診システムを選べばいいか分からない」という人も多いでしょう。

当記事ではおすすめのWeb問診システムを紹介します。Web問診システムを選ぶ際のポイントや機能、導入するメリット・デメリットなども解説しているので、当記事を読めば自社に合ったWeb問診システムを選べるようになります。Web問診システムの導入を検討している方はぜひご覧ください。

目次

Web問診システムおすすめ3選を比較

おすすめのWeb問診システムを比較

Web問診システムのおすすめを3つ紹介します。それぞれの製品の特徴をまとめると以下の通りです。

おすすめのWeb問診システム特徴
Symview質問の出現条件設定が特徴的なシステム
メルプWEB問診現役医師が開発した実績豊富なシステム
デジスマ診療医院の業務を包括的に効率化できるシステム

それぞれ異なる強みを持つので、自院に合ったものを選択しましょう。

Symview

Symview
引用元:https://layered.inc/symview/
料金プラン要問い合わせ
導入実績しばキッズクリニック
こんどうメンタルクリニック
医療法人社団恵佑会 元山医院など
機能問診票テンプレート
ラベル機能
多言語対応
メール配信機能
アンケート機能
システム連携など
電話番号03-5402-6905
会社所在地〒812-0012
福岡市博多区博多駅中央街8-27
第16岡部ビル5階

Symviewは医療従事者が対面で実施しているような問診を実現できるWeb問診システムです。

全国約2,000施設の医療機関で活用されているテンプレートが多数用意されており、診療科目や症状、目的などに合わせて選択できます。テンプレートはカスタマイズが可能なので、自院で必要な情報を確実に収集することが可能です。

また、質問の出現条件設定が可能で、1つの質問から条件分岐で質問を表示させられます。従来の問診票のように複数の質問があらかじめ表示されている形式ではないため、患者は最低限の質問にしか答える必要がありません。

医院側のデータの集計の際に不必要な情報が混ざることがないため、より的確に患者の病状や健康状態を把握することが可能です。

サポート体制も万全で、ITシステムの運用に慣れていなくても安心しして利用できます。

同社の提供する予約システムや電子カルテなどとも連携可能で汎用性の高いシステムとなっています。

メルプWEB問診

メルプWEB問診
引用元:https://monshin.melp.life/
料金プラン要問い合わせ
導入実績高山赤十字病院
樹のはなクリニック
稲垣耳鼻咽喉科医院など
機能問診票テンプレート
問診票カスタマイズ
シェーマ機能
ワクチン問診機能
お知らせ配信機能など
電話番号050-3645-3907
会社所在地〒810-0041
福岡県福岡市中央区大名1-1-32 
GLANZビル4階

メルプWEB問診は、1,900以上の医療機関で導入されているWeb問診システムです。LINE風のチャット形式で問診が可能なシステムを採用しており、普段からチャットツールを利用している患者にとって使いやすいデザインとなっています。

問診票はテンプレートから作成でき、自院のニーズに合わせてカスタマイズすることも可能です。一方、もともと利用していた紙の問診票を提出することで、無料でシステムに反映してくれるサービスも実施しています。

上記のサービスを利用すれば、既存の問診票をもとにWeb問診のメリットを生かした問診票を作成することが可能です。また、診察時の情報表示についても柔軟性があり、医師の好みに合わせて表示方法を変更できるので、診察時のストレスを低減できます。

現役医師が開発したシステムということもあり、現場で感じるわずかなストレスも逃さない、痒い所に手が届くシステムです。

デジスマ診療

デジスマ診療
引用元:https://digikar.m3.com/digisma
料金プラン初期費用:無料~
月額利用料:15,800円~
導入実績医療法人紘和会 山本内科
医療法人社団 千寿会 山本医院
鈴鹿メンタルヘルスクリニックなど
機能予約機能
自動受付機能
Web問診機能
電子カルテ連携
決済機能など
電話番号03-6680-8601
会社所在地〒107-0052
東京都港区赤坂1-11-44
赤坂インターシティ10階

デジスマ診療は予約から決済までの業務を包括的に効率化できるシステムです。医院やクリニックで発生する業務に必要な機能を集約してワンストップ化しており、導入することで患者と医院双方の負担を低減できます。

Web問診システムとしては自由にカスタマイズできる問診票を利用できる標準的なものですが、Web問診に関する機能はあくまでシステムの一部です。

初診・再診を問わず予約が可能な機能や、QRコードによる受付、キャッシュレスにも対応している決済など、さまざまな機能を搭載しているうえ、同社が提供している電子カルテとも連携できます。

