札幌でおすすめのAI開発会社3選!会社選びのポイントや使える補助金も解説

近年、AI(人工知能)の技術は急速に進化し、建築業界でも業務効率化や人手不足の解消に活用され始めています。しかし「AIを導入したい」と思っても、何から始めればよいのか分からず、専門知識のないままでは不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
特に、札幌を拠点に事業を展開している企業にとっては、身近で信頼できる開発パートナーを見つけることが、導入成功のカギとなります。
そこで本記事では、札幌でおすすめのAI開発会社3社を厳選して紹介するとともに、会社選びのポイントや活用できる補助金制度についても分かりやすく解説します。札幌でAI開発の外注を考えている方はぜひご覧ください。
札幌でおすすめのAI開発会社3選

札幌エリアでおすすめのAI開発会社を3社紹介します。
会社名 | 特徴 |
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株式会社テクノフェイス | 画像認識や自然言語処理などの幅広いAIソリューションに対応 |
株式会社サンクレエ | 特定の分野に求められるAIシステムの開発に強み |
株式会社アイクラボ | 企画から導入後の運営まで一貫した支援が可能 |
それぞれの企業の特徴や強みを紹介するので、依頼先を選定する際の参考にしてください。
株式会社テクノフェイス

料金プラン | 要問い合わせ |
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サービス内容 | 新規AI開発 各種AIエンジンをもとにしたシステム開発 |
強み | 画像認識や自然言語処理などの幅広いAIソリューションに対応 |
実績 | 画像を使った分類・検品システム 社内情報の検索エンジン 生産管理スケジューラ開発など |
会社所在地 | 〒060-0001 札幌市中央区北1条西3丁目3番地 敷島北一条ビル6階 |
株式会社テクノフェイスは、札幌市に本社を構え、AI・IoT・画像認識分野に強みを持つシステム開発会社です。
研究機関や大手メーカーとの共同開発経験も豊富で、AIによる画像解析や異常検知システムなど、産業向けソリューションを提供しています。今までに製造業や建設業での検査工程自動化、農業分野での収穫量予測システムなどを手掛けています。
費用は案件ごとに異なりますが、導入初期から伴走してくれる体制があり、初めてAIを導入する企業でも安心して相談が可能です。
株式会社サンクレエ

料金プラン | 要問い合わせ |
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サービス内容 | 介護・医療・行政などに特化したAIシステムの開発 |
強み | 特定の分野に求められるAIシステムの開発に強み |
実績 | 要問い合わせ |
会社所在地 | 〒060-0012 札幌市中央区北12条西23丁目2-5 SDC 北12条ビル5階 |
株式会社サンクレエは札幌市に本社を構える、35年以上の実績を持つ老舗IT企業です。販売管理支援システムや、顧客の要望をスピーディに実現して提供できるハイパーレポートジェネレーターツールなど、AI・IoTを活用したソリューションを展開しています。
また、現場で使いやすいシステム開発にも強みがあります。需要予測やディープラーニング技術の応用、介護支援AIなど幅広い分野に技術を応用している会社です。
費用は公式に明示されておらず、案件ごとの見積もりにより柔軟に対応しています。
株式会社アイクラボ

料金プラン | 要問い合わせ |
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サービス内容 | AIを活用した研究開発やシステム構築 |
強み | 企画から導入後の運営まで一貫した支援が可能 |
実績 | 要問い合わせ |
会社所在地 | 〒064-0808 北海道札幌市中央区南8条西4丁目422-5 グランドパークビル |
株式会社アイクラボは、札幌市に本社を置き、コンサルティングから研究開発、システム運営まで幅広く展開する企業です。AIを活用した研究開発やシステム構築にも取り組んでおり、地域企業の業務効率化や課題解決をサポートしています。
企業の業務改善を目的としたシステムやデータ活用に基づくAI関連プロジェクトがあり、企画から導入後の運営まで一貫した支援が可能です。
費用については公式に明示されておらず、案件の内容や規模に応じて個別に見積もりが行われる仕組みです。相談段階から柔軟に対応してくれる点が、中小企業にとって心強いパートナーといえます。
