【25年12月最新】おすすめのAI面接ツール3選を比較!導入メリットや選び方も解説

おすすめのAI面接ツールを紹介します。AI面接ツールの比較ポイントや種類、メリット・デメリットなども解説しているので、当記事を見れば自社に合ったAI面接ツールを選定可能です。AI面接ツールの導入を検討している方はぜひご覧ください。
おすすめのAI面接ツール3選を比較
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| 提供会社 | 株式会社PeopleX | 株式会社タレントアンドアセスメント | 株式会社アイエンター |
| 主な機能 | 自然な対話機能 自動文字起こし 深掘り質問 候補者比較評価など | 24時間365日対応 自動文字起こし 戦略的評価レポート 公平な選考支援など | 録画機能 自動文字起こし機能 採用モード・練習モードの切替 AI評価機能など |
| 料金プラン | 要問い合わせ | ライトプラン:約1,100円/回 スタンダードプラン:約5,500円/回あ | 初期費用:無料 1面接あたり700円~ |
| 導入実績 | ウエルシアホールディングス株式会社 オイシックス・ラ・大地株式会社 株式会社サイバーエージェントなど | 株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント 株式会社吉野家 株式会社松屋フーズホールディングスなど | 非公開 |
*2025年12月時点の数字
PeopleX AI面接

| 提供会社 | 株式会社PeopleX |
|---|---|
| 主な機能 | 自然な対話機能 自動文字起こし 深掘り質問 候補者比較評価など |
| 料金プラン | 要問い合わせ |
| 導入実績 | ウエルシアホールディングス株式会社 オイシックス・ラ・大地株式会社 株式会社サイバーエージェントなど |
| 会社所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿2丁目6-1 新宿住友ビル24階 |
PeopleX AI面接は、初めてAI面接を導入する企業や、候補者の本音を引き出したい企業におすすめのAI面接ツールです。自然な対話形式による面接を強みとしており、候補者が緊張せずに本来の実力を発揮できる環境づくりに力を入れています。
PeopleX AI面接は質問を読み上げるだけでなく、候補者の回答内容に応じて深掘り質問を生成する機能が特徴です。従来の録画型と異なり、AIが回答に応じて質問を変化させることで自然な対話を実現し、候補者から自然な回答を得やすくなります。
また、録画データと文字起こしを活用することで、面接後の振り返りや社内共有、評価もスムーズに行えます。面接の質の維持と工数削減を両立したい企業、一次面接における評価の客観性と深さを重視したい企業は相談してみると良いでしょう。
SHaiN

| 提供会社 | 株式会社タレントアンドアセスメント |
|---|---|
| 主な機能 | 24時間365日対応 自動文字起こし 戦略的評価レポート 公平な選考支援など |
| 料金プラン | ライトプラン:約1,100円/回 スタンダードプラン:約5,500円/回 |
| 導入実績 | 株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント 株式会社吉野家 株式会社松屋フーズホールディングスなど |
| 会社所在地 | 〒105-6923 東京都港区虎ノ門 4-1-1 神谷町トラストタワー23F |
SHaiNは、大量採用を行う企業、24時間体制で選考を進めたい企業におすすめのAI面接ツールです。導入企業数800社以上、のべ受検者数12万3,000名以上という豊富な導入実績による信頼性を大きな強みとしています。
24時間365日対応可能なため、候補者の都合に合わせて柔軟に選考スケジュールを組むことが可能です。また、遠方の候補者や、面接の時間の確保が難しい転職希望者にも対応しやすい点も魅力です。
さらに戦略的評価レポートの自動作成により採用判断に必要な情報を体系的に把握できるため、面接官の負担の軽減にもつながります。
大手企業から中小企業まで幅広く利用されており、実績に基づいた安心感のあるサービスを求める企業に最適です。
AI RECOMEN

| 提供会社 | 株式会社アイエンター |
|---|---|
| 主な機能 | 録画機能 自動文字起こし機能 採用モード・練習モードの切替 AI評価機能など |
