クラコールの評判・口コミは?機能の特徴や導入のメリットも解説

取引先との連絡やカスタマーサポートなどに電話を利用している企業は多いですが、近年はリモートワークの普及もあり、従来のオンプレミス型のPBXサービスでは柔軟な対応が難しくなりつつあります。
クラウド型のPBXであればオフィスの外でも外線・内線への対応が可能ですが、オンプレミス型と比較すると導入費用が安い反面、月額利用料が割高なので、導入に踏み切れない企業も多いでしょう。
そこで利用したいのがクラコールです。
クラコールを導入すれば、電話業務を行う上でメリットの多いクラウドPBXを低コストで利用できます。
当記事ではクラコールの特徴や基本情報を解説しつつ、実際に導入したユーザーからの評判や口コミを紹介します。クラウドPBXサービスの比較や導入を検討している方はぜひご覧ください。
クラコールとは?

クラコールとは、企業や個人事業主が利用できる通信系サービスです。提供されるソリューションによって、以下の4つのサービスに分類されています。
- クラコールPBX
- クラコールSIPtrunk
- クラコールFAX
- クラコールSMS
上記のうち、当記事では特に利用者の多いクラコールPBXについて解説します。クラコールPBXは低コストで導入可能なクラウドPBXサービスです。
クラウドPBXとは、企業にかかってきた電話を1つのクラウドサーバーで受け取り、あらかじめ紐づけておいた電話機に振り分けるシステムを指します。
クラウドPBXを導入すれば、企業にかかってきた電話に経営者の自宅の固定電話や従業員のスマートフォンで対応することが可能です。
クラコールPBXはリモートワークの普及などによって需要が増しているPBXを、低コストかつ少人数から導入できることから、多くの企業に注目されています。
クラコールの基本情報

料金プラン | 初期費用:無料 月額基本料:980円/1ユーザー(6ユーザー目以降無料) 最大月額基本料:4,900円 |
---|---|
機能 | 保留転送機能 ブラインド転送機能 パーク保留機能 ピックアップ機能など |
強み | 低コストで運用可能 電話業務の効率化が可能 電話番号を変えずに利用できる可能性が高い |
導入実績 | 株式会社アイスタイル 株式会社ファイナンシャル・フリーダム 濱友株式会社など |
評判の要約 | 低コストで導入でき柔軟な対応が可能 |
おすすめな企業 | 低コストで十分な機能のPBXを導入したい企業 |
企業名 | 株式会社三通テレコムサービス |
電話番号 | 03-6161-0011 |
会社所在地 | 〒170-0005 東京都豊島区南大塚2-37-5 ONEST 南大塚ビル10F |
クラコールは初期費用無料で導入できます。また、月額基本料は最大4,900円です。PBXに求められる一連の機能を利用できるため、電話業務の効率化に問題なく利用できます。また、複数の地域番号も利用できるので、会社所在地によっては電話番号を変える必要がないのもポイントです。
- 低コストで導入可能
- PBXに求められる機能を完備
- さまざまな地域番号が利用できる
クラコールの特徴

クラコールの特筆すべき特徴は以下の通りです。
低コストで導入が可能であるにも関わらず、多様な機能と高い拡張性を誇っています。また、回線についても自社グループの専用回線を利用しているため、通信の通話品質も高いです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
低コストでの導入と柔軟な契約期間
クラコールの最大の特徴は、低コストで導入できる点です。初期費用は無料となっており、クラウド型のサービスなので工事なども必要ありません。
また、月額利用料も低コストで、1ユーザーあたり980円となっています。さらに、6ユーザー目以降は基本料が無料になるため、ユーザー数が多くても、月額基本料が4,900円以上になることはありません。
一方、契約期間が柔軟なことも注目すべき特徴です。1人から契約できる上、1ヶ月から契約可能なので、自社の都合に合わせて細かく契約期間を指定できます。