AI開発会社の選び方とは?比較ポイントを解説
AI開発会社を選ぶ際には、自社に合ったパートナーを見極めることが重要です。依頼前に確認すべきポイントを整理しました。
それぞれ詳しくみていきましょう。
依頼したい内容を明確にできているか
札幌でAI開発会社を探す前に、まずは自社が求めているシステムを明確にすることが大切です。
例えば、顧客からの問い合わせを自動対応するチャットボットを導入したいのか、それとも在庫データをAIで分析して仕入れや発注を最適化したいのかで、必要となる技術や開発内容はまったく異なります。
システムの目的や導入後の運用イメージが具体的に決まっていれば、打ち合わせの際に要件が伝わりやすく、開発会社との認識のずれも防ぐことが可能です。
AI開発会社を比較する際の前提条件として、目的の明確化は綿密に行うようにしましょう。
システム開発の実績は豊富で技術はあるか
AI開発会社を選ぶ際には、候補となる会社の実績を必ず確認しておきましょう。
AI開発は、画像認識や自然言語処理、需要予測など幅広く分野が分かれます。そのため、自社の業界や課題に近い実績があるかを調べることが重要です。
過去に似た課題を解決している会社であれば、自社が依頼した際も短期間かつ確実に成果につながる可能性が高くなります。AI開発会社を選ぶ際は、検討している企業の実績を吟味し、依頼したい領域の専門性や技術力が高い企業を選びましょう。
スムーズにコミュニケーションが取れるか
担当者とスムーズなコミュニケーションが取れるかも、札幌のAI開発会社を選ぶ際には重要です。基本的にAI開発を依頼した場合、具体的なやりとりは企業単位ではなく、担当者と行うことになります。
そのため、担当者の能力に問題があると、企業間の認識の齟齬が生まれ、要望通りの開発が行われないことも少なくありません。
AI開発会社を選ぶ際は、依頼前の打ち合わせ段階で担当者と積極的にコミュニケーションをとり、問題なくやり取りが可能か確認しましょう。
コストについて明確な説明があるか
AIシステムの導入には初期費用だけでなく、開発費や運用コストも発生します。そのため、見積もり段階で費用の内訳を丁寧に説明してくれる会社を選ぶことが大切です。
特に確認したいのが開発費の内訳です。開発の手法や実装する機能、開発工程などを明確にした上で、要望している要件が満たされているか確認できる見積もりが提示されていれば、安心して依頼できます。
一方で、料金体系が不透明な企業の場合、万が一要望通りの開発が行われなかった際に、機能の実装やサポートをしてもらうために追加の請求が発生するおそれがあります。
AI開発会社に依頼する際は、あらかじめ見積もり内容をよく吟味し、各費用について根拠をもって解説してくれる企業を選びましょう。
開発後の運用イメージについて共有できているか
AIシステムは開発して終わりではなく、導入後の運用を前提に考える必要があります。社内にAIに詳しい人材がいない場合、自社だけで運用を続けるのは難しいでしょう。
そのため、運用を自社で行うのか、あるいは開発会社に継続的に支援してもらうのかを事前に決めておくことが重要です。運用まで開発会社に依頼するのであれば、導入後の運用サポートが充実している企業を選定する必要があります。
一方で、運用サポートを依頼すると、追加で費用が発生することが多いです。あらかじめ社内で予算や自社の体制について相談し、開発後の運用イメージを会社全体で共有できているか確認しておきましょう。
セキュリティ対策やトラブル時の対応は十分か
AIシステムでは顧客情報や社外秘データを扱うケースも多く、セキュリティ対策は欠かせません。具体的には、次のような点をチェックしましょう。
- データ保護体制
- 情報管理ルール
- トラブル時の対応
データ保護体制については、顧客データや業務データの暗号化処理や、アクセス制限の機能が実装されているかが確認したいポイントです。また、セキュリティポリシーの整備や内部統制など、開発会社側の情報管理ルールが明確に定められているかも確認しましょう。
上記に加え、万が一情報漏洩やシステム障害が発生した場合の対応手順が定められている企業であれば安心してAI開発を依頼できます。
AI開発とは
AI開発とは、人間の知的な判断や学習をコンピュータで再現し、業務やサービスに応用するためのシステムや仕組みを構築することです。
具体的には、大量のデータを基にパターンを学習し、予測や分類・認識などを行うアルゴリズムを設計・構築し、システムとして活用できる形に発展させていく工程を指します。従来のプログラムは、人が指示した処理を実行するのに対し、AIはデータから自ら学習して性能を高められる点が特徴です。
代表的な技術には以下のようなものがあります。
- 機械学習
- ディープラーニング
