【2025年9月最新】大阪でおすすめのAI開発企業3選を比較!外注するメリットや注意点も解説

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)が多くの企業で重要な課題となっています。一方で「信頼できる開発会社の見つけ方がわからない」、「東京の企業に依頼するのは距離的に不安がある」といった声も聞かれます。
注目されているのが、地場のAI開発企業です。地元の開発パートナーを選ぶことで、距離の近さやコミュニケーションのしやすさといったメリットが享受できます。
本記事では、大阪でAI開発を依頼できる信頼性の高い企業の選び方から、外注するメリット・注意点まで詳しく解説します。
大阪でおすすめのAI開発企業3選

大阪でおすすめのAI開発企業を3つ紹介します。それぞれの特徴は以下のようになっています。
おすすめAI開発企業(大阪) | 特徴 |
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株式会社お多福lab | 業務システムや画像・自然言語処理のAI開発に強み |
株式会社フツパー | 製造現場の課題解決に強み、外観検査AIや人員配置最適化AIなど |
知能技術株式会社 | 消防ロボットや非接触デバイスなど、多様なロボット技術をワンストップで開発 |
株式会社お多福lab

得意とする開発分野 | 在庫管理システム Eラーニング 開発類似図面 検索システム ヘルステックなど |
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これまでの実績 | 大阪市立大学大学院医学研究科・医学部医学科 株式会社ヘッズ 梅原モデル株式会社など |
強み | 画像処理や自然言語処理など、多様なAI技術の開発実績 製造業から介護・教育分野まで幅広いソリューションを展開 自社メディア「AIZINE」を運営、AI分野の情報発信にも注力 |
基本情報 | 設立:2009年10月 従業員数:11名 |
会社所在地 | 〒550-0003 大阪府大阪市西区京町堀1-8-33 京町堀スクエア 9F |
株式会社お多福labは、大阪を拠点とするAI・DXソリューションを提供するIT企業です。データ分析やシステム開発を手がけ、製造業を中心に多数のシステム開発実績があります。
特に、画像処理や自然言語処理を活用したAIソリューションに強みを持ち、介護業界向けの見守り通知システムや、児童発達支援事業向けシステムなど、幅広い分野で導入されています。
同社の開発するシステムは、倉庫管理や顧客管理システム、Web・スマホアプリ開発など、多岐にわたるニーズに対応可能です。また、AIに関する最新情報を発信する自社メディア「AIZINE」も運営しています。
株式会社フツパー

得意とする開発分野 | データ分析 外観検査AI 人員配置最適化AI |
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これまでの実績 | 川崎重工業株式会社 月島食品工業株式会社 郵全株式会社など |
強み | 現場主義を徹底し、製造現場に即したAIシステムを開発 外観検査や人員配置最適化など、実用的なAIソリューションを提供 軽量モデルと伴走支援で「現場で使い倒せるAI」 |
基本情報 | 設立:2020年4月1日 従業員数:85名(2025年1月時点、アルバイト・インターン含む) |
会社所在地 | 〒532-0011 大阪市淀川区西中島1-11-16 新大阪CSPビル北館4階 |
株式会社フツパーは、大阪発のAIソリューション企業で、製造業に特化したシステム開発を強みとしています。熟練工の技術継承や不良品検査の自動化といった課題に対し、現場の声を反映した独自のサービスを展開してきました。
外観検査AI「メキキバイト」や人員配置最適化AI「スキルパズル」、IoTサービス「振動大臣」などの製品を開発しており、これまでに3,000社以上の企業の製造現場などで導入されています。
また、受託開発サービス「カスタムHutzper AI」では、生成AIを活用した業務支援やサプライチェーン最適化にも対応しています。
同社の強みは、AI導入からカスタマイズ、運用定着まで一貫して伴走する現場主義です。軽量モデルを採用し、現場で本当に使えるAIの実現を目指しています。
知能技術株式会社