自社グループ回線の利用による高品質なサービス
続いての特徴は、自社グループの専用回線を利用していることです。クラウドPBXは社内外を問わず自社にかかってきた電話に対応できるのがメリットですが、通信環境によっては通話品質が著しく悪くなるデメリットがあります。
クラコールは提供会社のグループ企業内で通信回線インフラやインターネットサービスといった事業を展開していることもあり、サービス用に用意された独自の通信回線を利用可能です。そのため、安定した通信環境が確保されており、高い通話品質を実現しています。
また自社の回線を利用することで柔軟なカスタマイズも可能になっており、特に発信可能な電話番号のバリエーションは豊富です。フリーコール番号はもちろん、特定の地域であれば地域番号も利用できます。
多様な機能と高い拡張性
クラコールは低コストであるにも関わらず、多様な機能と高い拡張性を持っています。一般的なクラウドPBXサービスに搭載されている機能は一通り網羅しており、機能不足で不満を感じることは少ないでしょう。
また、オプションで機能を拡張することも可能で、留守番電話サービスや音声自動応答、通話録音といった機能を利用できます。また、営業電話をはじめとした業務の妨げとなる電話を着信拒否することも可能です。
さらに、固定電話やスマートフォンだけでなく、PCでも利用できるのも特徴です。PCにソフトウェアをインストールするだけで、別途電話を用意せずに電話に対応できるようになるので、電話端末の導入コストを削減できる他、デスクが煩雑になることも防げます。
クラコールの代表的な機能

クラコールの代表的な機能は以下の通りです。
それぞれの機能について詳しく解説します。
保留転送機能
保留転送機能は、企業あてにかかってきた電話を保留し、別の内線番号に転送する機能です。
転送時には手動で操作を行う必要があるため、顧客を待たせるリスクがありますが、任意のタイミングで転送が可能なので、転送先の担当者に確認をとってから転送することが可能です。
ブラインド転送機能
ブラインド転送機能は、かかってきた電話を転送先に直接転送する機能です。具体的には、着信した電話を一度保留状態にした後、即時に別の内線番号に転送します。一般的な保留転送機能と比べ、顧客を待たせることがないのがメリットです。
また、受電する側としても、受電者と転倒先の担当者との間でコミュニケーションをとる必要がなくなるため、効率的な電話業務を行えます。
パーク保留・パーク保留のピックアップ機能
パーク保留機能は、パーク保留のために割り振られた内線に通話を一時的に保留しておく機能になります。一般的な保留転送機能と異なり、特定の内線番号を指定して転送する必要がないのが特徴です。
基本的には特定の個人ではなく、部署単位などで転送を行いたい時に利用します。転送先では手が空いている人が保留された通話に対応できるので、コールセンターのような外線数が多い状況で利用することが多いです。パーク保留のピックアップ機能では、パーク保留された通話を他の電話でピックアップできます。
ピックアップ機能
ピックアップ機能は、離席中などで電話対応ができない人に電話がかかってきた際に、別の人が代理で応答できる機能です。
別の人が対応することで離席している旨などを伝えられる他、折り返しで連絡するための情報を聞けるので、問い合わせの機会損失などを防止できます。
発信番号表示機能
発信番号表示機能はかかってきた電話の番号を端末上に表示させるサービスです。電話番号を確認してから受電できるので、セールスやいたずら電話に応答してしまうリスクを低減できます。
電話番号を表示できない場合は、相手の通知設定の状態も確認することが可能です。非通知設定の場合はもちろん、公衆電話からの着信や国際電話からの着信だった場合も、その旨を受電する前に確認できます。
発信時番号通知・非通知機能
クラコールでは発信時に自社の番号を通知するか否かを設定することも可能です。
基本的には非通知での発信は相手に怪しまれることが多く、対応してくれない可能性があるので利用する機会は少ないでしょう。しかし、特殊な事情で必要になることもあり得るので、機能として搭載されているのはメリットといえます。