- 自然言語処理
- 画像認識など
上記のような技術は業務の効率化や省人化だけでなく、新しいサービスの制作にもつながります。AI開発は単なるシステム開発ではなく、データ分析と運用改善を継続的に行うプロセスであり、企業の競争力を高める重要な手段です。
AI開発の流れ

AI開発は、思いついたアイデアをすぐに形にするのではなく、企画から検証、システム実装まで段階的に進めることが成功のポイントです。
AI開発の進め方をイメージするために、以下の流れをぜひ参考にしてください。
プロジェクトの企画
まずはAIを活用する目的を明確にし、最終的なゴールを設定します。単に、業務効率化したいという思いだけでは抽象的すぎるため、目標を具体的に設定することで必要な技術やシステムの条件が自然と見えてきます。
目標がはっきりしないままでは、開発の途中で方向がずれてしまう危険があります。そのため、企画の段階で「何を達成したいのか」「どの業務を優先的に改善するのか」を整理しておくことが大切です。また、誰がどの役割を担うのか、スケジュールはどのように進めるのかといった基本的な準備を最初に決めておくと安心です。
以上のような土台づくりがしっかりできていれば、その後のAI導入もスムーズに進められ、成果につながりやすくなります。
PoCの実施
続いて、PoCを実施します。
PoCとはProof of Concept(概念実証)の略で、計画しているAIシステムが実際に動くのか、また効果があるのかを小規模に試す工程のことです。難しい実装に進む前に、アイデアを現実的に検証するステップと考えるとイメージしやすいです。
PoCを行うことで、設計したAIシステムが技術的に実現可能かが分かります。また、実装後に業務効率化が実現できるか、検証を通じて明確にできるため、発注側と受注側の双方で不要なコストが発生するリスクを防ぐことが可能です。
また、PoCには成功事例の確認だけでなく、開発段階で発生することが懸念される課題を事前に段階で発見できるという利点もあります。短期間でAIシステムを導入する効果の有無を見極められるため、経営判断においても有効な材料の一つです。
データの収集・クレンジング・アノテーションの実施
PoCを実施し、実現可能なシステムであることが検証できたら、開発に必要なデータの収集を行います。データは社内のデータベースなどから収集するのが基本ですが、AIシステムの開発に必要なデータが社内で揃わない場合は、外部から購入することも多いです。
データの収集が完了したら、続いて収集したデータに欠損やノイズなどがないか確認し、AIが学習しやすい形式に整えるクレンジングという作業を行います。
データのクレンジングまで完了したら、次にアノテーションと呼ばれる作業が必要です。アノテーションは利用するデータにラベルを付けることで、各情報に注釈をつける作業のことを指します。
アノテーションを行うことで、AIがデータを適切に処理できるようになり、出力の制度を高めることが可能です。
開発と学習の実行
整備したデータを基に、実際にAIモデルの開発と学習を進めます。目的に応じて機械学習やディープラーニングなどの手法を選択し、精度を高めるために何度も学習と評価を繰り返します。
学習の工程は時間と労力がかかりますが、システム全体の成果を左右するため欠かせない工程です。性能評価の指標を明確にし、改善を重ねながら実用レベルに近づけていくことが求められます。
また、実際の運用環境を想定したテストを並行して進めると、導入後のリスクを減らせます。
既存システムへの実装
開発と学習を経てAIシステムが完成したら、最後に自社の既存システムへの導入が行われます。高性能なAIシステムが開発できたとしても、実際に自社の既存システムに実装した上で、要望通りの処理が行われなければ意味がありません。
実装時に問題が発生した場合は都度調整を行い、自社の業務フローで自然に活用できる状態に整備します。問題なく実装できれば、AIシステムの導入工程は完了です。
導入後は実際の運用の中で生じる課題点を洗い出し、機能の調整や改善を行います。中長期的に検証と改善を重ね、課題を解消していくことで、要望通りにAIを活用できるようになります。
AI開発を依頼するメリット

AI開発は自社内で進めるのが難しいケースも多く、外注することで得られる利点は少なくありません。
代表的なメリットを3つ紹介します。
自社に知見がなくてもAIツールを開発できる
AI開発には、機械学習アルゴリズムの理解やデータ処理の知識、システム実装のスキルなど専門的な知見が不可欠です。そのため、自社でAIツールを開発する場合は、AI開発のスキルを持つ人材を獲得し、開発できる体制を整えなければいけません。