得意とする開発分野 | AI・ロボットの事業化コンサルティング AI・ロボットの技術コンサルティング AI開発・ロボット開発 |
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これまでの実績 | くら寿司 総務省消防庁 凸版印刷株式会社など |
強み | ロボット技術のコンサルから開発・製造までワンストップ対応 消防ロボットや非接触操作デバイスなど、多様な実用化実績 SDGsを意識し、社会課題解決につながるロボットソリューションを提供 |
基本情報 | 設立:2007年7月 従業員数:5名 |
会社所在地 | 〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満2丁目6-8 堂島ビルヂング414 |
知能技術株式会社は、ロボット技術のコンサルティングから開発・製造までをワンストップで提供する企業です。
消防ロボットや無人走行車、非接触操作デバイスなど、多様な開発実績があります。特に「UbiMouseLite」は、回転寿司店のセルフレジや案内端末にも導入されているシステムです。
他にも、画像処理作業を効率化するソフトウェア「CRAFT-IT」など、独自技術を活かして社会課題の解決に貢献しています。
顧客のニーズに応じたカスタマイズ開発を得意とし、SDGsの視点からも持続可能な社会に貢献するロボットソリューションを提供できるのが同社の強みです。
AI開発企業を選ぶ際のチェックポイント
AI開発企業を選ぶ際のチェックポイントを見ていきましょう。具体的には5つあります。
以上のポイントを参考にして最適な企業を選定しましょう。それぞれ詳しく解説します。
過去の実績や導入事例は豊富か
過去の実績や導入事例の豊富さは、AI開発企業を選ぶ際の重要な判断材料です。
特に自社と類似した業界や同規模のプロジェクトで実績がある企業は、業界特有の課題や要件にも精通していると判断できるため、安心してプロジェクトを任せられる可能性が高まります。
公開事例やクライアントインタビューなどから企業の力量を確認し、プロジェクトの成果や改善実績を見て判断することが大切です。
実績の豊富さはノウハウの蓄積とトラブル対応力の高さにつながります。予期しない課題にも的確に対応できる企業であれば、長期的な成長を見据えたパートナーとして信頼できるでしょう。
PoCから本開発・運用まで一貫して対応できるか
対応力の幅広さは、AI開発企業を選定する際の重要なポイントです。開発工程の一部だけではなく、PoCから本開発、運用まで通して対応できる体制の整備が欠かせません。
要件定義から設計・開発・運用・保守まで対応できる企業であれば、開発工程がスムーズに進みやすく、プロジェクト全体の品質向上にも寄与します。
また、一社完結で開発できることで情報共有や仕様の伝達ロスが少なくなり、責任の所在も明確になります。
継続支援や改善提案なども含めて任せられる企業は、長期的なパートナーシップを構築できる可能性が高いでしょう。
対応できるAI技術領域が自社のニーズに合っているか
AI開発企業を選ぶ際は、得意とする技術領域が自社のニーズに合致しているかを確認することが重要です。
画像認識・自然言語処理・異常検知など、AIの技術は幅広く、企業によって得意分野も異なります。自社の業務や課題に適した分野をカバーできるかどうかは、選定における欠かせない判断基準です。
また、自社が保有するデータとの相性も重要な検討ポイントです。幅広い技術に対応できる企業なら、複数の解決策から最適な手法を選べるため、柔軟な対応が期待できます。
開発プロセスや見積もり内容が明確であるか
プロジェクトの透明性を保つため、要件定義から納品までの開発プロセスが明確に示されているかを確認しましょう。
工程ごとの納期、成果物、費用が明確であることは、予期せぬトラブルを避ける上で欠かせません。不明瞭な見積もりや一式請求を行う企業には注意が必要です。
また、信頼できるパートナーを見極めるには、説明責任を果たす姿勢が重要です。変更管理や追加費用の取り扱いが事前に明文化されているか確認しておきます。
定期的な進捗報告や品質チェックポイントが設定されている企業を選ぶことで、プロジェクトのリスクを最小限に抑えることができます。
大阪でAI開発を依頼する企業が増えている背景は?