スケジュール転送機能
スケジュール転送機能は、受電した通話を転送する条件を設定できる機能です。あらかじめ設定した曜日や時間帯でのみ通話を転送できるので、営業時間外などの電話については対応する必要がなくなります。
特に自身のスマートフォンなどをクラコールに紐づけている場合は、勤務時間外の電話を着信しないために重要な機能です。
自動音声アナウンス機能
自動音声アナウンス機能は、状況に応じて自動音声のアナウンスを流せる機能です。クラコールでは以下のようなアナウンスを流せます。
- 電話対応混雑時のアナウンス
- 営業時間外アナウンス
- 受付終了アナウンス
自動音声アナウンス機能を利用すれば、相手に受電できない理由を自動で説明できるので、不要なクレームなどを回避することが可能です。
IVR機能
IVR機能とは、あらかじめ設定した音声に従って電話をかけてきた顧客に操作をさせることで、適切な部署に通話を転送する機能です。顧客は音声に従って電話のダイヤルを操作することで、問い合わせしたい部署に電話を掛けられます。
特にコールセンターや、カスタマーサポートが細分化されている企業などで利用されることが多い機能です。
通話録音機能
通話録音機能は、文字通り通話内容を録音できる機能です。クラコールでは録音するユーザーと録音しないユーザーを事前に設定することが可能で、録音内容も管理画面ですぐに確認できます。
1件の通話で最大4時間まで録音可能で、録音データは最大6ヶ月まで保存可能です。
クラコールの良い評判・口コミ

クラコールの良い評判・口コミには以下のようなものがありました。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
良い評判・口コミ①コストパフォーマンスが高い
やはり、コストパフォーマンスの高さです。
クラコールPBXの場合、ユーザー6名以上から基本料無料となっていたため、社員への割り振りを考えなくてよかったという点は大きいです。全社員に入れても月額基本料4,900円(税抜)というのは、驚愕でした。また、コストだけでなく、社員への割り振りなどの設計に悩む必要が無かったというのは、正直一番大きなところです。
引用元:クラコール 導入事例・実例
クラコールの良い評判の中でも特に多かったのが、コストパフォーマンスに関するものです。初期費用が無料な上、月額基本料が6ユーザー以降無料になることもあり、特に利用する従業員が多い企業から好評を博しています。
また、機能面や音声品質なども他のクラウドPBXサービスと遜色ないという声が多く、費用対効果の面で導入を決めた企業が多数見られました。コストパフォーマンスを重視したい企業にとっては、クラコールは有効な選択肢になるといえるでしょう。
良い評判・口コミ②好きなタイミングで電話番号を増減できる
今後拡大を目指していたり、さまざまなプロジェクトを立ち上げたりしたい企業にもフィットするのではないでしょうか。電話番号を好きなタイミングで増やし、いらなくなったら減らせるので、柔軟に使えるサービスだと思います。
引用元:クラコール 導入事例・実例
好きなタイミングで電話番号を増減できる柔軟性が導入の決め手になったという企業も散見されました。クラコールは自社グループが提供している専用回線を利用しているため、利用できる電話番号が多いです。
また、必要に応じて番号の追加や解約も可能となっており、事業の状況に合わせた対応がしやすくなっています。今まで使っていた電話番号をそのまま利用したい企業や、状況に応じて利用する電話番号を変えていきたい企業は、クラコールを利用するメリットが多いといえるでしょう。
良い評判・口コミ③オンコールの切り替えができる
同じ業界の方には、ぜひ使ってほしいです。訪問看護事業者が抱えるオンコール対応の引継ぎ問題は、ほとんど解決できるのではないかと思っています。管理画面もシンプルで、スタッフ側の対応も簡単、コストが安い点もオススメです。
引用元:クラコール 導入事例・実例