他にも通院が難しい患者のために、オンライン診療を実施できる機能も搭載されています。

問診業務だけでなく、1つのシステムで自院の業務を包括的に効率化したい場合におすすめの製品となっています。

失敗しないWeb問診システムの10の選び方

失敗しないWeb問診システムの10の選び方

Web問診システムを選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。

特に電子カルテとの連携性は、院内の診察業務を効率化する上でも重要なポイントになります。また、患者が使いやすいUIになっていることも、利用率を高める上で重要です。それぞれ詳しく解説します。

自院の規模に適しているか

まずは検討しているWeb問診システムが自院の規模に合っているか確認しましょう。大規模な病院の場合は診療科も多く、多種多様な患者が来院します。

そのため、操作性が複雑でも質問内容のバリエーションが豊富で、診療科ごとに問診票を用意できる製品を導入した方が問診業務の効率化につながることが多いです。

一方で、小規模なクリニックでは診療科が限定されていることが多く、患者の症状についてもある程度限定が可能なので、複雑な機能は必要ありません。結果的に、多機能な製品を導入するよりも、機能がシンプルで操作性に優れる製品を導入した方が、患者と医院の双方でメリットが多いです。

Web問診システムを導入する際は、機能が自院の規模に適しているか、あらかじめ確認しておきましょう。

テンプレートが用意されているか

続いて、Web問診システムにテンプレートが用意されているかも確認しましょう。テンプレートが用意されている製品を導入すれば、問診票の作成にかかる工数を削減できます。

特に規模の大きな病院で診療科ごとに問診票を作成しなければならない場合、テンプレートがないと作成に時間がかり、運用開始が遅れてしまいます。

テンプレートが用意されている製品であれば問診票の作成が短縮できるため、すぐに運用に移れます。

問診内容をカスタマイズしやすいか

Web問診システムを選ぶ際は、問診内容のカスタマイズ性にも注目しましょう。テンプレートを利用する場合でも、自院のニーズによって質問内容をカスタマイズしたい場面が訪れる可能性が高いです。

問診内容のカスタマイズ性が低いと、自院が質問したい内容を問診票に盛り込めず、Web問診システムを利用するメリットが薄くなってしまいます。そのため、Web問診システムを選ぶ際は、テンプレートにさまざまな質問内容を追加できるようなものを導入するのがおすすめです。

特にドリルダウン式やチャット形式の質問を追加できる機能を追加できる製品を導入すれば、紙の問診票では得られない情報を収集できるので、うまく活用していきましょう。

トリアージ・検診に対応できるか

トリアージや検診など、多種多様な医療プロセスに対応できるかも、Web問診システムを選ぶ際のポイントです。災害発生時に診察の優先順位を決めるトリアージは重病患者の命を守るためにも重要な医療プロセスになります。

Web問診システムには、問診票の内容をもとに自動でトリアージを実施し、重病患者から優先的に診察を実施できる機能が搭載されているものがあります。

また、定期健診などでは従来の診察とは異なる情報を収集しなければいけません。Web問診システムによっては、検診票や予診票などのテンプレートが用意されているものもあるので、導入することで様々な医療プロセスに対応することが可能です。

電子カルテと連携しやすいか

電子カルテとの連携性は、Web問診システムを選ぶ上でも特に重要なポイントです。電子カルテとは、病院やクリニックで利用されているカルテを一元管理できるシステムです。

導入することでカルテのペーパーレス化が可能な他、診察内容をはじめとした患者の情報を場所を問わず確認できるため、院内全体の業務効率を向上させられます。

現在政府が医療機関のDX化を推奨する政策を実施していることもあり、すでに導入している病院やクリニックも多いです。

電子カルテとWeb問診システムが連携できれば、問診票の内容を電子カルテに自動で転記できます。結果として、電子カルテ上に情報を統合できるため、診察の準備や処方できない薬の把握などを効率化することが可能です。

既に電子カルテを利用している場合や今後導入する予定がある場合は、電子カルテと連携できるかあらかじめ確認しておきましょう。

操作性・見やすさに優れたデザイン設計か

Web問診システムを選ぶ際には、操作性やUIについても確認しましょう。Web問診システムの一部の機能は、患者も利用することになります。

そのため、操作性やUIが悪いシステムを導入してしまうと、ITシステムに馴染みのない患者が使いこなせず、問診業務の効率化を期待できません。

また、医院側もシステムの操作性やデータの視認性が悪いと、必要な情報を確認するまでに時間がかかり、かえって業務効率が低下してしまうおそれがあります。

Web問診システムを選ぶ際は、システムの各機能での画面の見やすさや操作感を確認し、直感的に操作できるものを選びましょう。

マーケティング機能が充実しているか

Web問診システムを活用して自院のマーケティングを行いたい場合は、マーケティング機能の充実度も確認しておきましょう。Web問診システムの中には、マーケティングに活用できる機能を搭載しているものがあります。