AI開発会社に依頼すれば、社内にAIに詳しい人材がいなくても開発を進められます。開発会社にはデータ分析やAIモデル構築に精通したエンジニアが揃っているので、要件を伝えるだけで求めている要件を形にしてもらえます。
AIツールのクオリティが担保される
AIを自社開発する場合、知識や経験の不足から期待した精度が出ないシステムになるリスクがあります。一方、専門の開発会社に依頼すれば、豊富な実績とノウハウを持つプロが担当するため、高品質なAIツールが期待できます。
AIモデルの設計からチューニング、精度検証に至るまで、高いクオリティで仕上げてくれるのが強みです。
また、導入後に問題が発生した場合でも、改善やアップデートに対応してくれる体制が整っている会社も多く、安心して長期的に活用できます。クオリティを重視したい企業にとって外注は有効な選択肢です。
自社のリソースを使わずに開発できる
AI開発は時間も労力もかかるため、社内リソースを使うと本来の業務に支障をきたすことがあります。AI開発会社に外注すれば、開発リソースを社外に任せることができるため、自社の人員は基幹業務に集中できます。
特に中小企業の場合、専任のAIエンジニアを雇用するのは難しいため、外注によって効率的にリソースを活用できる点は大きな利点です。
また、プロジェクトの規模に応じて、外注先は必要な人数や専門スキルを柔軟に調整できます。そのため、短期間での開発や追加機能への対応もしやすくなり、自社の負担を減らしながら最新技術を導入できるのは外注ならではの強みです。
AI開発を依頼するデメリット
AI開発を外注することには多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
依頼前に把握しておきたいリスクを整理しておくとトラブルを未然に防ぐことが可能です。
依頼コストが発生する
AI開発を外注すると、当然ながら費用が発生します。初期費用や開発費だけでなく、運用や改善にかかる追加費用も見込んでおく必要があります。
自社で人材を育成するより短期的に見ると効率的ですが、外注先の規模や対応範囲によってコストが大きく変動する点には注意が必要です。
特に、予算が限られている中小企業では投資対効果を十分に検討することが重要です。費用感を把握した上で契約内容を明確にしておくことで、無駄な出費を防ぐことができます。
信頼できる会社を選ぶとともに、必要以上の情報を渡さない工夫も大切です。情報資産を守る観点からも慎重な判断が必要となります。
仕様変更時に再度依頼が必要になる
AIシステムは導入後に運用を進める中で新たな課題が見つかることは多々あります。その際に仕様変更や追加機能が必要となった場合、外注先に再度依頼が必要です。
そのため、追加費用や納期の延長が発生する可能性があります。
もし自社にAIエンジニアがいない場合は、自前で修正することが難しいため、外注先への依存度が高まってしまう点もリスクの1つです。あらかじめ契約時に変更対応の条件や費用目安を取り決めておくと安心です。
社内のITインフラとのすり合わせが必要になる
AIシステムは単体で動作するわけではなく、既存の業務システムやITインフラとの連携が不可欠です。そのため、事前に開発会社との間でシステム構成や運用環境のすり合わせが必要になります。
もし導入後に既存システムや体制と適合しない部分が見つかると、追加の改修が必要となり、費用や工期が膨らむリスクがあります。あらかじめ自社の環境を確認し、外注先と調整しておくことで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
AI開発会社に依頼できること
AI開発会社には開発だけでなく、企画から運用まで幅広い業務を依頼できます。
具体的にどのような依頼が可能なのかを3つのポイントに分けて解説します。
必要なAIシステムの考案
AI開発会社は、企業が持つ顧客データや売上データを分析し、課題に応じたシステムを提案してくれます。
例えば「業務効率化を図りたい」「需要予測をしたい」などの要望に合わせ、適切な仕組みの提案を受けられます。今まで多くのAI開発を行ってきた観点から、自社だけでは気づかない課題や改善点を明らかにしてくれる場合もあります。
また、システムの仕様や導入目的を整理してもらえるため、初めてAIを検討する企業でも安心して相談できます。AI開発会社は、戦略的なシステム導入をサポートしてくれる役割を担います。
目的に沿ったシステムの開発
AI開発会社に依頼することで、企画段階で決めた目的に沿って、実際にAIシステムを構築してもらうことができます。開発の過程では、AIモデルを作成し、その精度を確認しながら調整を繰り返すことも可能です。
さらに、完成したシステムが想定通りに動作するかどうかを導入前にテストするため、リスクを抑えて導入することもできます。