看護事業を行っている企業からは、オンコールの切り替えが可能な点を高評価する声が見られました。
訪問看護には利用者の急変などに備えてオンコール当番を配置している企業が多く、問題が発生したら従業員のスマートフォンに直接連絡が入るように設定している企業も少なくありません。
クラコールでは着信を受け付けるか否かの切り替えをそれぞれの端末上で行えるので、非番の従業員には着信が入らないように設定できます。結果として、非番の従業員の負担を減らし、当番の従業員に責任感を持たせることが可能です。
良い評判・口コミ④さまざまな端末で利用できる
様々な端末で利用できることと、その設定がカンタンなところです。普段は固定電話機を使っていますが、出張の時などはスマートフォンに切り替えられるのは便利です。
引用元:クラコール 導入事例・実例
さまざまな端末で利用できる点を評価する声も散見されました。クラコールでは固定電話だけでなく、スマートフォンやPCなどでも利用でき、それぞれの端末の切り替えも容易に行えます。
そのため、普段は固定電話を利用し、出張時などの際はスマートフォンに切り替えることも可能です。また、PCを利用することも可能なので、デスクに固定電話を設置するコストを抑えることもできます。
状況に応じて利用する端末を切り替えたい企業や、固定電話の設置費用を抑えたい企業は、クラコールを導入するメリットが大きいといえるでしょう。
良い評判・口コミ⑤オフィス移転時の設定が容易
決め手となったのは以前使用していた電話番号を引き継げた点です。クラコールの営業担当者さんが引継ぎや調整してくれたおかげで、移転の際も端末さえあれば電話がすぐ使えるという状態でスタートできたのはありがたかったです。
引用元:クラコール 導入事例・実例
クラコールの良い評判として、オフィス移転時の設定が容易という声も見られました。クラコールはクラウド型のPBXサービスなので、社内へのサーバー設置や回線工事などが必要ありません。
加えて、全国で利用できる電話番号を利用していれば、移転前に利用していた番号を移転後も引き継ぐことが可能です。引継ぎや調整に関するサポートも受けられるので、オフィスの移転にも円滑に対応できます。
クラコールの悪い評判・口コミ

クラコールの悪い評判や口コミについては、現状見つけることができませんでした。今後発見できた場合、順次追記していきます。
クラコールを利用するメリット

クラコールを利用するメリットは以下の通りです。
特に導入ハードルが低い点や30日間のお試し期間があることは、初めてPBXを導入する企業にとって大きな利点であるといえるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
導入ハードルが高くない
クラコールを利用する1つ目のメリットは、導入ハードルが高くないことです。クラコールは初期費用が無料な上、月額基本料も最大で4,900円と割安になっています。そのため、キャッシュが潤沢でない企業でも導入を検討することが可能です。
また、導入時の初期設定をWeb上で行える上、オンプレミス型のPBXのようにサーバーの設置なども必要ないので、導入に時間がかからないことも大きなメリットといえるでしょう。
加えて、初期設定に時間がかからない分、担当者の操作習得に時間を回せるため、導入から運用までの期間を短縮できることも特筆すべきメリットです。
運用コストを削減できる
運用コストを削減できることもクラコールのメリットといえます。オンプレミス型のPBXでは、導入時に高額なサーバー設置費用や工事費用がかかる上、運用時にもサーバーのメンテナンス費用などが発生します。
また、オンプレミス型では紐づけできる電話機が固定電話に限られるので、固定電話の購入費も必要です。
一方、クラコールの場合はクラウドサーバーを利用することになるため、サーバーの設置費用やメンテナンス代が発生しません。また、従業員のスマートフォンやPCなどを紐づけできるため、別途電話機を用意することなく利用できます。
一般的に、クラウド型のPBXはオンプレミス型と比較して月額料金が高いことが多いのですが、クラコールは月額料金も抑えられているので、結果的に運用コストを抑えることが可能です。