| 料金プラン | 初期費用:無料 1面接あたり700円 詳細は要確認 |
| 導入実績 | 非公開 |
| 会社所在地 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目12-1 渋谷マークシティウェスト13階 |
AI RECOMENは、採用活動と同時に面接官のスキル向上も実現したい企業におすすめのAI面接ツールです。採用モードと面接練習モードの両方を搭載している点が強みで、採用効率化と人材育成を同時に推進できます。
「採用モード」では録画の文字起こしと要約、AI評価などの基本的な機能を搭載しています。発話内容だけでなく表情や声のトーンなど非言語情報も分析できるため、より多角的な評価が可能です。
「面接練習モード」では候補者が事前に練習を行うことでツールの操作に慣れておくことで、心理的な負担を軽減しながら本来の実力を発揮しやすくなります。
また、AIによる面接内容や態度のフィードバックを活用することで、面接官のトレーニングや新入社員の育成にも応用可能です。
料金は回数制で、採用時期が集中する企業でもコスト管理がしやすいように設計されています。選考フローの効率化だけでなく、候補者対応の質の向上を重視したい企業におすすめです。
AI面接サービスの比較ポイント
AI面接サービスを選ぶときには、以下の点を意識することが重要です。
自社の採用課題と導入目的を明確にする
AI面接ツールを選ぶ際は、採用面接の課題とAIツール導入の目的を明確にすることが重要です。
まずは現在の採用プロセスにおける自社の課題を洗い出し、AIによって自動化・改善したいポイントを抽出します。
例えば、1次面接のスクリーニングの効率化が目的ならAI代行型、面接官による評価のバラ付きをなくしたいなら録画分析・評価レポート型が最適です。
自社の課題と目的に合致したAI面接ツールを選定することで、採用の質と効率の向上を両立できます。
評価基準の透明性と精度を比較する
AI面接ツールの評価基準の透明性も、重要なポイントです。AIの評価ロジックが明確になっていないと、社内の採用担当者や候補者から不信感を持たれる原因になります。
評価軸や判定基準が明確に開示されているツールを選ぶことで、納得感のある選考プロセスが実現できます。
また、回答の根拠や説明性が担保されているか、導入後にスコアに偏りが出ていないか定期的にレビューできるかなども確認しましょう。
透明性の高いツールを選ぶことで、公平で信頼される採用につながります。
必要な機能やカスタマイズ性をチェックする
AI面接ツールを選ぶ際は機能とカスタマイズ性を確認し、自社に必要な機能を搭載したツールを選定しましょう。質問設計や評価レポート出力、候補者比較、API連携など、ツールによって機能は異なります。
サービスによっては既存の採用管理システムと連携できる機能や、社内選考結果の共有に役立つレポート機能を備えたものもあります。自社の採用フローに必要な機能が揃っているかを確認しましょう。
また、カスタマイズ性の高さも重要です。採用ポジションや評価基準に合わせて質問設計や重みづけを最適化できる仕組みがあれば、採用精度を向上できます。
料金体系とコストパフォーマンスを比較する
AI面接ツールを比較する際、料金体系は重要なポイントです。月額定額制や従量課金制、面接回数ベースなど、料金体系はサービスによって異なります。自社の採用規模や利用頻度に合わせて、コストパフォーマンスの高い料金プランを選びましょう。
なお、基本料金が安くても評価レポートやサポート対応が別料金となる場合は注意が必要です。見積もりを取る際には初期費用だけでなく、運用に必要なすべてのコストを含めた総額を確認することが重要です。
自社の採用規模に合ったプランを選ぶことで、コストを最適化し、費用対効果の高い運用が可能になります。
導入後のサポート体制とセキュリティを重視する
導入後のサポート体制とセキュリティも必ずチェックしましょう。導入後、不具合対応や運用方法などに関して、質問したくなる場面は多々あります。
専任の担当者がいるか、問い合わせ対応が迅速かといった点を事前に確認しましょう。特に社内にIT人材が少ない中小企業では、導入後の運用を支援してくれる充実したサポート体制が不可欠です。
また、セキュリティ対策も重要です。AI面接では候補者の個人情報や動画データを扱うため、情報管理体制が万全なベンダーを選ぶ必要があります。ISMSやプライバシーマークなどのセキュリティ認証を取得しているか、データの保管方法や暗号化の仕組みはどうなっているかなどを確認しましょう。
AI面接サービスとは?