例えばドリルダウン式に回答の深堀をできる機能を持つ製品であれば、主訴以外の医療ニーズを把握することが可能です。また、LINEなどと連携してリピート率向上につながる施策を実施できる製品もあります。

他にも、受診後にアンケートによる満足度調査を行い、顧客のニーズを把握できる製品も存在します。自院のマーケティングにも力を入れたい場合は、システム上でマーケティングに活用できる情報を収集できる製品を選びましょう。

AI問診に対応しているか

AI問診に対応しているかも、Web問診システムを選ぶ際に確認しておきたいポイントです。AI問診とは、文字通りAIを活用して問診票を生成できる機能になります。

機械学習によって問診内容を最適化しつつ、患者の状況に合わせた質問をすることができるので、より必要な情報を収集することが可能です。また、1つの質問から条件分岐で追加の質問をしていくことになるため、診断の補助機能としても活用できます。

厳密にはWeb問診とAI問診は異なるもので、AI問診の方が柔軟な質問が可能ですが、Web問診の方が必要な情報を確実に収集することが可能です。

自院が患者から収集したい情報や、診断の補助機能として活用したいかなどを加味しつつ、AI問診機能が自院に必要かよく吟味すると良いでしょう。

料金が抑えやすいか

Web問診システムを選ぶ際は、導入費用や運用コストも確認しましょう。一般的に、Web問診システムを導入する際には、初期費用で10万円以上かかることが多いです。また、運用時には月額費用として数千円~2万円程度かかります。

上記に加え、より発展的な機能を利用する際には、オプション料金が必要になることが多いです。特に電子カルテや予約システムといった外部システムとの連携機能は、オプションとして設定されている傾向にあります。

基本的には先に機能を確認し、自院に必要な機能を搭載している製品を選ぶことが優先となります。その上で、各機能の操作性やUIなどを確認し、利用しやすい範囲内で納得できるコストをものを選択すると、費用対効果の高い製品を導入できるでしょう。

サポート体制が充実しているか

サポート体制が充実しているかも、Web問診システムを選ぶ際のポイントです。Web問診システムの導入時には初期設定や外部システムとの連携が必要になります。

担当者が業務関連のシステムの操作に慣れていないと、導入から運用開始までに時間がかかりがちです。また、運用後もトラブルなどでシステムが使えなくなるおそれがあります。

サポート体制が充実していれば、システムの導入時や運用中のトラブル発生時に、迅速かつ手厚いサポートを受けることが可能です。

製品によっては運用時の課題や悩みについての相談も可能なので、システムの運用に不安がある場合は、サポート体制が充実している製品を選択しましょう。

Web問診システムとは?

Web問診システムとは?

Web問診システムとは、問診票をインターネット上で事前に回答できるようにするシステムです。

基本的に、初診の患者は来院してから問診票を記入することになります。そのため、病院やクリニックは問診票が提出されるまで、患者の病状や処方できない薬を把握することができません。

Web問診システムを導入すれば、患者がインターネット上で来院前に問診票を提出することが可能です。結果、医療機関があらかじめ患者の病状などを把握できるので、来院から診察までがスムーズになります。

また、Web問診システムと他のシステムを連携しておけば、問診票の内容を自動で他のシステムに反映することも可能です。

Web問診システムの基本機能

Web問診システムの基本機能

Web問診システムには、以下のような機能が搭載されています。

それぞれの機能について詳しく見ていきましょう。

診察用問診作成機能

診察用問診作成機能は、システム上で問診票を作成する機能です。テンプレートをもとに質問内容を選択できるため、診療科目や病状に合わせてカスタマイズできます。

回答方法についても記述式や選択式など、質問に合った形式を選択可能な他、ドリルダウンやチャット形式など、紙の問診票では難しい質問も盛り込むことが可能です。

電子カルテへの自動転記機能

電子カルテへの自動転記機能は、患者が回答した問診票の内容を自動で電子カルテに転記する機能です。手作業で転記をする必要がないため、診察前の業務を効率化できる上、ヒューマンエラーも予防できます。

検診票・予診票作成機能

Web問診システムには、普段の診察における問診票の作成だけでなく、定期健診の検診票や予防接種などで利用する予診票を作成できる機能が搭載されていることが多いです。

問診票と同様、回答された内容は電子カルテに転記できます。検診票は特に質問内容が多く、カルテへの転記に時間がかかりがちなので、Web問診システムで自動化するメリットが大きいといえるでしょう。