30日間無料でお試しできる
30日間無料でお試しできることも、クラコールを利用するメリットです。クラコールには30日間の無料トライアル期間が存在します。無料トライアルでは3ユーザー分の内線のみが利用可能で、内線通話や音声品質の確認、環境テストなどを行うことが可能です。
無料トライアル期間中に通話品質や管理画面の操作性などを確認できるため、導入後のミスマッチを避けられます。
また、すでに導入が決まっている場合は、担当者に操作を習得させる期間としても活用可能です。ただし、外線を利用したい場合は、本契約が必要になるので注意しましょう。
クラコールを利用するデメリット

クラコールを利用するデメリットは以下の通りです。
- 即日利用が難しい
- 海外では利用できない
特に即日利用が難しい点は、あらかじめ把握しておきたいポイントです。それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
即日利用が難しい
クラコールには即日利用が難しいという難点があります。基本的には無料トライアル期間の終了後に本契約に移るのですが、本契約では申し込み書類の提出から実際に利用開始できるまで、5営業日ほど必要です。
必要書類を提出すればすぐに利用できるわけではないので、クラコールの導入から運用までのスケジュールを計画する際は、本契約から利用開始までの期間も忘れずに組み入れましょう。
また、必要書類の中には準備に時間がかかるものもあるので、早期に利用したいのであれば、あらかじめ確認して準備しておくことも重要です。
海外では利用できない
海外では利用できないことも、クラコールのデメリットです。クラウドPBXサービスの中には、海外でも利用可能なものも存在します。海外で利用可能なクラウドPBXを導入すれば、海外拠点で利用できるだけでなく、海外出張時にも内線に対応することが可能です。
しかし、クラコールは日本向けのサービスなので、海外での利用を想定されていません。そのため、上記のような利用方法を想定している場合は、別のクラウドPBXを利用する必要があります。
クラコールの利用がおすすめな企業

クラコールの利用がおすすめな企業は以下の通りです。
特にPBXサービスを低コストで利用したい企業は、クラコールの利用がおすすめです。それぞれ詳しく解説します。
PBXサービスを低コストで導入したい企業
クラコールの利用が特におすすめなのが、PBXサービスを低コストで導入したい企業です。先述の通り、クラウド型のPBXはオンプレミス型PBXに比べ、低価格で導入可能です。一方で、運用時の月額利用料についてはオンプレミス型よりも割高な傾向にあります。
しかし、クラコールの場合は6ユーザー目以降の月額基本料が無料となっており、最大でも月額4,900円で利用することが可能です。そのため、利用したい内線の数が多いほど、高いコストパフォーマンスを発揮します。
導入費用と運用費用の双方を抑えてPBXサービスを利用したい企業は、クラコールの導入を検討する価値があるといえるでしょう。
オフィス外でも内線や外線に対応したい企業
特定の従業員がオフィス外でも内線や外線に対応する必要がある企業も、クラコールの導入がおすすめです。クラコールはクラウド型のPBXサービスなので、インターネット環境さえあれば場所を問わず端末を接続できます。
そのため、従業員のスマートフォンやPCなどを紐づけておけば、オフィスの外や出張先などでも利用することが可能です。ただし、先述の通り海外での利用は不可能なので、海外出張などでの利用を想定している場合は注意しましょう。
迅速な業務改善・効率化を図りたい企業
迅速な業務改善や効率化を図りたい企業にも、クラコールはおすすめです。クラコールを導入すれば、受電した電話を自動で担当部署に転送できるため、1件あたりの電話業務にかかる時間を削減できます。
また、スケジュール機能や自動音声アナウンス機能を活用すれば、対応が必要な着信が少なくなるため、電話業務が他の業務の妨げになることもありません。さらに、IVR機能を利用すれば、電話をかけてきた顧客を担当部署に振り分ける工程も自動化できます。