大阪でAI開発を依頼する企業が増えている背景として、次のような理由があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
DX需要の高まりにより大阪でもAI導入が加速している
AI開発を依頼する企業が大阪で増えている要因の1つに、大阪でのDX需要の高まりがあります。
企業が競争力を向上させるためには、DXが不可欠な経営戦略となっています。特に、労働力不足への対応や生産性の向上などの課題を解決するために、AIの導入は非常に有効な手段です。
しかし、AIシステムの開発には高度な専門知識が必要なため、自社で人材を確保するのは容易ではありません。そのため、実績を持つ開発企業に依頼して効率的に導入を進める企業が増えています。
全国的なデジタル化の流れを受けて、大阪でもAI導入が広がっており、業務自動化や生産性向上を目的にAIの活用が現実的な選択肢となっています。
大阪の地場企業がAI開発の外注先として注目されている
中小から大手まで柔軟な開発対応が可能な企業が多いことも、大阪でAI開発を依頼する企業が増えている要因です。地元企業は価格や対応力、距離の利便性で優位性があります。
大阪には製造業のデジタル化に精通した企業や、小売・サービス業に強い開発会社など、業界特化型の実績を持つ企業が多く存在します。専門性を活かした提案力は、大阪企業の大きな魅力であり、関西圏の他県企業にとっても依頼しやすい理由です。
また、地域独特の商習慣や業界事情を理解した上でのソリューションを提供できる点も、大きなアドバンテージです。きめ細やかな対応を求める企業にとって、大阪のAI開発企業は有力な選択肢となっています。
首都圏一極集中からの脱却で関西企業の需要が拡大している
AI開発の需要は首都圏に集中していましたが、近年は東京以外でも高まっています。特に、関西圏の企業が地元にAI開発パートナーを求める動きが活発です。
リモートワークの普及により物理的な距離の制約が緩和され、関西企業の技術力が広く認知されるようになりました。実際に、関西の開発会社は技術面で首都圏の企業と遜色がなく、信頼できるパートナーとして選ばれています。
東京の企業と比べてコストパフォーマンスに優れた提案が期待できることや、地域経済への貢献意識の高まりも、地元企業を選ぶ動機になっています。
AI開発を外注するメリット
AI開発の外注は、自社開発と比較して次のようなメリットがあります。
メリットを踏まえて最適なAI開発企業を選びましょう。それぞれについて詳しく解説します。
専門的なAIスキルとノウハウを活用できる
専門的なAIスキルとノウハウを活用できるのは、外注の大きなメリットです。
AI開発企業には、最新のAI技術や開発ツールを熟知したエンジニアが多数在籍しています。専門エンジニアは、機械学習アルゴリズムの選択からデータの前処理、モデル最適化まで、開発の一連の工程において高度な専門性を発揮できます。
また、多くの実績から学習済みモデルや社内資産を活かした効率的な開発が可能で、研究開発型の提案にも対応できるのが強みです。
業界のベストプラクティスや失敗事例も豊富に蓄積しているため、同じような失敗を避けつつ、成功につながる最適なアプローチを選択できます。
スピーディーな開発で競争力を高められる
開発スピードの速さは、AI開発に特化した企業の強みです。外注企業は豊富な案件実績を持つため、ゼロから人材や体制を整える場合より大幅に短期間で導入を進められます。
既存のフレームワークやツールを活用することで開発期間を短縮でき、競合他社より早くAIソリューションを市場投入できる点も大きなメリットです。リリースまでの時間を速めることで、市場での優位性を獲得しやすくなります。
また、AI技術に特化した開発会社は柔軟な開発体制が整っているため、仕様変更や改善にも迅速に対応可能です。特に変化に強い反復型の手法であるアジャイル開発を採用する企業であれば、段階的な機能追加や改善も効率的に進められます。
人件費や育成コストを抑えられる
人件費や育成コストが抑えられるのも外注のメリットです。近年、AI人材の採用競争が激化しており、高騰するAI人材の年収設定は企業の大きな負担となっています。
外注であれば、自社でゼロから人材を確保・育成するよりも、コストを削減しながらスピーディーに開発を進められます。
また、PoC(概念実証)のような限定的な支援にも柔軟に対応できるため、必要な期間だけリソースを活用し、固定費を抑えられるのもメリットです。
さらに、プロジェクト終了後の人材維持コストや配置転換を考慮する必要がないため、経営リスクの軽減にもつながります。
PoC(概念実証)から本開発まで柔軟に対応できる
AI開発に特化した企業は、PoCから本開発・運用まで柔軟に対応できるのが大きな強みです。
まず小規模なPoCで技術的な実現可能性やビジネス価値を検証することで、初期投資を抑えられ、失敗リスクを最小化できます。
また、成果が確認できた段階でスムーズに本開発へと移行できるため、経営判断の精度向上にもつながります。
段階的なアプローチは、社内でのAIに対する理解を深め、体制を整える時間を確保することにも役立つでしょう。
自社の課題に合わせた提案を受けられる
自社の課題に合った提案を受けられることも、AI開発を外注するメリットの1つです。
AI開発企業は業界トレンドや他社の成功事例、最新の技術動向を踏まえ、テンプレート的な提案ではなく、業界や業務に即したカスタマイズされた解決策を提示してくれます。
また、外部の客観的な視点があることで本質的な課題が明確になり、社内では気づきにくい改善点が見つかりやすくなります。
要件定義の段階から伴走してくれる企業も多く、複数の技術的な選択肢の中から最適なアプローチを提案してもらえる柔軟性も魅力です。
AI開発を企業に依頼する際の費用相場