問診結果管理機能

問診結果管理機能では、患者が問診票に回答した内容や医療履歴をシステム上で管理できる機能です。管理している情報の項目での検索や並び替えが可能なため、院内での情報共有や連携に利用できます。

また、治療の緊急度を判断した上での診察順の決定や、治療方針の策定を行うことが可能です。

患者に対するアンケート・資料配信機能

Web問診システムでは、患者に対するアンケートや資料を配信する機能も存在します。アンケート機能では受診後の満足度調査などを行えるため、自院の環境や診療方法の改善に役立てられます。

また、資料配信機能では、問診票への回答内容に応じて、処置内容や検査内容に関する資料を事前に配信できます。診察前から患者の病気に対する理解度を深めることができるため、結果的に診察時間の短縮につなげることが可能です。

Web問診システムを利用する6つのメリット

Web問診システムを利用する6つのメリット

Web問診システムを利用するメリットは以下の通りです。

Web問診システムを利用すれば、問診業務の効率化だけでなく、患者の満足度調査や院内のマーケティング戦略の立案につなげられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

問診業務の手間・時間を短縮できる

Web問診システムを導入する最大のメリットは、問診業務の効率化です。従来の問診業務では、患者が来院してから問診票に回答することになるため、患者が医院に滞在する時間が長くなってしまいます。

また、医院側としては問診票の内容を手作業でカルテに転記し、記載内容をもとに診察の準備を行うことになるため、患者1人あたりにかけるリソースが多くなります。

Web問診システムを導入すれば、患者が来院前に問診票に回答できるようになるため、患者の滞在時間を短縮できます。加えて、医院側としてはカルテへの転記が自動化できる他、患者が来院する前から診察の準備が可能になるので、時間を有効活用することが可能です。

的確で円滑な問診票への回答が実現できる

続いてのメリットは、的確で円滑な問診票への回答が実現できることです。Web問診システムではテンプレートをもとに問診票の作成が可能なため、病状や年齢・性別に合わせて複数の問診票を作成できます。

また、製品によっては、1つの問診票で属性に合わせて質問内容を出し分けることも可能です。ドリルダウンやチャット形式など、紙の問診票では難しい質問も可能なので、必要な情報を的確に収集できます。

患者としては自分に関係のある質問のみに回答することになるため、回答すべき質問に迷うこともありません。結果として、問診票への回答が円滑になり、患者の負担を抑えられます。

緊急時にも適切な医療を提供できる

緊急時に適切な医療を提供できることも、Web問診システムを導入するメリットです。災害発生時など、緊急で多くの患者に対応する必要がある場合は、問診票の回答にかかる時間が患者に致命的な影響を与えることも少なくありません。

一方で、問診票があれば優先的に治療が必要な患者を見極めることができます。Web問診システムを利用すれば、患者が来院前に問診票に回答できるため、より効率良く患者の状況を確認することが可能です。

また、コロナ禍のような感染症拡大時には、Web問診システムを利用することで、患者との接触を最低限に抑えて問診票を回収できます。以上のように、Web問診システムの導入は緊急時にもメリットが多いです。

サービス満足度を向上できる

Web問診システムの導入はサービス満足度の向上にもつながります。従来の問診票では、患者は来院してから問診票に回答しなければいけません。

また、医院側が問診票の提出を受けてから診察の準備を行うことになるため、患者の滞在時間が長くなりがちです。滞在時間の長期化は患者のストレスにつながるため、サービスの満足度に悪影響を与えます。

Web問診システムを導入すれば、患者が来院前に問診票を提出できる上、医院側でも事前に診察の準備を行えるため、患者の滞在時間を短縮することが可能です。結果的に患者のストレスが減り、サービス満足度の向上につなげられます。

患者との関係性を強化できる

患者との関係性を強化できるのも、Web問診システムを利用するメリットです。Web問診システムによっては、診察を受診した後に満足度を調査できるアンケート機能や、問診票の回答内容をもとに処置内容や検査内容に関する資料を提供する機能が搭載されています。

他にも、患者が問診票の回答内容や来院予約を確認できるアプリを提供できる機能を搭載している製品も存在します。当該機能を活用すれば、自院と患者との関係性が強化され、かかりつけとして選択される可能性を高めることが可能です。

マーケティング戦略を立てやすくなる

Web問診システムは自院のマーケティング戦略の策定にも役立ちます。病院やクリニックが患者数を増やすためには、患者のニーズを捉え、来院しやすい環境を整えることが重要です。