以上のように、クラコールを利用すれば、電話業務全般にかかる工数を削減できます。結果的に従業員のリソースに余裕ができるため、組織全体の業務改善につなげることが可能です。
クラコールの導入手順

クラコールの導入は、以下のような手順で行います。
それぞれの手順について詳しく解説します。
アカウント作成
まずはクラコールのアカウントを作成します。クラコールPBXの公式ページにある「無料トライアル」ボタンをクリックするとアカウント作成ページに遷移するので、必要情報を入力しましょう。入力が必要な項目は以下の通りです。
- 氏名
- 法人・事業者名
- メールアドレス
- 希望するログイン名
- 設定したいパスワード
上記を入力の上、個人情報取り扱いの項目にチェックを入れた状態で「アカウント作成」ボタンをクリックしましょう。その後、入力したメールアドレスに認証メールが届くので、メール内のリンクをクリックすればアカウント作成は完了です。
30日間お試し利用
アカウント作成が完了したら、次に30日間の無料トライアルを試してみましょう。アカウント作成作成時に届いたメールに無料トライアルの管理画面のリンクが添付されているので、クリックしてログイン画面を開きましょう。
ログインが完了したら、クラコールPBXの専用操作画面を開き、メニューから最低2つの内線を作成します。内線の設定と利用する端末の紐づけが完了したら、紐づけた端末同士で内線通話をし、音声品質や操作性などを確認しましょう。
正式申し込み
無料トライアルで音声品質や操作性に問題がないことを確認したら、正規な申し込みを行います。申し込みは無料トライアルの専用操作画面にある「正式利用開始のお申込」ボタンから行うことが可能です。
案内に従ってサービス契約約款や重要事項説明などを確認し、各書類にチェックを入れていきましょう。最後に「同意する」ボタンをクリックすれば、申し込みフォームに進みます。
申し込みフォームでは社名や住所などの情報の入力が必要です。入力が完了したら「申込」ボタンをクリックすることで、プランの選択画面に遷移します。
利用したいプランを選択後に「確認」ボタンを押すことで、各種書類のダウンロードページに遷移するので、忘れずにダウンロードしておきましょう。
申し込み書類を提出
各種書類のダウンロードまで進んだら、クラコールPBXの専用操作画面に戻ることで、書類のアップロード画面が表示されます。アップロード画面は法人と個人事業主で異なるので注意しましょう。必要書類はスキャンなどを行い、PDFやJPGなどで用意する必要があります。
必要書類のアップロードが完了したら、「提出」ボタンをクリックすることで申し込み書類の提出が完了します。提出書類に不備があった場合は、不備の内容に関するメールが届くので、再度アップロード画面から必要書類をアップロードしましょう。
転送不要簡易書留の受け取り
申し込み書類の提出後、内容に問題がなければ本人確認用の書留が届きます。書留の発送後は登録したメールアドレスに追跡番号の通知が届くので、配送状況を確認して忘れずに受け取るようにしましょう。
なお、書留は申し込み時に登録した会社の住所に発送されます。本社の他に支社がある場合など、会社住所が複数ある場合は、システムを運用する担当者がいる住所を入力するようにしましょう。
利用開始
書留が届いたら、1営業日以内にサービスが利用可能になった旨を伝えるメールが届きます。メールが届いた後にクラコールPBXの専用操作画面にログインすると、「利用開始」ボタンと注意事項が表示されるので、注意事項を熟読した上で、ボタンをクリックしましょう。
ボタンをクリックすれば、サービスの利用を開始できます。利用開始後は内線設定や端末の紐づけを行い、運用を始めましょう。先述の通り、申し込み書類の提出から利用開始までは5営業日程度かかるので注意が必要です。
クラコールに関するよくある質問

クラコールに関するよくある質問をまとめました。内容は以下の通りです。
実際にクラコールを導入する前に、あらかじめ確認しておきましょう。
契約の最低利用期間はある?