企業の業種や課題に合わせたカスタマイズも可能で、既存のシステムとの連携にも対応してもらえます。開発会社に依頼することで、目的に直結した高精度なシステムを導入できるのが強みです。
システムの改善・運用
AIシステムは導入して終わりではなく、実際の業務に合わせて改善や運用が求められます。開発会社によっては、運用フェーズに入ってからも継続的に改善を依頼できる場合もあります。
例えば、利用データをもとに精度を向上させたり、業務内容の変化に合わせて機能を追加することも可能です。また、従業員がスムーズに利用できるように、マニュアル作成やトレーニングを行う企業もあります。
結果として、開発したAIシステムをスムーズに運用できる他、現場への早期の定着も期待することが可能です。
AI開発にかかる費用の相場
AI開発にかかる費用は、導入するシステムの種類や目的によって大きく変わります。
簡易的なチャットボットやレコメンド機能であれば数百万円規模から導入できますが、画像認識や自然言語処理など高度なシステムになると1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
特にデータ収集やアノテーションにコストがかかるため、PoC(実証実験)を挟む場合も費用は増加します。以下は代表的なシステムと費用相場の目安です。
システムの種類 | 費用相場の目安 |
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チャットボット | 100〜500万円 |
レコメンドシステム | 300〜800万円 |
画像認識システム | 500〜2,000万円 |
音声認識システム | 500〜2,000万円 |
自然言語処理システム | 1,000〜3,000万円 |
AI開発を検討する際は、システムの種類ごとにかかるコストを把握し、目的や予算に合った開発計画を立てることが重要です。
札幌の会社がAI開発・導入で使える補助金

AI開発は大きな投資が必要となるため、費用面から導入をためらう企業も少なくありません。そこで札幌の企業が利用できる補助金を紹介します。
国が展開するものと、北海道や札幌市が展開するものがあるため、対象や条件を確認しながら検討しましょう。
IT導入補助金
T導入補助金とは、中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際に利用できる国の代表的な補助金です。AIやRPAなど生産性向上につながるシステム導入も対象となります。
対象企業 | 中小企業 小規模事業者 |
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補助額 | 5〜450万円 |
担当庁 | 中小企業庁 独立行政法人中小企業基盤整備機構 |
申込方法 | IT導入支援事業者を通じて申請 |
必要書類 | 事業計画 決算書 履歴事項全部証明書など |
公式サイト | https://it-shien.smrj.go.jp/ |
補助率は原則2分の1で、補助額は5〜450万円の範囲で、登録されたIT導入支援事業者を通じて申請します。
デジタル技術導入補助金
デジタル技術導入補助金は、北海道が実施する補助金で、地域企業のDX推進を目的としています。AIやIoTを活用した新技術導入が対象です。
対象企業 | 北海道内の中小企業 |
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補助額 | 200万円または300万円 |
担当部署 | 北海道経済部産業振興局 |
申込方法 | 公募要領に沿って申請書を提出 |
必要書類 | 事業計画 経費内訳 見積書など |
公式サイト | https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/csk/213220.html |
補助率は通常2分の1、補助上限は200万または300万円で、公募要領に沿って申請します。
中小企業DX推進補助金
中小企業DX推進補助金は、AIやRPAなどのITツール導入を通じて、中小企業の生産性向上を図るための補助金です。
対象企業 | 中小企業 小規模事業者 |
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補助額 | DX枠:最大500万円 デジタライゼーション枠:最大200万円 デジタル化枠:最大100万円 |
担当部署 | 電子センター |
申込方法 | 公募期間中に所定様式で申請 |
必要書類 | 申請書 決算書 経費明細など |
公式サイト | https://www.elecen.jp/project/it-business-top/it-business-promo/ |