AI面接サービスとは、AI(人工知能)技術を活用して、採用選考における面接プロセスの一部、またはすべてを自動化するツールです。面接官の負担軽減や評価基準の統一、選考スピードの向上などの目的で導入が進められてきました。
近年では、大量採用が必要な新卒採用やアルバイト採用だけでなく、中途採用や専門職の選考においてもAI面接サービスが活用されています。
AI面接サービスにはいくつかの種類があり、AIが候補者との面接自体を代行するタイプや、応募者の受け答え、表情、発話内容を解析し評価を行うタイプなどがあります。面接の実施形態も録画式やチャット式、対話式などさまざまです。
評価の標準化、候補者体験の向上といった採用現場の課題を解決するソリューションとして注目されています。
AI面接の基本的な仕組み
AI面接システムでは応募者の音声や表情、発話内容をAIが解析し、評価スコアやレポートとして出力します。候補者がカメラに向かって質問に答える様子を録画し、AIは映像と音声データを元に分析を行います。
AIが分析できるのは、コミュニケーション力や論理性などです。言葉の内容だけでなく、話すスピードや声のトーン、表情の変化や視線の動きといった非言語情報も読み取って総合的に評価します。
AI面接の質問項目は、あらかじめ設計されたテンプレートを用いるケースが一般的ですが、企業ごとに職種や求める人物像に合わせてカスタマイズすることも可能です。
従来の面接との違い
従来の面接では面接官の主観や経験、当日の体調などによって評価が左右されやすいという課題がありました。一方、AI面接では評価基準が一貫しているため、公平性の高い選考が可能です。
また、遠隔地に住む応募者にも対応しやすく、候補者の都合に合わせて面接時間や場所を柔軟に設定できます。
ただしAI面接は万能ではなく、候補者の人柄や企業文化との相性などは、AIだけでは判断できない領域です。
AI面接と対面面接の特徴や違いを理解したうえで、活用しましょう。
AI面接サービスの種類
AI面接サービスの主な種類は、以下の4つです。
AIが面接を代行するタイプ
現在のAI面接サービスでは、AIが採用面接を代行するタイプが主流となっています。面接官が立ち会う必要がないため、担当者の工数と負担を削減できる点が大きな特徴です。
代行型のAI面接ツールは、一次面接やスクリーニング工程で特に有効です。新卒採用の一括選考や、アルバイト・パート採用など、応募者数が多い場合に効果を発揮します。
AIが行った面接の内容は自動的に記録・分析され、後から人事担当者がレポートを確認して合否判断を行います。
大量の応募者に対して同じ基準で面接を実施できるため、評価の均質性を保ちながら、選考スピードを大幅に向上させることが可能です。
録画データをAIが分析するタイプ
応募者が事前に録画したデータを、事後にAIが評価するタイプのツールもあります。面接の実施タイミングと評価タイミングが分離されているため、選考の柔軟性が高まる点が特徴です。
応募者は自分の都合の良い時間に、指定された質問に対する回答を録画します。録画データをAIが分析し、発話の内容や表情、ジェスチャーや視線の動きなどを総合的に評価します。
採用担当者はAIが作成した評価レポートを確認しながら録画映像を視聴できるため、多角的な判断が可能です。
録画データタイプは、面接官の主観を排した客観的な評価がしやすいため、評価基準の統一を重視する企業に適しています。
AIとリアルタイムで対話しながら評価するタイプ
応募者がAIとリアルタイムで対話しながら、回答者の反応を解析・評価するタイプのAI面接ツールもあります。会話の流れに応じて質問を変化させ、回答内容を掘り下げてさらに質問するなど、自然なやり取りができるのが特徴です。
AIは応募者の回答や言語表現、反応速度などを分析し、質問の理解度や即時対応力など、実践的なコミュニケーション力を評価します。
応募者にとっても自然な対話に近いやり取りができるため、人間との面接に近い体験を得られます。
AIとのやりとりを通じて応募者の思考の柔軟さや反応の速さを測れるため、営業職やカスタマーサポート職など、対話能力が重視される職種の選考で特に効果的です。
面接支援・分析に特化するタイプ
面接は人間の面接官が行い、データをAIが分析するタイプの面接支援ツールです。面接内容を録画・録音し、AIが解析して評価レポートを自動で作成します。