クラコールには最低利用期間は存在せず、1ヶ月間のみ利用することも可能です。解約をしたい場合は、管理画面上からサービスを解約できる他、解約後は解約した月の末日まで利用できます。
ただし、クラコールの解約時には電話番号解約のための手数料が発生するので注意が必要です。解約手数料は以下の通りです。
- 03・050番号:500円/1番号
- 0120・0800番号:2,000円/1番号
大規模な架電業務などを行っていない限りは電話番号を多数契約する機会は少ないため、基本的には少額で解約できるでしょう。
料金の支払い方法は?
クラコールの料金支払いは、「NP掛け払い」という法人・個人事業主向けのサービスを利用した請求書後払い方式になります。請求書は翌月の4営業日に発行され、支払い期限は請求日の末日です。
実際の支払いは銀行振込だけでなく、コンビニ払いや口座振替でも行えます。口座振替にしておけば払い漏れのリスクを低減できますが、支払い処理をしない分、経理処理を忘れるおそれがあるので注意しましょう。
セキュリティ対策は充実している?
クラコールのようなPBXサービスでは、顧客の電話番号を扱うことになるため、個人情報流出のリスクがあります。そのため、あらかじめサービス自体のセキュリティ対策を確認しておくことが重要です。
クラコールはプライバシーマークを取得しており、「JIS Q 15001」に準じて管理されています。また、クラウドサーバーとの通信はSSL(TLS)による暗号化されているため、十分なセキュリティ対策が施されているといえるでしょう。
クラコールの管理画面の動作環境は?
クラコールはクラウド型のPBXサービスなので、管理画面はブラウザ上で利用することになります。基本的にはブラウザの種類を問わず利用できますが、Google Chromeからの利用が特に推奨されており、他のブラウザでは不具合が生じるおそれがあるので注意が必要です。
また、管理画面の操作に利用する端末についてはPCが推奨されています。スマートフォンやタブレットから利用することも可能ですが、一部の項目が表示できない場合があるので注意しましょう。
利用可能な地域番号は?
クラコールで利用できる地域番号と、それぞれの番号が利用できる地域は以下の通りです。
利用できる地域番号 | 対応している地域 |
---|---|
03 | 東京23区 |
043 | 千葉県佐倉市 千葉県千葉市(花見川区横戸町及び柏井町を除く) 千葉県八街市 千葉県四街道市 千葉県印旛沼郡酒々井町 |
044 | 神奈川県川崎市 東京都町田市(三輪町及び三輪緑山に限る) |
045 | 神奈川県横浜市 |
0487 | 埼玉県上尾市 埼玉県桶川市 埼玉県春日部市 埼玉県さいたま市 埼玉県蓮田市 埼玉県北足立郡 |
052 | 愛知県名古屋市 |
06 | 大阪府大阪市 |
011 | 北海道江別市 北海道札幌市 北海道北広島市 北海道空知郡南幌町 |
098 | 沖縄県糸満市 沖縄県浦添市 沖縄県うるま市 沖縄県沖縄市 沖縄県宜野湾市など |
050 | 全国 |
0800 | 全国 |
0120 | 全国 |
それぞれの地域番号を利用するためには、該当エリアに会社所在地が確認できる必要があるので注意しましょう。
クラコールの評判・口コミまとめ
クラコールの特徴や評判などについて解説してきました。
クラコールは他のPBXサービスと比較してコストパフォーマンスに優れており、低価格で十分な機能を利用できます。また、30日間の無料トライアル期間があるので、音声品質や操作性を確認してから導入できるのもメリットです。
ただし、本契約の申し込みを行ってから利用開始まで5営業日程度の時間が必要になるため、即日利用は難しくなっています。加えて、海外での利用には対応していないので、海外出張時の内線対応なども行いたい場合は注意しましょう。
費用対効果の高いクラウドPBXサービスを探している企業は、ぜひ導入を検討してみてください。