AI開発は、プロジェクトの規模や内容によって費用が大きく変動するため、事前に相場感を把握しておくことが重要です。
一般的に、PoC(概念実証)の費用は50~300万円程度が目安ですが、本開発になると500~2,000万円以上になるケースもあります。
開発費用だけでなく、継続的な運用・保守や再学習にかかる費用も含めて、総コストで評価することが大切です。
また、データの品質や量、必要な精度レベル、他システムとの連携度合いや複雑さなども開発コストに大きく影響します。複数の開発会社から詳細な見積もりを取得し、各項目を比較検討するのが望ましいでしょう。
AI開発企業に外注する際に理解しておきたい注意点

AI開発を外注する際の注意点として、次のようなポイントがあります。
アウトソーシングを成功させるために、事前に把握しておきましょう。
AI導入の目的や課題を明確にする
まず、AI導入の目的を明確にすることが重要です。業務における課題や背景を整理し、導入するシステムに期待する成果を定義することがプロジェクト成功の第一歩となります。
目的が曖昧だと要望も不明瞭になり、開発が迷走しやすくなるため、目標は数値で明確に設定することが重要です。そのためには、社内の関係部門と協力して要件を整理することが欠かせません。
目的が明確になっていれば外注先との認識のズレも防ぎやすく、プロジェクト途中で方向転換するリスクを最小化できます。
また、現状の業務フローの詳細な整理や、解決したい課題の優先順位付けなどの事前準備も必須です。ROIの算出方法や評価指標も早めに設定しておくと良いでしょう。
PoCと本番導入の違いを理解しておく
PoCは実現可能性を検証するフェーズであり、本番環境とは要件が異なります。したがって、精度や処理スピードに差が生じる可能性があることを理解しておく必要があります。
PoCをそのまま本番運用することはリスクがあるため、各段階で必要な検証項目を整理しておくことが重要です。
本番環境では、データ量の増加や同時アクセス数の増大、セキュリティ要件の厳格化など、PoCでは考慮されていない要素が加わることが一般的です。
段階的な移行計画と、各フェーズでの成功基準を事前に定めておくことで、スムーズな本番展開が可能になります。
社内体制とリテラシーも準備しておく
開発を外注する場合でも、社内に最低限のAI知識を持つ担当者を置くことが重要です。
要件定義や進行管理、成果評価など、自社が関与すべきポイントは多くあります。開発会社に任せきりにすると、導入後の運用に支障をきたす可能性があるため注意が必要です。
社内教育や外部研修を実施し、担当者のAIリテラシーを底上げする必要があります。プロジェクトの特性を理解し、適切に判断できる社内体制の整備が欠かせません。
また、全社的に説明や教育を行い、システム導入への理解と協力を得ることもプロジェクト成功の鍵となります。
開発後の運用・保守も契約に含まれているか確認する
開発後の運用・保守が契約に含まれているか契約前に確認しておきましょう。
運用や保守業務は別料金になっているケースも多いため、トラブル時の対応範囲やSLA(サービスの品質レベルに関する合意書)の確認が必須です。
また、モデルの再学習や微調整などの費用が契約に含まれるかを事前に確認し、契約更新時の条件も把握しておくことも重要です。
AIシステムは継続的なメンテナンスが必要な技術であるため、長期的な運用コストも含めた総合的な契約検討が必要となります。
知的財産やデータの取り扱いに注意する
AI開発を外注する場合、知的財産の取り扱いには十分な注意が必要です。特に、学習済みモデルや成果物の権利の帰属先については、契約書で明確に定めておきます。
業務データや顧客データの取り扱いルール、保持期間についても、事前に規定しておく必要があります。第三者への提供禁止や秘密保持の条項を盛り込み、セキュリティ体制や外部サービスの利用有無についても、契約段階で確認しておくことが重要です。
また、機密性の高いデータを扱う場合は、暗号化の方法や保存場所、アクセス権限の管理などを詳細に取り決めておくことも重要です。GDPRなどの法規制への対応についても、事前に確認しておきましょう。
【まとめ】信頼できる大阪のAI開発企業とともにDXを加速させよう
大阪には信頼できるAI開発企業が多く、外注先として有力な選択肢となっています。地元企業との連携は、スムーズな意思疎通やコスト最適化にもつながります。
外注のメリットと注意点を理解したうえで、自社に合った企業を見極めることが重要です。成果を最大化するには、明確な目的設定と適切なパートナー選びが欠かせません。
関西圏の企業にとって、地理的な近さと専門性を兼ね備えた大阪のAI開発企業は、DX推進の強力なパートナーとなるでしょう。
当記事の内容を参考にして、適切な準備と慎重な選定を行い、AI導入を成功へとつなげてください。