分析に特化したツールなら、面接官の経験や特性に左右されず、安定した評価を行える点が特徴です。経験の浅い面接官でも、AIが作成したレポートを参考にすることで、公平で一貫性のある選考を実現できます。
また、面接後のレポート作成や記録整理といった事務作業を効率化できる点もメリットです。従来の面接フローを大きく変えずに、分析機能だけを取り入れたい企業に適しています。
AI面接サービス導入のメリット
AI面接サービスを導入するメリットは以下の通りです。
採用業務を効率化し、担当者の負担を軽減する
AI面接サービスを導入すれば、採用業務が効率化され担当者の負担が軽減されます。
従来の採用業務では、面接の日程調整や一次面接、応募者データ管理など、担当者に大きな負担が生じていました。しかしAI面接ツールを導入すれば、定型業務の多くをAIが代替してくれるため、採用担当者の工数を削減できます。
また、AI面接ツールは応募者の情報を一括で管理できることから、選考段階や結果などの情報を一元的に把握できます。結果的に業務の属人化を解消し、担当者が不在でも選考を滞りなく進められる体制の構築が可能です。
評価基準を統一し、公平で一貫した選考を実現する
評価の公平性が増すことも、AI面接ツール導入のメリットです。
従来は、同じ候補者でも面接官によって評価が大きく変わることもありましたが、AI面接ではあらかじめ設定された評価基準やアルゴリズムに基づいて判定を行うため主観や感情に左右されません。
また、コンピテンシー(高い成果を出す人材に共通する思考や行動の特性)評価や適性検査のスコアリング機能と併用することで、定量的なデータに基づいた選考が可能です。
結果的に、企業は主観に左右されない公正な採用を実現し、応募者にとっても納得感のある選考プロセスを提供できます。
科学的データ分析により採用ミスマッチを防ぐ
科学的なデータ分析によって採用のミスマッチが防げることも、AI面接ツール導入のメリットです。
AI面接ツールは応募者の特性や傾向を定量的に評価するため、客観的な判断ができます。面接官の主観では気づきにくい細かな傾向や特性も、AIは客観的なデータとして抽出します。
また、適性検査や動画解析のスコアを元に入社後の活躍可能性を科学的に予測することも可能です。
採用ミスによる早期離職のリスクを下げることで、離職に伴う負担を減らせるのは大きなメリットです。
時間や場所を選ばず、多くの候補者に対応できる
時間や場所の制約がなく、多くの候補者に対応できることもAI面接の魅力です。AI面接はオンラインで行われる場合が多く、地方や海外に在住している方、仕事が忙しい方にもアプローチできます。
また、面接官の確保が不要になるため、短期間で大量の応募者に対応できる点もメリットです。新卒採用のエントリー時期や急な欠員補充が必要な場合でも、限られたリソースで効率的に選考を進められます。
多くの候補者にアプローチすることで優秀な人材を他社に先取りされるのを防ぎ、自社の採用優位性も高まります。
候補者体験を高め、満足度と応募意欲を向上させる
AI面接の活用で、応募意欲の向上につながる可能性もあります。AI面接は選考スピードが速く、候補者を待たせる時間を最小限に抑えられます。面接日時を自由に選べる点や即座にフィードバックが得られることも、候補者の満足度向上につながりやすい要素です。
また、使いやすくシンプルなUIの面接ツールなら、企業に対する候補者の信頼や好感が高まります。特にIT企業やスタートアップでは、最新テクノロジーを活用している姿勢が企業イメージ向上に直結し、優秀な人材への訴求力も上がります。
AI面接サービス導入のデメリット
AI面接ツール活用のデメリットは、以下の通りです。
AIの精度や技術が発展途上である
AI技術は急速に進化していますが、音声認識や言語理解の精度には限界があります。たとえば、方言やアクセントが強い話し方や独特な言い回しなどは、AIが正確に理解できないケースもあります。
また、非言語的なニュアンスや文脈の理解もAIが苦手とする領域です。現在のAIでは対応しきれないケースもあるため、AIの評価だけに頼ることは避けましょう。
AI面接ツールを利用する際は、ベンダーが提供するバージョンアップ情報やアルゴリズムの改善状況をチェックし、ツールを最新の状態で維持することが重要です。
AIによる評価バイアスのリスクがある