Web問診システムのアンケート機能を活用すれば、患者自院を選んだ理由や、満足度が高い点と低い点を把握することができます。

集計した内容はシステム上で分かりやすく可視化できるので、マーケティングをする上での課題点の洗い出しや、改善点の立案に役立てることが可能です。結果的に院内の環境改善を効率良く整えられるため、患者数の増加につなげられます。

Web問診システムを利用する3つのデメリット

Web問診システムを利用する3つのデメリット

Web問診システムを利用する際には、以下のようなデメリットがあることも留意しておきましょう。

特に、システムの運用に慣れるまではかえって業務効率が落ちるおそれがあることは大きなデメリットです。それぞれ詳しく解説します。

インターネット環境がない患者への対応が必要になる

Web問診システムはインターネット環境がない患者が利用できないというデメリットがあります。特に来院する患者の年齢層が高齢の場合は、パソコンやスマートフォンを持っておらず、システムを利用できないことも少なくありません。

また、インターネットに接続できる環境はあっても、システムを使いこなせない可能性もあります。そのため、Web問診システムを利用する際には、紙の問診票を廃止せず、インターネット環境がない患者にも対応できる業務フローを整えておくことが重要です。

かえって問診票記入に時間がかかる場合がある

Web問診システムを導入すると、かえって問診票の記入に時間がかかる場合がある点にも注意が必要です。先述の通り、患者の年齢層が高齢の場合、インターネット環境を持っていても、システムの操作に慣れず、問診票の回答に時間がかかってしまう場合があります。

また、Web問診システムは問診票の内容をカスタマイズできる反面、質問内容が多すぎるとかえって自院側で問診票の内容を確認する工数がかかってしまいます。Web問診システムを利用する際は質問内容を吟味し、必要な情報のみを収集できるようにしましょう。

操作に慣れるまで時間がかかりやすい

操作に慣れるまで時間がかかることも、Web問診システムを導入するデメリットです。Web問診システムは運用が軌道に乗れば問診業務の効率化が可能ですが、運用開始時は必要な情報の確認や問診票の作成などに工数がかかってしまうことも少なくありません。

特に担当者が業務のIT化に不慣れな場合は、操作に慣れるまで時間がかかりがちです。可能な限り早く円滑な運用を実現するためにも、直感的な操作が可能なWeb問診システムを導入し、担当者が操作習得に集中できる期間を設けるなどの工夫をしましょう。

また、院内にITシステムの操作に慣れている人材がいない場合は、サポートが充実している製品を導入するのもおすすめです。

Web問診システムの比較に関するよくある質問

Web問診システムの比較に関するよくある質問

Web問診システムに関するよくある質問をまとめました。内容は以下の通りです。

  • Web問診システムから個人情報は漏洩しない?
  • Web問診システムに保険証をアップロードするメリットは?

実際にWeb問診システムを検討する前に、あらかじめ確認しておきましょう。

Web問診システムから個人情報は漏洩しない?

Web問診システムでは患者の個人情報を取り扱うことになります。インターネットに接続して利用するシステムである都合上、個人情報が漏洩するリスクはゼロではありません。そのため、Web問診システムの多くはセキュリティ対策に注力しています。

具体的には安全性の高いセキュリティシステムの導入や、SSLをはじめとした暗号化通信によってセキュリティを確保していることが多いです。

また、自院で情報取り扱いのガイドラインを整備し、スタッフにプライバシー保護に関する研修を実施するなど、内部統制を強化することも重要になります。

Web問診システムに保険証をアップロードするメリットは?

Web問診システムの中には画像アップロード機能が搭載されているものがあり、患者の保険証の写真をアップロードすることが可能です。

患者にあらかじめ保険証の写真をアップロードしてもらえば、来院前に保険証の情報を取得することができるため、受付業務を効率化できます。また、受付時に対面で保険証を手渡ししてもらう必要がなくなるため、院内の感染症対策にもつながります。

【まとめ】自院の業務内容に適したWeb問診システムを選ぼう

Web問診システムのおすすめや選び方、導入するメリット・デメリットなどについて解説してきました。

Web問診システムを選ぶ際には、テンプレートやカスタマイズ性の高さを確認し、自院が知りたい情報を効率良く収集できる問診票を作成できるかを確認しましょう。トリアージや検診にも対応できるものを導入すれば、緊急時などにも対応できます。

また、Web問診システムの運用開始直後はスタッフが操作に慣れていない都合上、一時的に業務効率が落ちるおそれがあります。Web問診システムの利用による業務効率化の恩恵を早期に得るためにも、直感的に操作できるシステムを導入することが重要です。

当記事を参考に、ぜひ自院に合ったWeb問診システムを探してみてください。

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