DX枠(最大約500万円)、デジタライゼーション枠(最大約200万円)、デジタル化枠(最大約100万円)といった上限の目安があり、所定様式での申請と審査を経て申請許可されます。
IT-バイオ研究開発補助金
IT-バイオ研究開発補助金とは、AIやITを活用した先進的な研究・開発を支援する補助金です。新事業や先端技術の開発を目指す企業に向いています。
対象企業 | 北海道内の中小企業・研究機関 |
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補助額 | 上限3,000万円程度 |
担当部署 | 電子センター |
申込方法 | 公募要領に基づき申請書を提出 |
必要書類 | 研究計画 事業計画 経費見積など |
公式サイト | https://www.elecen.jp/project/innovation/#chapter-5 |
対象は道内の中小企業や研究機関で、上限は目安として数千万円規模です。研究計画や経費の根拠資料を伴う申請が必要で、公募要領の要件確認が前提となります。
展示会出展支援補助金
展示会出展支援補助金は、AIやDX関連システムを展示会で紹介する際の出展費用を支援する補助金です。
対象企業 | 北海道内の中小企業 |
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補助額 | 上限50万円程度 |
担当部署 | 電子センター |
申込方法 | 所定の様式で申請 |
必要書類 | 出展計画 経費見積書など |
公式サイト | https://www.elecen.jp/project/innovation/exhibition/ |
対象は道内の中小企業で、上限は小〜中規模となり目安は数十万円程度です。出展計画や見積書を整え、所定の手続きで申請します。
デジタル・イノベーション創出補助金
デジタル・イノベーション創出補助金とは、新しいデジタル技術やサービスを開発・導入する企業を対象とした補助金です。
対象企業 | 北海道内の中小企業 |
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補助額 | デジタル・イノベーション枠:上限700万円 ビジネス設計枠:上限300万円 |
担当部署 | 電子センター |
申込方法 | 公募要領に沿って申請 |
必要書類 | 開発計画 事業計画 見積書など |
公式サイト | https://www.elecen.jp/project/innovation/it-create/ |
上限は枠により異なり、開発寄りのデジタル・イノベーション枠は高め(例:上限700万円)、検討・設計寄りの枠はやや低め(例:上限300万円)。公募要領の要件と経費区分の適合がポイントです。
新事業進出補助金
新事業進出補助金は、新分野展開や業態転換を行う中小企業を支援する国の補助金です。AIやデジタル技術を活用した新規事業も対象となります。
対象企業 | 中小企業 小規模事業者 |
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補助額 | 最大9,000万円 |
担当庁 | 中小企業庁 中小企業基盤整備機構 |
申込方法 | 電子申請システム(jGrants)から申請 |
必要書類 | 事業計画 認定支援機関確認書 決算書など |
公式サイト | https://shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp/ |
新分野展開や業態転換を目指す中小企業向けの大型支援で、AI・デジタル活用による新規事業も対象になります。補助上限は最大9,000万円と高額で、事業計画の妥当性や体制、収益見込みが厳正に審査されます。電子申請での手続きが基本です。
【まとめ】AI開発に関する悩みはまず相談してみよう
札幌にはAI開発や導入を支援できる企業が複数あり、地元に根差したパートナーと協力することで、自社の状況に合った適切なAI活用を実現できます。人手不足や業務効率化など、抱えている課題に合わせて専門家に相談することで、導入の方向性が明確になり、無駄のない投資につながるでしょう。
さらに、AI開発には多額の費用がかかるイメージがありますが、国や北海道、札幌市が展開する補助金を活用すれば、初期負担を抑えることも可能です。制度を上手に利用しながら、自社に合った導入プランを検討しましょう。
まずは気になるAI開発会社に相談し、見積もりや導入イメージを具体化してみましょう。はじめの一歩を踏み出すことで、AIは企業の成長を力強く後押ししてくれるはずです。