AIはデータに基づいて評価を行うため、学習データに偏りがあると特定の属性や話し方に対する評価にバイアスが生じる可能性があります。過去のデータが特定の性別や年齢層に偏っていた場合、AIが傾向を学習し、意図せず差別的な評価を行ってしまう恐れがあります。
AI面接サービスを選定する際は、バイアス対策が適切に行われているかをベンダーに確認しましょう。アルゴリズムの透明性、バイアスチェックの実施状況などが重要となります。
応募者に不安や抵抗感を与える可能性がある
AI面接は多くの企業で活用されていますが、AIに評価されることに心理的な抵抗感を抱く人も一定数存在します。特に年齢層が高い候補者やAIに不慣れな人にとっては、AI面接がストレスとなる可能性があります。
応募者の不安を軽減するため、事前にAI面接の仕組みや評価基準を丁寧に説明し、候補者が安心して面接に臨める環境を整えましょう。
また、AI評価は参考材料の一つであり、最終的には人間が総合的に判断するというメッセージを伝えることも効果的です。
AI面接のメリットを最大限活かすため、候補者側の気持ちに沿った対応を心がけましょう。
カルチャーマッチや人間性の見極めが難しい
数値化できない要素の判断が難しいことも、AI面接のデメリットです。定量化できるスキルや能力の評価・スコアリングなどは得意ですが、応募者のカルチャーマッチや人間性といった定性的な要素の評価をAIに任せるのは困難です。
内面的な動機や仕事への姿勢、チームとの相性などは、人間同士の対話を通じて判断しましょう。特にスタートアップや少数精鋭のチームでは、カルチャーフィットが採用成功の鍵となるため、AI面接だけで完結させるのは避けたほうが無難です。
AI面接は初期段階のスクリーニングに留め、最終的な判断は人間の面接官が行うことを意識しましょう。
導入や運用にコストと労力がかかる
AI面接ツール導入には、相応のコストと労力がかかる点もデメリットです。初期対応のみでも担当者の教育、データ設定や既存システムとの連携など多くの業務が発生するため、十分な準備とリソースの確保が必要です。
導入後も、システムのメンテナンスや定期的なアップデート対応が必要になるため、一定の運用コストが継続的に発生します。社内の運用体制を整え、長期的な視点で費用対効果を検討することが不可欠です。
適切なコストや導入効果は企業規模や採用人数によって異なるため、自社の状況に応じて費用対効果を判断しましょう。
AI面接サービスの導入事例
実際にAI面接ツールを導入した企業の事例は、以下の通りです。
AI面接の導入により面接官の負担を軽減
株式会社北國フィナンシャルホールディングスでは、エントリーシートだけでは測れない候補者の人物像を知るため、AI面接サービス(SHaiN)を導入しました。
AI面接を導入した結果、判断基準が明確になり、事前に必要な情報を把握できるようになりました。対人での面接で深掘りすべき項目が減少したことで、面接官の負担も軽減されています。
また、AI面接で得られたデータを元に、面接官の事前準備が効率化されたこともメリットです。候補者の強みや懸念点をあらかじめ把握したうえで面接に臨めるため、より深い対話が可能になり、採用判断の精度が向上しました。
AI面接によって前年比133%の採用実績を達成
株式会社フルスピードは、AI面接ツール(SHaiN)の導入により採用活動の効率化と成果向上を実現した企業です。成長フェーズにある同社では、採用人数を増やす必要がある一方、限られた人事リソースでの面接対応が課題となっていました。
AI面接ツールの導入により、一次面接の工数を約50%削減することに成功し、採用担当者はより戦略的な業務に時間を割けるようになりました。結果として、前年比133%の採用実績を達成し、事業成長に必要な人材を確保しています。
同社の事例で注目すべき点は、工数削減と採用数増加を同時に実現している点です。AI面接によって応募者体験が向上し選考辞退率が低下したことも、採用成功率向上に寄与したといえるでしょう。
採用活動だけでなく昇格面接の定量化に成功
松屋フーズホールディングスでは、新卒・中途の採用面接だけでなく店長昇格試験にもAI面接ツール(SHaiN)を導入しています。従来の昇格面接では、評価を裏付ける明確な理由が見えづらく、評価者による判断のバラつきが課題となっていました。
しかしAI面接ツールの導入により、昇格候補者の能力やリーダーシップを同じ基準で評価できるようになり、評価の透明性と公平性が向上しました。また、評価結果が可視化されることで、候補者本人も納得感を持って結果を受け止められるようになっています。
同社の事例は、AI面接が採用活動だけでなく社内の人材評価や育成にも活用できることを示しました。評価の標準化と基準の可視化により、組織全体の人材マネジメントの質を高めることも可能です。
AI面接サービス導入の流れ
AI面接サービスを導入する流れは、以下の通りです。
①導入目的と影響する業務範囲を明確化する
まずは、AI面接を導入する目的を明確にしましょう。一次面接の工数削減や評価基準の統一化など、採用業務における自社の課題と期待する効果を整理してください。
同時に、AI面接の導入に際して見直しや設定が必要な周辺業務を明確にしておきます。具体的には、採用管理システムとの連携の要否、面接フローでAI化する部分の特定、既存の評価シートの活用方法などです。
ツール導入の影響範囲が明確になれば、関係部署への説明や協力要請もスムーズに進められます。関係部門や経営層とも事前に情報を共有し、組織全体でAI面接を導入する目的や方向性を一致させましょう。
②事前に担当者の理解を得る
導入目的が決まったら、担当者の理解を得るフェーズに進みます。
新しいツールに対する不安や抵抗感を持つ担当者もいるため、丁寧な説明とコミュニケーションを実施しましょう。導入説明会やデモを実施し、AI面接の仕組みやメリット、運用方法を具体的に示します。
担当者や関係者の理解を得るには、前向きなメッセージを伝えることが効果的です。従来の面接が不要になるわけではなく、あくまで補助ツールであること、面接官の負担を減らし、本質的な評価に集中できるといったメッセージを明確に伝えましょう。
③導入するAI面接サービスを選定する
目的と業務範囲が決定したら、自社に最適なAI面接サービスを選定します。前述の選び方のポイント(機能やカスタマイズ性、料金体系、サポート体制やセキュリティなど)を参考に、複数のサービスを比較検討しましょう。
可能であれば、複数のベンダーから提案を受け、デモや無料トライアルを活用して実際の使用感を確認してください。自社の採用規模や職種の特性、予算や既存システムとの相性などを総合的に判断し、コストパフォーマンスの高いサービスを選びます。
選定時には、将来的な拡張性も視野に入れておくことが重要です。最初は一次面接のみに活用する予定でも、将来的に他の選考フェーズや社内評価にも展開する可能性はあります。柔軟性を持つサービスであれば、長期的な投資価値が高まります。
④テスト運用する
AI面接サービスを正式に導入する前に、小規模なテスト運用を実施してください。目的に沿った運用ができるか、想定していた効果が得られるかを検証します。
テスト運用では、以下のような点を重点的にチェックしましょう。
- AI評価と人間の評価の一致度
- 候補者からのフィードバックや満足度
- システムの操作性や安定性
- 既存システムとの連携
- 評価レポートの質と有用性
テスト期間中に発見された課題や改善点は、ベンダーと協議しながら解決します。設定の調整や質問内容の最適化、評価基準の見直しなどを行い、本格運用に向けた準備を整えましょう。
⑤正式に導入する
テスト運用で問題がなければ、正式に導入を開始します。ただし、導入して終わりではなく、以下のポイントで継続的な効果測定と改善を行うことが重要です。
- 採用工数の削減率
- 選考スピードの向上度
- 応募者満足度の変化
- 採用人数と質の変化
- 早期離職率への影響
- 費用対効果
データに基づいて運用方法を改善し、AI面接の効果を最大化していきましょう。また、ベンダーからの新機能リリースやアップデート情報を定期的に確認し、最新の技術を積極的に活用していくことも重要です。
【まとめ】自社に合ったAI面接サービスを比較して導入しよう
おすすめのAI面接ツールや、AI面接ツールの選び方などについて解説しました。AI分析ツールを比較・検討する際は、以下の点に注目しましょう。
- 自社の採用課題と導入目的を明確にする
- 評価基準の透明性と精度を確認する
- 必要な機能やカスタマイズ性をチェックする
- 料金体系とコストパフォーマンスを比較する
- 導入後のサポート体制とセキュリティを重視する
上記を踏まえた上で、当記事でおすすめするAI分析ツールは以下の通りです。
- PeopleX AI面接
- SHaiN
- AI RECOMEN
当記事を参考に、自社に合ったAI面接ツールを探してみてください。

